NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 2581-34-2
名称 4-ニトロ-メタ-クレゾール
物質ID m-nite-2581-34-2_v1
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項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない
-
-
- - 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含んでいるが、国連輸送規則ではUN2446は当該物質であり、クラス6.1PGIIIに分類されていることから、上位の爆発物には該当しないと考えられる。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
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- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 タイプG
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- - 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含んでいるが、国連輸送規則ではUN2446クラス6.1PGIIIであるためタイプGとした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
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- - 発火点は455℃であり(Ullmanns(E)(6th, 2003))、常温で発火しないと考えられる。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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- - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 分類できない
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- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この元素が炭素および水素以外の元素(N)と結合しているが、酸化性に関するデータがなく、分類できない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットのLD50値は、雄が2300 mg/kgおよび雌が1200 mg/kg(SIDS(1994))と報告され、それぞれJIS分類基準の区分外および区分4に該当する。雌雄のうち危険性の高い雌の区分を採り、区分4とした。
平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
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- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
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- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギ3匹の皮膚に1動物につき当該物質0.5gを4時間適用した試験において、72時間の観察で刺激性なし(not irritating)との結果(SIDS(1994))に基づき、区分外とした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
非洗浄眼としてウサギ3匹の眼に1動物につき当該物質0.1gを適用した試験において、48時間後の刺激性スコアは54.3で強い腐食性(highly corrosive)との評価結果(SIDS(1994))に基づき、区分1とした。
平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分2


警告
H341 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
マウスを用いた小核試験(in vivo変異原性試験)で陽性の結果(SIDS(1994))に基づき区分2とした。なお、in vitro試験では、エームス試験で陰性、チャイニーズハムスターのCHL/IU細胞を用いた染色体異常試験で陽性の結果(厚労省報告(Access on June. 2012))がそれぞれ報告されている。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
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- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - ラットで雄は交配前及び交配期間、雌は交配前、交配、妊娠、哺育3日までの期間に反復経口投与した簡易生殖毒性試験(OECD テストガイドライン、GLP準拠)において、高用量(300 mg./kg)では親動物に一般毒性が観察されたが、生殖能検査、分娩及び母性行動観察、新生児の生存性、一般状態観察などで投与による影響は認められなかった(厚労省報告(Access on June. 2012))。また、マウスの妊娠7、9、11、18日に25 mg/kgを経口投与した発生毒性試験では、同腹仔数、着床後損失率、奇形発生率に影響はみられなかった(SIDS(1994))。以上の結果から、当該物質は親の性機能・生殖能、および仔の発生のいずれにも悪影響は認められていないが、マウスの発生毒性試験は1用量のみでしかも極めて低用量(25 mg/kg:LD50値の1/92~1/48)であり、かつ投与期間も妊娠期間中に3日間(妊娠7、9、11、18日)だけと短く、区分外の根拠とするには疑義が残る。したがって、データ不足のため「分類できない」とした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - ラットで雄は交配前及び交配期間、雌は交配前、交配、妊娠、哺育3日までの期間に反復経口投与した簡易生殖毒性試験(OECD テストガイドライン、GLP準拠)において、300mg./kg(90日換算:約150 mg/kg/day)群で雄1例が死亡し、病理組織学的検査では腎臓、心臓及び肺に血栓形成が観察され、この雄1例の死亡前と雌2例に自発運動の減少、腹臥及び呼吸緩徐が認められた(厚労省報告(Access on June. 2012))。以上の結果から、無影響量は100 mg/kg/day(90日換算:約50 mg/kg/day)と報告されているが、ガイダンス値範囲の上限(90日換算用量として100 mg/kg/day)での影響は詳細不明であり「分類できない」とした。
平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間EC50 = 8.6mg/L(SIDS, 2005)から、区分2とした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がない(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1981))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC =0.78 mg/L(SIDS, 2005)であることから、区分2となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がない(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1981)、魚類の急性分類が区分2である(SIDS, 2005)ことから、区分2となる。
以上の結果から、区分2とした。
平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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