NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 2691-41-0
名称 シクロテトラメチレンテトラニトラミン
物質ID m-nite-2691-41-0_v1
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項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 不安定爆発物


危険
H200 P370+P372+P380+P373
P201
P250
P280
P401
P501
水分含有率が15質量%未満のものは、輸送禁止(船舶安全法・昭和54運告549、5条1-ラ)なので、不安定爆発物とした。
(15質量%以上の水で湿性としたものはUN0226、等級1.1になる。鈍性化したものはUN0484、等級1.1である。)
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - エアゾール製品でない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 火薬類に分類されているので定義から除外され、分類対象外とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が234℃(ICSC(J)2005)と記載されているので常温の空気と接触しても自然発火しないと判断し、区分外とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 分類できない
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- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 分子内に-O-O-構造を含まない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分5
-
警告
- - ラットでのLD50として、IRIS(Access on Aug. 2007), ATSDR(1997)に5500mg/kg(雄:5500mg/kg、雌:6400mg/kg)、PATTY(5th, 2005)に2300 mg/kg との記述から、低い方の値に基づき区分5とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分3


危険
H311 P302+P352
P361+P364
P280
P312
P321
P405
P501
ラットでのLD50は求められていないが、ATSDR(1997)にLD0:4239 mg/kgとのデータがあり、ウサギでのLD50:634 mg/kg(ATSDR 1997)との比較から、低い方のウサギでのLD50に基づき区分3とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3
-
警告
- - ATSDR(1997)で、ウサギの皮膚に対して109 mg/kgの適用で軽度(mild)な刺激性が見られたとの記述、およびRTECS(Access on Aug. 2007)にウサギの皮膚に対して500 mgの適用で軽度(mild)な刺激性が見られたとの記述に基づき、区分3と分類した。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - ATSDR(1997)には、軍需工場で火薬類を取扱った作業者(558名)中の3名に紅斑性狼瘡が認められ、発症と免疫能との関連について調査した結果、紅斑性狼瘡の生物学的指標となる抗核抗体価には非暴露群との間に差がなかったが、火薬類取扱者は本物質の他、TNT、RDXなどにも暴露しており、明確な結論は得られていない。また、モルモットでの皮膚感作性試験では陰性であるとする情報があるが、試験法など詳細不明のため、データ不足により分類できないとした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - IRIS(2007)ではAmes 試験で陰性の結果が得られているが、その他にin vivo試験のデータがないことから、データ不足のため分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - IRIS(2007)に、EPAでカテゴリー Dに分類されている、との記述に基づき、区分外とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(中枢神経系、腎臓)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
ATSDR(1997)に、ウサギへの経皮投与により168mg/kgで痙攣、運動機能の亢進および低下、攻撃性などの中枢神経症状および腎臓の組織傷害(尿細管の拡張、線維化、萎縮、糸球体の萎縮)が認められたとの記述から、区分1のガイダンス値の用量範囲内で中枢神経系および腎臓を傷害すると考えられ、区分1(中枢神経系、腎臓)とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
IRIS(1988)に、ラットでの13週間混餌投与試験で雄の150mg/kg/day以上の投与群に肝障害が、また、雌の270mg/kg/day以上の投与群に腎障害が認められ、それぞれ無影響量は50mg/kg/dayおよび115mg/kg/dayであるとの記述がある。雄の肝障害のLOAELは、区分2のガイダンス値の上限を若干上回っているが、NOAELは区分2の範囲内にあることから、区分2の範囲内の用量でも肝障害を起こす可能性は否定できないことから、区分2(肝臓)とした。一方、雌の腎障害のLOAELは270mg/kg/day、NOAELは115mg/kg/dayであるとの記述から、NOAELは区分2のガイダンス値範囲の上限を上回っており、腎臓への影響については区分外に相当すると判断される。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 藻類(セレナストラム)の96時間EC50 > 32 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50 > 32 mg/L、魚類(ファットヘッドミノー、ニジマス、ブルーギル)の96時間LC50 > 32 mg/L(いずれもAQUIRE, 2007; Bentley et al., 1975)から、水溶解度(5mg/L、PHYSPROP Database、2007)において当該毒性を示さないことが示唆されるため、区分外とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 水溶解度(5 mg/L、PHYSPROP Database、2007)までの濃度で急性毒性が報告されておらず、急速分解性はないと推定されるものの(BIOWIN)、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow = 0.16(PHYSPROP Database、2007))ことから、区分外とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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