項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 27176-87-0 |
名称 | ドデシルベンゼンスルホン酸 |
物質ID | m-nite-27176-87-0_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 引火点148.9℃ (開放式、ICSC (2002)) というデータがあり、所定の測定法においても区分外に該当すると考えられる。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性及び自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | UNRTDGにおいてUN 2584及び2586、クラス8 (腐食性物質) 容器等級Ⅱ及びⅢに分類されており、優先評価項目の自然発火性物質には該当しないと考えられる。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 水に非常によく溶ける (ICSC (2002)) というデータがあり、水と急激な反応をしないと考えられる。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | 炭素、水素以外の元素 (S) と化学結合している酸素を含む有機化合物であるが、データがなく分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、ICSC (2002) では金属を侵すとし、漏洩時は封の出来る非金属製容器に集めるとしている。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、650 mg/kg (SIDS (2012)) に基づき、区分4とした。なお、この値はC12のLAS (直鎖アルキルベンゼンスルホン酸) のLD50値であるが、SIDS (2012) では、本物質のLD50値として採用している。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 なお、ウサギのLD50値として、1,200 mg/kg (EPA RED (2006)) との報告があるが、対象物質が不明確であるため、分類には採用しなかった。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 なお、ラットのLC50値として、0.31 mg/L (EPA RED (2006)) との報告があるが、ばく露時間及び対象物質が不明確であるため、このデータのみでは分類できない。 なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (0.04 ng/L) より高いため、ミストとしての基準値を適用した。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
LAS (直鎖アルキルベンゼンスルホン酸) はヒトに対して軽度から中等度の一次刺激性を示す (EHC 169 (1996)) との記載や、20%以上の濃度で刺激性を持つとの記載がある (EHC 169 (1996)、EPA RED (2006))。実験動物の報告では、ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (EPA 870.2500) において適用72時間後に強い刺激性がみられたとの報告や (EPA RED (2006))、ラットの背部に0、20、30%のLAS 0.5 gを15日間塗布した結果、30%群において紅斑及び浮腫、痂皮が生じたとの報告がある (NITE初期リスク評価書 (2005)) 。一方、SIDS (2012) では、本物質を主体としたLASとして、皮膚、眼ともに軽微な刺激性で、高濃度でも回復は早いとしている (SIDS (2012))。以上、刺激性ありとの報告が複数あることから区分2とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
ウサギを用いた眼刺激性試験 (EPA 870.2400) において、LAS (直鎖アルキルベンゼンスルホン酸) を適用した結果、角膜混濁がみられ、72時間以内に回復しなかったとの報告がある (EPA RED (2006))。また、ウサギを用いた別の眼刺激性試験において、0~5%の LASを 0.1 mL 適用した結果、5%溶液群で結膜浮腫、角膜混濁、充血等の激しい症状が認められたが5日後に回復していることから、LAS は一過性の強い刺激性を有するが回復性を示すとの記載 (NITE初期リスク評価書 (2005)、SIDS (2012)) がある。以上、低濃度の適用で激しい症状が認められていることから、区分1とした。旧分類の情報はList 3であるため採用しなかった。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、LAS (直鎖アルキルベンゼンスルホン酸) についてマキシマイゼーション試験及びビューラー試験の報告がある。モルモットを用いたマキシマイゼーション法において、LAS (Lot A及びLot B) を適用した結果、陽性反応率はLot Aで65%、Lot B で45%以上であった (NITE初期リスク評価書 (2005))。また、モルモットを用いたビューラー試験の結果、陽性反応率は Lot A では 5%、Lot B で 0%であったとの報告がある (NITE初期リスク評価書 (2005))。さらに、ヒトによる感作性試験で LAS の感作性は陰性という報告がある (NITE初期リスク評価書 (2005))。旧分類のOECD SIDSの陰性の結果は確認できなかった。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。In vivoでは、マウスの優性致死試験、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験、ラットの骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陰性 (NITE初期リスク評価書 (2007)、EHC 169 (1996))の報告があるが、LAS (直鎖アルキルベンゼンスルホン酸) としての結果であり、本物質に特化した結果ではない。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験で陰性である (SIDS (2012)、NITE初期リスク評価書 (2007)、EHC 169 (1996))。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、親動物、児動物ともに有害影響は認められなかった (SIDS (2012))。ただし、本試験はスクリーニング試験のため、この結果のみで区分外とできず、この他に分類に利用可能なデータはない。したがって、データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。ヒトでの本物質の単回ばく露のデータはない。動物実験ではラットの単回経口投与試験で、1,580 mg/kgで下痢、衰弱及び死亡前の自発運動低下が認められたが、剖検結果では顕著な異常はみられなかったとの報告がある (SIDS (2012)、SIDS Dossier (2012))。これらの症状だけでは分類根拠として不十分であるため分類できないとした。なお、自殺企図によりLAS (直鎖アルキルベンゼンスルホン酸: 鎖長不明) 21%水溶液160 mLを経口摂取した女性が、錯乱、嘔吐、咽頭及び口腔内疼痛、血圧低下を示したとの報告が1例ある (EHC 169 (1996)、NITE初期リスク評価書 (2005)。また、旧分類は本物質が気道に対して腐食性を示すとのICSC(J) の記述に基づいて区分2 (呼吸器) としていたが、ICSC(J) は現在のガイダンスではList 3の情報源であり、他に呼吸器への影響を示す情報も得られなかったため、分類結果を変更した。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ヒトに関する情報はない。 実験動物では、ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、区分2相当の200 mg/kg/day (90日間換算値: 62 mg/kg/day (雄の最短投与日数である28日間を基に算出)) 以上で胃の扁平上皮細胞過形成がみられ、区分2を超える用量である400 mg/kg/day (90日間換算値: 124 mg/kg/day (雄の最短投与日数である28日間を基に算出)) で死亡 (雄1例)、軟便、液状便及び肛門周囲の被毛汚れ、体重及び摂餌量減少、活性化部分トロンボプラスチン時間の短縮、A/G比及びALT増加、アルブミン減少、唾液腺及び心臓の絶対重量減少、前胃のびらん/潰瘍がみられている (SIDS (2012))。 胃の所見は刺激による所見と考えられるため分類根拠としなかった。したがって、分類できないとした。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 3.4 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999)であることから、区分2とした。 なお、平成25年に直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(LAS)の水生生物保全に係る水質目標値が設定されており、本分類では環境省より公表された検討資料において示された水質目標値導出に利用可能な毒性値のうち、ドデシルベンゼンスルホン酸が用いられているデータを採用して分類を行った。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、ドデシルベンゼンスルホン酸の急速分解性に関する適切なデータは得られていないが、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC(繁殖) = 3.3 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999)であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、ドデシルベンゼンスルホン酸の急速分解性に関する適切なデータは得られておらず、魚類(メダカ)の96時間LC50 = 4.5 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999)であることから、区分2となる。 以上の結果を比較し、区分2とした。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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