NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 287-92-3
名称 シクロペンタン
物質ID m-nite-287-92-3_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点-37℃ (closed cup)、沸点49℃ (ICSC (2011)) に基づいて区分2とした。
なお、国連分類はUN1146、クラス3、PGIIである。
平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が320℃ (ICSC (2011)) であり、常温で発火しないと考えられる。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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-
- - 低沸点の液体に適した試験方法が確立していない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLD50値として、> 5,000 mg/kg との報告 (SIDS (2010)) に基づき、区分外とした。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラットのLC50値 (4時間) として、> 5.62 mg/L (1,961 ppm)、> 25.3 mg/L (8,830 ppm) との報告 (SIDS (2010)) があるが、これらの値ではLC50値がどの区分に該当するかを特定できないので、分類できないとした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (444,225 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。新たな情報源 (SIDS (2010)) を追加し、分類を見直した。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404) において、皮膚反応はみられず (刺激スコア0.0) 刺激性なしと判定されている (SIDS (2010))。また、モルモットを用いた試験では、軽度の紅斑がみられたとの報告がある (ACGIH (6th, 2012)、SIDS (2010))。
以上の結果から区分外 (国連分類基準の区分3) と判断した。旧分類に記載のある情報はList外の情報であったため削除し、テストガイドラインに準拠した試験情報を追加し、区分を変更した。
平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405相当) の報告が2件ある。一方の試験では、適用後に洗浄をおこなった試験で、適用1時間後に結膜の赤色化がみられた (6/6匹) が適用72時間後に回復した (SIDS (2010))。もう一方の試験 (非洗浄) では、結膜の赤色化がみられ (6/6匹)、虹彩炎及び結膜浮腫 (1/6匹) がみられたが、適用4日後に回復した (SIDS (2010))。以上の結果から区分2Bと判断した。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウス赤血球の小核試験で陰性である (SIDS (2010))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性 (SIDS (2010)、NTP DB (Access on July 2014))、哺乳類培養細胞のマウスリンフォーマ試験及びヒトリンパ球の染色体異常試験では非代謝活性化系でのみ陽性である (SIDS (2010))。以上より、本物質はin vivoでの変異原性はないと判断した。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3 (気道刺激性、麻酔作用)


警告
H335
H336
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
本物質は、気道刺激性がある (SIDS (2010))。実験動物では、上気道刺激性及び麻酔作用が見られる。また、中枢神経系抑制作用もみられ、吸入あるいは経皮ばく露により、興奮、均衡喪失、昏迷、昏睡、まれに呼吸不全を生じる。経口摂取では、胃腸管の刺激、悪心、嘔吐が主な症状である。吸入では、110 mg/Lで中枢神経系抑制作用、反射喪失、致死性が報告されている (ACGIH (7th, 2001)、HSDB (Access on June 2014)、PATTY (6th, 2012)、SIDS (2010))。また、マウスの経口投与では、軽度-中等度の呼吸有害性 (respiration hazard) との記載 (PATTY (6th, 2012)) がある。実験動物への中枢神経系抑制作用は、区分2を超える範囲でみられた。
以上より、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。

平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ヒトでは分類に利用可能なデータはない。実験動物ではラットに本物質 (存在状態:蒸気と推定) を28日間吸入ばく露した試験で、区分外に相当する高濃度 (5.29 mg/L: 90日換算 (1.65 mg/L/6 hr)) で、血液系への軽微かつ回復可能な影響 (赤血球数の減少、赤血球パラメータの変動) がみられたが、13週間の吸入ばく露試験ではより高濃度 (30 mg/L) ばく露条件下でも、血液影響を含めて毒性影響は全く認められなかった (SIDS (2010))。したがって、吸入経路では区分外相当と考えられるが、他の経路での毒性情報がなく、データ不足のため分類できないとした。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 区分1


危険
H304 P301+P310
P331
P405
P501
炭化水素であり、動粘性率が0.59 mm2/sec. (20℃、CERI計算値) であるため、区分1とした。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
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-
H402 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 10.5 mg/L (SIDS, 2008)であることから、区分3とした。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
-
H412 P273
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。
急速分解性がなく(OECD 301Fによる試験で28日後の分解度:0%(SIDS, 2008))、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 10.5 mg/L (SIDS, 2008)であることから、区分3とした。
平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成26年度(2014年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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