NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 288-88-0
名称 1,2,4-トリアゾール
物質ID m-nite-288-88-0_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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3 エアゾール -
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4 酸化性ガス -
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5 高圧ガス -
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6 引火性液体 -
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7 可燃性固体 -
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8 自己反応性化学品 -
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9 自然発火性液体 -
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10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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13 酸化性液体 -
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14 酸化性固体 -
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15 有機過酸化物 -
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16 金属腐食性化学品 -
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- - - - -
17 鈍性化爆発物 -
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
IUCLID(2000)にあるラットLD50値(1,650、1,648、1,750 mg/kg)に計算式を適用して得られたLD50値1,683 mg/kgに基づき区分4とする。 なお、EU Annex IはR22でありGHS区分3~4に相当する。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分5
-
警告
- - IUCLID(2000)にあるラットのLD50値(雄:4,200 mg/kg、雌:3,129 mg/kg)の内、低値の3,129 mg/kgに基づき区分5とする。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義による固体であるため、分類対象外とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
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- - IUCLID(2000)に、匹数は不明だがウサギに24時間適用、7日間観察の試験で「刺激性なし」とあるが、Priority1の情報ではないので分類できないとする。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
IUCLID(2000)に、匹数は不明だがウサギに50 mg適用、7日間観察の試験で「高い(highly)刺激性」とある。これは区分2Aもしくは区分2Bに相当すると考えられるが、細区分の根拠としては不十分なので区分2とする。なお、EU Annex IはR36でありGHS区分2に相当する。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
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- - IUCLID(2000)に、in vitroのAmes試験で陰性の結果があるが、in vivoの試験結果がないので分類できないとした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
6 発がん性 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、親動物に明確な全身毒性がみられない用量で雄に精子の異常、親動物の脳に形態異常がみられる用量で生殖影響(受胎率低下)と雌の性機能への影響がみられた。(2)~(4)より、ラットとウサギを用いた発生毒性試験において、ラットでは母動物毒性が強くない用量で、着床後胚損失の増加、矮小児の増加、種々の奇形(外表及び内臓奇形)の発生増加がみられたことから、区分1Bとした。なお、旧分類からEUでGHS区分が変更されたため、生殖毒性項目のみを見直した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(P:交配10週間前から哺育21日、250~3,000 ppm(雄/雌:15/18~189/218 mg/kg/day))において、P0世代雌雄には全身影響がみられない中用量(500 ppm)以上で、雄に異常精子及び分離精子の比率増加を同時に伴う正常精子比率の減少がみられたとの報告がある。P0世代雌雄の脳絶対重量減少と小脳の変性/壊死がみられた高用量(3,000 ppm)以上では、受胎率の低下がみられ、雌親動物に卵巣重量増加と黄体数の変化がみられたとの報告がある。F1世代は中用量(500 ppm)まで雌雄に有害性影響の記載はなく、F2児動物には軽微な発生影響(低体重)がみられたが、P0世代の受胎率低下によりF1親動物群では高用量群を欠いたため発生影響の検討は不十分であったとの報告がある(EU CLP CLH (2019)、AICIS IMAP (2016)、JMPR (2008)、EU REACH CoRAP (2021)))。
(2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(EPAガイドライン、GLP、妊娠6~15日、100~200 mg/kg/day)において、母動物毒性がみられない低用量(100 mg/kg/day)から軽微な発生影響(低体重、骨化遅延)がみられ、母動物に体重増加抑制がみられる高用量(200 mg/kg/day)では、奇形胎児(後肢の奇形、口蓋裂、水腎症・長骨の形成異常・横隔膜ヘルニア)の増加がみられたとの報告がある(EU REACH CoRAP (2021)、AICIS IMAP (2018)、JMPR (2008))。ECHAでは高用量で母体に黄体数増加、着床後胚損失増加、胎盤重量減少、一腹当たりの胎児数減少、奇形(停留精巣・水腎症・口蓋裂等)胎児の増加がみられたとの報告がある(EU CLP CLH (2019))。
(3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(EPAガイドライン、GLP、妊娠6~15日、10~100 mg/kg/day)においては、最高用量(100 mg/kg/day)で母動物に体重の低値、胎児に矮小児の増加、奇形(小眼症/無眼症)がみられたとの報告がある(EU CLP CLH (2019)、AICIS IMAP (2016)、EU REACH CoRAP (2021))。
(4)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG414、GLP、妊娠6~28日、5~45 mg/kg/day)では、切迫と殺(5/25例)、体重増加抑制、臨床症状がみられた高用量群の母体に妊娠子宮重量の低値、胎児に低体重と腎臓の発生異常(2胎児に腎小型化、他の2胎児に腎欠損)がみられたとの報告がある(EU CLP CLH (2019)、AICIS IMAP (2016)、EU REACH CoRAP (2021))。

【参考データ等】
(5)EUではRepr. 1Bに分類されている(CLP分類結果 (Accessed July 2022))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - Priority2のIUCLID(2000)に、ラットを用いた用量167 mg/kg/日、13週間の試験で、肝臓変性の記載がある。同じくPriority2のRTECS(1997)にはラットを用いた用量364 mg/kg/日、13週間の試験で、中枢神経系と腎臓の異常の記載がある。しかし、何れも区分2のガイダンス値100 mg/kg/日を上回る用量であり、ガイダンス値を含む用量の範囲内で実施された試験はないため、データ不足であり分類できないとした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
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H402 P273
P501
藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 = 45 mg/L(EU REACH CoRAP, 2021)であることから、区分3とした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
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H412 P273
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。
急速分解性に関する十分なデータが得られておらず、急性毒性区分3であることから、区分3とした。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


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