NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 302-22-7
名称 酢酸クロロマジノン
物質ID m-nite-302-22-7_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 金属及び半金属 (B, Si, P Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であるが、これらが炭素以外の元素と化学結合していない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
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- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
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- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
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- - ラットのLD50値として、6,400 mg/kg (HSDB (Access on August 2017)) との報告に基づき、区分外とした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 区分2


警告
H341 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
In vivoでは、マウスの骨髄細胞を用いた染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験、ラット肝臓を用いた小核試験で陽性の報告がある (HSDB (Access on August 2017)、EMEA/MRL/649/99 (2000))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性 (EMEA/MRL/649/99 (2000))、ヒトの培養リンパ球を用いた染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験で陽性の報告がある (HSDB (Access on August 2017))。以上より、ガイダンスに従い区分2とした。
  
  
  
  
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - ヒトでの本物質単独投与による発がん性に関する報告はない (IARC 21 (1979)、IARC Suppl. 7 (1984)、EMEA/MRL/649/99 (2000))。実験動物ではラット及びマウス (乳腺腫瘍ウイルス陰性) に本物質を臨床用量の最大200~400倍量 (2~4 mg/kg/day) をラットに104週間、マウスに80週間混餌投与した試験において、腫瘍発生頻度の増加はみられなかった (IARC 21 (1979)、EMEA/MRL/649/99 (2000))。また、乳腺腫瘍ウイルス陽性 (MTV+) マウスに0.6~0.8 mg/day を混餌投与した試験では、雌で乳腺腫瘍発生時期の遅延が示された (IARC 21 (1979)、EMEA/MRL/649/99 (2000))。以上、ラット、マウスでは本物質投与による発がん性は示されなかった。しかし、イヌに本物質0.25 mg/kg/day (臨床用量の25倍) を104週間投与した結果、雌では6/20例の乳腺に小結節が認められ、対照群でも4例に同様の乳腺小結節がみられたが、対照群のそれは組織学的に乳腺組織の異常増殖でないことが確認されている。投与群では他の1例にやや大きい結節がみられ、組織学的に良性腫瘍と確認された (IARC 21 (1979)、EMEA/MRL/649/99 (2000))。また、雌イヌ14匹に本物質を投与し、4年後に乳腺部位に出現した22箇所の結節について組織学的に検索した結果、うち12箇所が結節性過形成、4箇所が良性の混合腫瘍、1箇所が腺がんであり、残りの5箇所は乳腺組織を含んでいなかった (IARC 21 (1979)、EMEA/MRL/649/99 (2000))。IARCは動物 (イヌ) では発がん性の限定的な証拠があると結論した (IARC 21 (1979)、IARC Suppl. 7 (1984)) が、本物質の発がん分類は行っていない (IARC Suppl. 7 (1984))。
  以上、実験動物ではイヌで限定的な証拠とされただけで、その他の動物種では発がん性の明らかな証拠はない。また、既存分類結果もないため、分類できないとした。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 区分1A


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
本物質は前立腺肥大症、前立腺癌の治療薬として用いられ、副作用としてインポテンス、女性型乳房などの報告がある (医療用医薬品集2017 (2016))。実験動物では妊娠マウスに強制経口投与 (1~50 mg/kg/day、妊娠8~15日、又は妊娠14~17日) した結果、口蓋裂など奇形がみられ、10 mg/kg/day以上では胎児死亡、胚/胎児吸収が高頻度に発生したとの報告、妊娠ウサギに投与 (1~10 mg/kg/day、妊娠8~20日) した結果、10 mg/kg/dayで胎児に奇形発生、死亡が高頻度にみられたとの報告、ブタに14~18日間、イヌに21日間、本物質の高用量 (ブタ: 60 mg/頭、イヌ: 1 mg/匹) を投与した結果、両種の雌雄ともに可逆性のリビドー低下を示したとの報告、雌ウシに最長3ヵ月間、最大で臨床用量の8倍を投与した結果、用量依存的な可逆性不妊がみられたとの報告がある (IARC 21 (1979)、EMEA/MRL/694/99 (2000))。
  以上、ヒトでの副作用としてインポテンスが報告されており、実験動物でも催奇形性など生殖発生影響の報告があることから、区分1Aとした。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(血液凝固系、心血管系、肝臓、内分泌系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
本物質は黄体ホルモン剤であり、無月経、月経周期異常、卵巣機能不全症、黄体機能不全による不妊症、前立腺肥大症、前立腺癌の治療に用いられる (医療用医薬品集2017 (2016))。
  無月経等の治療では、19例中2例に副作用が認められたとの報告があり、前立腺肥大症の治療では25 mg錠で、6,809例中154例 (2.3%) に副作用が報告され、主なものはインポテンス (1.1%)、消化管障害 (0.4%)、肝臓・胆管系障害 (0.2%) 等、50 mg錠では調査症例3,607例中199例 (5.52%) で副作用が報告され、主なものはインポテンス (2.33%)、性欲減退 (0.69%)、貧血 (0.47%) 等、前立腺癌の治療では996例中84例 (8.4%) の副作用が報告され、主なものは女性型乳房 (3.0%)、肝臓・胆管系障害 (1.5%) 、浮腫 (1.3%) 等であった。また、重大な副作用 (頻度は0.1%未満あるいは頻度不明) として、うっ血性心不全 、血栓症、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、糖尿病等が現れることがあるとしている (医療用医薬品集2017 (2016))。
  以上のうち、インポテンス、女性型乳房は内分泌系とした。また、消化管障害は胃部不快感等でありGHS分類の根拠としては不十分と判断した。したがって、区分1 (血液凝固系、心血管系、肝臓、内分泌系) とした。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - データなし 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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