NITE統合版 政府によるGHS分類結果

English



一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 35367-38-5
名称 1-(4-クロロフェニル)-3-(2,6-ジフルオロベンゾイル)尿素(別名:ジフルベンズロン)
物質ID m-nite-35367-38-5_v1
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類ガイダンス等(外部リンク) ガイダンス一覧へ
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書へ
FAQ(よくある問い合わせ) よくある問い合わせへ
情報源のリスト(Excelファイル) 情報源のリストへ
用語のリスト(Excelファイル) 用語のリストへ
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortalへ

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、可燃性 (Accessed Sep. (2020))との情報がある。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素、塩素及び酸素を含む有機化合物であるが、このフッ素、塩素及び酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:> 8,100 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015))
(2)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(EPA Pescides RED (1997))
(3)ラットのLD50:> 4,600 mg/kg(JECFA (2016)、JMPR (2001))
(4)ラットのLD50:> 4,640 mg/kg(EFSA (2009)、EHC (1996))
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:> 5,400 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015))
(2)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015))
(3)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(EPA Pescides RED (1997)、EFSA (2009))
(4)ラットのLD50:> 10,000 mg/kg(JECFA (2016)、JMPR (2001))
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、区分を特定できず、分類できない。

【根拠データ】
(1)ラットのLC50:> 2.49 mg/L(EPA Pescides RED (1997)、EHC (1996))
(2)ラットのLC50(4時間):> 2.5 mg/L(EFSA (2009))
(3)ラットのLC50(粉塵、6時間):> 2.88 mg/L (4時間換算:4.32 mg/L)(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2020))
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、本物質原体を有傷皮膚及び無傷皮膚に適用したところ、24、72時間後に皮膚刺激性はみられなかったとの報告がある(EHC (1996)、JMPR (2001)、JECFA (2016)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
【分類根拠】
(1)より、ガイダンスに従い、区分2Bとした。

【根拠データ】
(1)ウサギを用いた眼刺激性試験において、軽度の眼刺激性(Mild)がみられた(EPA Pesticides RED (1997))。

【参考データ等】
(2)ウサギを用いた眼刺激性試験において、軽度の眼刺激性(Slightly)がみられた(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016)、JMPR (2001)、EHC (1996)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)モルモット(n=10)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:10%溶液)において、惹起後2例で軽微な反応がみられたとの報告がある(JECFA (2016)、JMPR (2001)、農薬抄録 (2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(9)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)マウスを用いた優性致死試験(単回腹腔内投与)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA FAS 72 (2016))。
(2)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(2回強制経口投与)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA FAS 72 (2016)、農薬抄録 (2020))。
(3)マウスに単回経口投与後の末梢血を用いた小核試験で、陽性の結果が得られている(JECFA FAS 72 (2016))。
(4)マウスに単回経口投与後の末梢血を用いたコメットアッセイで、陽性(0.3~3 mg/kgで用量依存性あり)の結果が報告されている(JECFA FAS 72 (2016))。
(5)細菌復帰突然変異試験で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015) 、JECFA FAS 72 (2016)、農薬抄録 (2020))。
(6)ヒト由来線維芽細胞を用いたUDS試験で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015) 、JECFA FAS 72 (2016))。
(7)ラット初代培養肝細胞を用いたUDS試験で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015) 、JECFA FAS 72 (2016)、農薬抄録 (2020))。
(8)マウスリンフォーマ細胞を用いた遺伝子突然変異試験で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015) 、JECFA FAS 72 (2016)、農薬抄録 (2020))。
(9)CHO細胞を用いた染色体異常試験で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015) 、JECFA FAS 72 (2016)、農薬抄録 (2020))。

【参考データ等】
(10)マウスの末梢血を用いた(3)と(4)のin vivo小核試験及びコメット試験における陽性の結果に対し、JECFA合同委員会はこの結果は他の結果と一貫性がなく、再現性が得られていないことから、証拠の重みづけに基づき、本物質は遺伝毒性を有しないと結論した(JECFA FAS 72 (2016))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)国内外の分類機関による既存分類結果では、EPAでグループE(Evidence of Non- Carcinogenicity for Humans)に分類されている(EPA Annual Cancer Report 2018 (Accessed Sep. 2020):1995年分類)。
(2)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験では、最高用量の160 ppm投与群で雌雄ともにメトヘモグロビンの増加が認められたが、検体投与に関連して発生頻度が増加した腫瘍性病変はなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016) 、JMPR (2001))。
(3)ラットを用いた混餌投与による2年間発がん性試験(GLP)では、血液毒性等が明確に認められる10,000 ppm投与まで検体投与に関連して発生頻度が増加した腫瘍性病変はなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2015) 、JECFA (2016) 、JMPR (2001)、EPA Pesticides RED (1997))。
(4)マウスを用いた混餌投与による91週間慢性毒性/発がん性併合試験(GLP)では、血液毒性等が明確に認められる10,000 ppm投与まで検体投与に関連して発生頻度が増加した腫瘍性病変はなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2015) 、JECFA (2016)、JMPR (2001)、EPA Pesticides RED (1997))。

【参考データ等】
(5)本物質の代謝物である4-クロロアニリン(CAS番号 106-47-8:PCA)は発がん物質(Carc. 2)に分類されている(EU-CLP分類(Accessed Sep. 2020)、EFSA (2012))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(7)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた混餌投与による三世代繁殖試験において、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2020))。
(2)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(OECD TG 416、GLP)において、500 ppm以上で親動物に血液毒性(貧血所見、メトヘモグロビン増加、肝・脾へのヘモジデリン沈着など)など、50,000 ppmで児動物に体重増加抑制(F1雌雄)がみられたが、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016)、JMPR (2001)、農薬抄録 (2020)、EFSA (2009)、EPA Pesticides RED (1997))。
(3)ラットを用いた混餌投与による一世代生殖毒性試験において、1000 ppm以上で親動物に一般毒性影響(造血系及び肝臓への影響など)がみられたが、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2020))。
(4)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠6~15日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2020))。
(5)(4)とは異なる試験として、ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠6~15日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016)、JMPR (2001)、農薬抄録 (2020)、EFSA (2009)、EPA Pesticides RED (1997))。
(6)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠6~18日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2020))。
(7)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠7~19日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016)、JMPR (2001)、農薬抄録 (2020)、EFSA (2009)、EPA Pesticides RED (1997))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、区分3(気道刺激性)とした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(6時間)において、くしゃみ、呼吸困難がみられ、LC50は35mg/Lであったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2020))。

【参考データ等】
(2)ラット、マウスを用いた単回経口投与試験および単回経皮投与試験において、症状および死亡例はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(血液系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
【分類根拠】
(1)~(6)より、標的臓器は血液系と考えられ、区分1の用量範囲で影響がみられていることから、区分1(血液系)とした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、100 ppm以上(8.09 mg/kg/day(雄)、7.93 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で白血球数の増加(雌)がみられ、300 ppm(23.9 mg/kg/day(雄)、24.9 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で全血比重・ヘマトクリット(Ht)・ヘモグロビン(Hb)の減少、赤血球数(RBC)の減少(雌)、脾臓の絶対・比重量の減少がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。
(2)ラットを用いた混餌投与による13週間経口投与試験(GLP)において、160 ppm以上(8 mg/kg/day、区分1の範囲)で骨髄影響(赤芽球過形成)、肝臓影響(慢性肝炎)、血液影響(メトヘモグロビン増加(雌))、脾臓影響(ヘモジデリン沈着、絶対及び比重量増加(雄))がみられ、400 ppm以上(20 mg/kg/day、区分2の範囲)で血液影響(RBC及びHb減少・網赤血球数(Ret)増加、メトヘモグロビン増加(雄))、肝臓影響(ヘモジデリン沈着、比重量増加(雌))、脾臓(うっ血、絶対・比重量増加(雌))がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016))。
(3)イヌを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、160 ppm(5.86 mg/kg/day(雄)、6.68 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で血液影響(メトヘモグロビン増加、RBC・Hb減少)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016))。
(4)イヌを用いた1年間慢性毒性試験において、10 mg/kg/day(区分1の範囲)で血液影響(メトヘモグロビン・スルフヘモグロビンの増加、RBC・Hb減少(雌)、Ret・ハインツ小体・血小板数増加(雌))、肝臓影響(色素沈着性マクロファージ及び色素沈着性クッパー細胞、絶対重量増加(雄))、脾臓影響(絶対重量増加(雄))がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016))。
(5)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験において、160 ppm(5.83 mg/kg/day(雄)、7.05 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)でメトヘモグロビンの有意な増加がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016))。
(6)ラットを用いた混餌投与による2年間がん原性試験(GLP)において、156 ppm以上(7.00 mg/kg/day(雄)、9.22 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)でメトヘモグロビンの増加(雌雄)、スルフヘモグロビンの増加(雄)、肝色素沈着マクロファージ増加(雌)が、625 ppm以上(31.3 mg/kg/day、区分2の範囲)で脾色素沈着マクロファージ増加・赤血球系細胞過形成、RBC 及びHb 減少・肝色素沈着マクロファージ増加(雄)、スルフヘモグロビンの増加(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016))。

【参考データ等】
(7)マウスを用いた混餌投与による14週間経口投与試験において、80 ppm以上(12 mg/kg/day、区分2の範囲)で血液影響(メトヘモグロビン及びスルフヘモグロビンの増加、ハインツ小体)がみられ、400 ppm以上(60 mg/kg/day、区分2の範囲)で血液影響(RBC・Htの減少、Retの増加)、脾臓影響(重量増加、ヘモジデリン沈着)、肝臓影響(肝細胞肥大、肝細胞細胞質空胞化、肝臓の局所的な炎症及び壊死、ヘモジデリン沈着)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。
(8)マウスを用いた混餌投与による91週間慢性毒性/がん原性併合試験(GLP)において、400 ppm以上(32.2 mg/kg/day(雄)、35.4 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)でPLT増加・ハインツ小体増加・脾担鉄細胞増加がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、JECFA (2016))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(グラスシュリンプ)96時間LC50 = 0.00144 mg/L(EHC 184, 1996)であることから、区分1とした。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC <0.00006 mg/L(EPA RED, 1997)から、区分1とした。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

GHS関連情報トップページに戻る