項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 39300-45-3 |
名称 | ジニトロメチルヘプチルフェニルクロトナート |
物質ID | m-nite-39300-45-3_v2 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団(N-O)を含んでおり、酸素収支の計算値が-184.4と-200より高いが、爆発性を示すデータは見当たらないことから、区分外とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 | P370+P378 P210 P280 P403 P501 |
PM(13th, 2003)に引火点が67℃(Pensky-Martens closed cup)との記載があり、区分4とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団(N-O)を含んでいるが、自己反応性に関連する原子団は含んでおらず、自己反応性を示すデータも見当たらないことから、区分外とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 用途が農薬であり、常温の空気と接触しても自然発火しない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットにおける経口LD50 = 980(RTECS(2003), HSDB(2003)), 766(RTECS(2003)), 950 mg/kg(HSDB(2003))から、計算式により算出した値(LD50 = 834 mg/kg)を用い区分4とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギにおける経皮LD50 = 9400 mg/kg(RTECS(2003))であることから、区分外とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 |
危険 |
H330 | P304+P340 P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットにおけるLC50(4h)= 0.36 mg/L(RTECS(2003))から、区分2とした。なお、本物質の飽和濃度は極めて低く、吸入試験はミストの状態で行われていると推定される。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
ヒトの皮膚を刺激するとの記述(ICSC(J)(1997), HSDB(2003))があること区分2とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
ヒトの皮膚への反復または長期の接触により、皮膚が感作されることがあるとの記述がある(ICSC(J)(1997))ことに加え、パッチテスト陽性の報告がある(HSDB(2003))ことから、区分1とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | Ames試験での陽性報告がある(RTECS(2003))ものの、in vivoを含む他の試験結果がなく、データ不足で分類できない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | マウスにおいて発がん性を示唆する報告(RTECS(2003))、ならびに否定する報告(HSDB(2003))がみられたが、データ不足で分類できない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(6)より、異性体混合物である本物質を構成する1異性体が催奇形性物質とみなされており、母動物毒性が明確にみられない用量から催奇形影響の報告があることから、区分1Bとした。新たな情報源を利用し区分を変更した。 【根拠データ】 (1)妊娠マウスを用いた強制経口投与による発生毒性試験では、母動物毒性がみられる中用量(10 mg/kg/day)及び高用量(25 mg/kg/day)群で、胎児に奇形(口蓋裂、開眼)の発生増加がみられたとの報告がある(JMPR (1998))。 (2)妊娠マウスを用いた経皮投与による発生毒性試験では、母動物毒性がみられない最高用量(25 mg/kg/day)群で、胎児に耳石形成障害を含む催奇形性影響がみられたとの報告がある(JMPR (1998))。 (3)本物質のマウスおける催奇形性影響の1つである耳石形成障害はハムスターでも母動物毒性用量でみられた。一方、ラットの経口投与試験では催奇形性はみられなかったとの報告がある(JMPR (1998))。 (4)本物質(ジノカップ)は異性体混合物であり、1異性体の4-PP(2,6-dinitro-4-[(4RS)-octan-4-yl]phenyl (2E/Z)-but-2-enoate)が本物質のマウスでみられた催奇形性の原因物質で、その他のジノカップ異性体はDE-126(メプチルジノカップ、CAS番号 131-72-6)を含め、催奇形性影響を共有しないことが明らかにされてきた(EFSA (2014))。 (5)雌マウスを用いた強制経口投与(4~25 mg/kg/day、妊娠6~15日)による発生毒性試験(各群の半数を妊娠18日に屠殺し胎児を観察。残りは自然分娩させ出生児を生後観察)において、母動物には高用量(25 mg/kg/day)で体重増加抑制傾向(有意差なし)がみられただけであった。しかし、胎児には母動物毒性がない中用量(10 mg/kg/day)で、胎児に開眼(1/12腹、胎児1例)、口蓋裂(3/12腹、胎児4例)、高用量では開眼(2/9腹、胎児3例)、口蓋裂の増加(7/9腹、胎児65例)のほか、自然分娩させた児動物については死産児の増加、体重増加抑制、頭部傾斜や口蓋裂を呈する児動物を有する腹数の増加(口蓋裂9匹のうち7匹は同一腹)、生後43日の水泳試験で泳ぐ姿勢と能力に異常がみられた(JMPR (1998): Part II (Toxicological Evaluation))。 (6)雌マウスを用いた経皮投与(1~25 mg/kg/day、妊娠6~15日、4時間/日)による発生毒性試験において、母動物には10 mg/kg/day以上で局所刺激性、最高用量の25 mg/kg/dayで死亡1例(投与との関連性は明確でない)がみられた。発生影響としては、最高用量群の胎児に口蓋裂(1/6腹、胎児3例)、開眼(1/6腹、胎児2例)に加え、耳石形成障害がみられたとの報告がある(JMPR (1998): Part II (Toxicological Evaluation))。 【参考データ等】 (7)EUではRepr. 1Bに分類している(CLP分類結果 (Accessed Dec. 2021))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
Priority 2の文書中、本物質の職業暴露の結果、肝機能に影響が見られたとの報告があること(HSDB(2003))、ガイダンス値で区分2の範囲の投与量で、ラットで肝細胞壊死が見られたとの報告があること(RTECS(2003))から、区分2(肝臓)とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=4.2ppb(AQUIRE、2003)から、区分1とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=5.98(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - | - | - |
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