項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 39680-90-5 |
名称 | N-メチルジチオカルバミン酸アンモニウム (別名:カーバム、メタムアンモニウム塩) |
物質ID | m-nite-39680-90-5_v1 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類ガイダンス等(外部リンク) | ガイダンス一覧へ |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書へ |
FAQ(よくある問い合わせ) | よくある問い合わせへ |
情報源のリスト(Excelファイル) | 情報源のリストへ |
用語のリスト(Excelファイル) | 用語のリストへ |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortalへ |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、常温でも変質する (農薬抄録 (2012)) との情報がある。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 塩素、酸素及びフッ素を含まない有機化合物であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雌: 402 mg/kg、雄: 412 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2012)) (2) ラットのLD50: 雄: 706 mg/kg、雌: 744 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2012)) |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分を特定できないため、分類できないとした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: > 628 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2012)) |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (エアロゾル (ミストかダストか不明) : 4時間): 雄: 1.98 mg/L、雌: 3.20 mg/L (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2012)) |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分1とした。 【根拠データ】 (1) ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、組織破壊がみられ、腐蝕性と判定された (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2012))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
【分類根拠】 (1) より、区分2Bとした。 【根拠データ】 (1) ウサギを用いた眼粘膜刺激性試験で角膜混濁、結膜の紅斑及び浮腫、分泌物が認められたが、適用7日後には回復した (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2012))。 【参考データ等】 (2) 本物質は皮膚腐食性 (区分1) に区分されている (令和2年度GHS分類結果)。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1A |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分1Aとした。 【根拠データ】 (1) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法、皮内投与 1%及び5%) で、陽性率は1%惹起で100%、5%惹起で80%であった (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2012))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、単回腹腔内投与したマウス骨髄細胞を用いた小核試験、単回経口投与したラット肝細胞を用いた不定期DNA合成試験において陰性の報告がある (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2012))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験において陰性、哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験においての陽性 (S9+)/陰性 (S9-) の結果が得られている (同上)。 (3) 生体にとって問題となる遺伝毒性はないものと考えられたとの記載がある (食安委 農薬評価書 (2015))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 国内外の分類機関による既存分類はない。利用可能なヒトを対象とした報告はない。(1)、(2) より区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 雌雄のラットに本物質を2年間強制経口投与した慢性毒性/発がん性併合試験では、投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2015))。 (2) 雌雄のマウスに本物質を18ヵ月間強制経口投与した慢性毒性/発がん性併合試験では、投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2015))。 【参考データ等】 (3) 本物質のナトリウム塩 (CAS番号 137-42-8) をラットに2年間混餌投与した慢性毒性/発がん性併合試験、マウスに18ヵ月間混餌投与した発がん性試験では、いずれにおいても発がん性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2015))。 (4) 雌雄のマウスに本物質のナトリウム塩 (CAS番号 137-42-8) を2年間飲水投与した発がん性試験において、雌雄で脾臓の血管肉腫の発生率増加が認められたことから、EU EFSAは本物質の遊離酸 (CAS番号 144-54-7) には発がん性の限定された証拠 (R40, “Limited evidence of carcinogenic effect”) があるとしている (EU EFSA (2011))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、親動物毒性がみられる用量で生存児数減少、死産児数増加等が認められたことから、ガイダンスに従い区分2とした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投与による2世代繁殖試験において、親動物では、雄で肝臓重量増加、雌で体重増加抑制がみられる用量 (15 mg/kg/day) で、児動物では雌雄で生存児数減少 (有意差なし)、死産児数増加 (有意差なし)、新生児生存率減少 (生後0日) (F1児動物のみ有意) が認められた (食安委 農薬評価書 (2015))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性がみられない用量で胎児に低体重、骨化遅延 (頸椎椎体)、骨格変異 (第7腰椎)) が認められた (食安委 農薬評価書 (2015))。 (3) 雌ウサギの妊娠6~18日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物で体重増加抑制傾向及び摂餌量減少 (妊娠7~19日) が認められたが、胎児では投与の影響が認められなかった (食安委 農薬評価書 (2015))。 【参考データ等】 (4) N-メチルジチオカルバミン酸ナトリウム (CAS番号 137-42-8) のラットを用いた強制経口投与による2世代繁殖試験において、親動物、児動物に体重増加抑制がみられているが繁殖能に対する影響はみられていない (食安委 農薬評価書 (2015))。 (5) N-メチルジチオカルバミン酸ナトリウムを雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物に毒性 (体重増加抑制等) が認められる用量で胎児に髄膜瘤等が認められた (食安委 農薬評価書 (2015))。 (6) N-メチルジチオカルバミン酸ナトリウムを雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した別の発生毒性試験において、母動物に毒性 (流涎、尿失禁、体重増加抑制等) が認められる用量で胎児に小上顎、口唇裂、内水頭症、骨格異常 (頸椎弓未骨化、頸椎体未骨化、胸骨分節未骨化の増加)、骨格変異等が認められた (食安委 農薬評価書 (2015))。 (7) N-メチルジチオカルバミン酸ナトリウムを雌ウサギの妊娠6~18日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物に毒性 (体重増加抑制等) が認められる用量で胎児に吸収胚数増加 (有意差なし)、着床後胚損失率増加、生存胎児数減少 (有意差なし)、髄膜瘤及び二分脊椎が認められた (食安委 農薬評価書 (2015))。 (8) N-メチルジチオカルバミン酸ナトリウムを雌ウサギの妊娠7~19日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物に毒性 (排糞量減少、体重増加抑制等) が認められる用量で胎児に全胚吸収 (9例)、早期子宮内死亡増加、着床後損失率増加、生存胎児数減少 (有意差なし)、髄膜瘤、骨格異常 (第7胸骨分節) 等が認められた (食安委 農薬評価書 (2015))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (神経系、呼吸器) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質のヒトでの急性ばく露影響に関する報告はない。実験動物では、(1)~(3) より、区分1 (神経系、呼吸器) とした。 【根拠データ】 (1) ラットの単回経口投与毒性試験において、356 mg/kg (区分2の範囲) 以上で自発運動低下、うずくまり、流涎及び流涙、腹臥位姿勢、下頸部、胸部及び肛門周辺の被毛の汚れがみられ、投与翌日から全ての投与群で体重増加抑制がみられた。死亡例では、胸水、腹水貯留、胃粘膜充血及び出血がみられた (食安委 農薬評価書 (2015))。 (2) マウスの単回経口投与毒性試験において、228 mg/kg (区分1の範囲) 以上で自発運動低下、流涎、強直性痙攣、うずくまり、腹臥位姿勢、下顎部及び胸部周辺被毛の汚れがみられ、投与翌日から全ての投与群で体重増加抑制がみられた。剖検所見においては、胸水、腹水貯留、胃内ガス充満及び胃内漿液貯留がみられた (食安委 農薬評価書 (2015))。 (3) ラットの4時間吸入ばく露試験において、0.694 mg/L (区分1の範囲) 以上で自発運動低下、流涎、うずくまり、眼瞼下垂、呼吸数減少、鼻吻・口吻周囲の汚れ、被毛の汚れ及び腹臥がみられた。死亡例で肺暗赤色、気管内泡沫、胃・腸内ガス、腺胃粘膜黒色斑、胸腺暗赤色斑、肝白色斑及び腎・脾の退色がみられ、生存例においては雄の1.63 mg/L (区分2の範囲) 以上で肺収縮不全、2.76 mg/L (区分2の範囲) の1例で胸腺萎縮、雌の2.76 mg/L (区分2の範囲) の1例で腺胃粘膜黒色点がみられた (食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録(2012))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (肝臓) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 本物質のヒトでの反復ばく露に関する有害性の報告はない。実験動物では (1)、(2) で区分1以上の用量で肝臓への影響がみられていることから、区分1 (肝臓) とした。胃への影響もみられたが、刺激性に基づく所見と考えられたため標的臓器としなかった。また、血液系への影響は (2) の雄のみでみられていることから一般化は困難と判断し、標的臓器としなかった。 【根拠データ】 (1) ラットの90日間強制経口投与試験では、10 mg/kg/day (区分1の範囲) 以上で前胃角化亢進及び粘膜上皮肥厚、さらに雄ではナトリウム総排泄量増加、50 mg/kg/day (区分2の範囲) で流涎、総コレステロール増加、肝比重量増加、小葉中心性肝細胞肥大、さらに雄では尿量増加及びクロール総排泄量増加、血小板数増加、リン脂質、アルブミン及びA/G比増加、肝絶対重量増加、腺胃粘膜上皮過形成がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2015))。 (2) イヌの1年間カプセル経口投与試験では、3 mg/kg/day (区分1の範囲) 以上で嘔吐及び流涎、AST増加、さらに雄ではALT及びALP増加、肝単核細胞浸潤、15 mg/kg/day (区分2の範囲) では死亡又は切迫と殺 (投与21週までに雄全例、雌3/4) が生じ、これらの動物では肝単細胞壊死、肝単核細胞浸潤、胃粘膜上皮増生、肝細胞空胞変性 (雄のみ)、白血球数増加 (雄のみ) がみられ、死亡又は切迫と殺前以外に雌でみられた所見として赤血球数、ヘマトクリット値及びヘモグロビン減少、活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT) 増加、ALT、ALP、LDH及び総ビリルビン増加、肝単核細胞浸潤の報告がある。100 mg/kg/day (区分2の範囲) では投与3週までに全例で死亡又は切迫と殺が生じ、これらの動物では肝細胞空胞変性、胃粘膜上皮増生、血小板数増加 (雄のみ) がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2015))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
- |
- | - | - | - | - |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
- |
- | - | - | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - | - | - |
|