NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 446-35-5
名称 2,4-ジフルオロ-1-ニトロベンゼン
物質ID m-nite-446-35-5_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 分類できない
-
-
- - 爆発性に関連する原子団 (ニトロ基) を含み、酸素収支は-116と判定基準の-200より高いが、データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P210
P280
P403
P501
引火点91℃ (closed cup) (Sigma-Aldrich (2017)) とのデータに基づき、区分4とした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 爆発性に関連する原子団 (ニトロ基) を含むが、データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は480℃ (BUA 252 (2004)) であり常温で発火しないと考えられる。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - 塩素を含まず、フッ素及び酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (N) と結合しているが、データがなく、分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値として、194 mg/kg及び200 mg/kgとの報告 (BUA 252 (2004)) より、区分3とした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 区分2


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
ラットのLD50値として、84 mg/kg との報告 (BUA 252 (2004)) があり、区分2に該当する。ウサギのLD50値として、207 mg/kgとの報告 (BUA 252 (2004)) があり、区分3に該当する。有害性の高い区分を採用し、区分2とした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラットの8時間吸入ばく露試験において、約1.78 mg/L (274 ppm) (4時間換算値: 2.52 mg/L (387 ppm)) で死亡例なしとの報告 (BUA 252 (2004)) があるが、このデータのみでは区分を特定できないため分類できないとした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (2.17 mg/L (335 ppm)) の90%より低いため、ミストがほとんど混在しないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、本物質は経皮毒性が強く、ウサギを用いた皮膚刺激性試験で原液の適用により動物が死亡した。原液1 mLを適用15分後に水洗したところ、14日間の観察で刺激性を認めなかったとの報告 (BUA 252 (2004)) があるが、実験条件が不十分なため採用しなかった。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405 準拠) において、角膜や虹彩に影響がなく、結膜で適用1時間後にスコア2の発赤とスコア1の浮腫を認めたが2日後には軽減し、刺激性スコア(MMAS) は4.7であった(ECETOC TR48 (1998))。同様にウサギの眼刺激性試験で、適用後、1、7、24、48、72時間後の刺激性スコアはそれぞれ5、2、14、10、11で軽度の刺激性がみられたとの記述 (BUA 252 (2004)) がある。一方、眼刺激性はなかったとの記述 (BUA 252 (2004)) もあり、分類できないとした。情報を見直して区分を変更した。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 皮膚の遅延型過敏症反応を検討するため、本物質をボランティア96人に適用し、誘導後に皮膚反応が消失した30人に惹起処置を行った結果、27人(90%)に陽性反応が認められたと報告されている (BUA 252 (2004)) が、対照群の結果等の詳細が不明であり、この結果から本物質が陽性であると結論づけられないため分類できないとした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(神経系、血液系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
本物質のヒトでの単回ばく露の情報はない。実験動物では、ラットの単回経口投与試験において、80 mg/kgで血中メトヘモグロビン濃度が最大6%まで上昇し、48時間後には2%未満に低下したとの報告がある (BUA 252 (2004))。また、別の2件のラットの単回経口投与試験で、よろめき歩行、うずくまり姿勢、腹臥位又は横臥位、痙攣、振戦、流涙が認められたとの報告がある。これらの影響がみられた用量の詳細な記載はないが、LD50値である197 mg/kg及び200 mg/kg付近の区分1範囲と考えられる (BUA 252 (2004))。さらに、ネコへの100 mg/kgの単回経口投与で、血中メトヘモグロビン濃度が8.5~11%に上昇し、ハインツ小体形成と舌の青色の変色が認められ、筋肉痙攣と攣縮、流涎、あえぎを示して2時間以内に死亡したとの報告がある (BUA 252 (2004))。経皮経路では、ウサギの単回経皮ばく露試験で160 mg/kg以上で平衡感覚異常、筋肉痙攣、攣縮、200 mg/kg以上でチアノーゼ、呼吸速度上昇、黄色尿が認められたとの報告がある (BUA 252 (2004))。また、ラットの単回経皮ばく露試験で、うずくまり姿勢または腹臥位、振戦、痙攣を示して2時間~2日後に死亡したとの報告があり、影響がみられた用量の詳細な記載はないが、LD50値である84 mg/kg付近の区分1範囲と考えられる (BUA 252 (2004))。
  以上の情報を総合すると本物質は神経系と血液系を標的臓器とすると考えられる。実験動物での影響は全て区分1範囲の用量でみられている。ガイダンス値から判断すると区分1相当であるが、List 2の情報源であるBUAのデータであって、判断基準1b3) (OECDTG試験かつGLP適合試験) を満たさないため、ガイダンスに従って区分2 (神経系、血液系) とした。旧分類から分類結果を変更した。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
魚類(ゼブラフィッシュ) 96時間LC50 = 7.1 mg/L(BUA vol.252:2004)であることから、区分2とした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BioWin)、急性毒性区分2であることから、区分2とした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - データなし 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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