NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 446-86-6
名称 アザチオプリン
物質ID m-nite-446-86-6_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 分類できない
-
-
- - 分子内に爆発性にかかわる原子団(N-O)を含み、かつ酸素収支が-112.53であるがデータがなく分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
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- - 分子内に爆発性に関わる原子団(N-O)を含むがデータがないので分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 分類できない
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- - 酸素を含む有機化合物であるがこの酸素は窒素と結合しており、データがなく分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
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- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットLD50値は400 mg/kg bw(IARC vol.26(1981))であるとの報告に基づき、区分4とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
Frosch接触アレルゲンリスト(FROSCH, TEXTBOOK OF CONTACT DERMATITIS)に収載されているため区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分1B


危険
H340 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
マウス優性致死試験(生殖細胞を用いるin vivo経世代変異原性試験)が陽性(IARC suppl.7(1987)およびIARC vol.26(1981))に基づき区分1Bとした。また、ウサギリンパ球およびチャイニーズハムスター骨髄細胞における染色体異常試験(体細胞を用いるin vivo変異原性試験)が陽性(IARC suppl.7(1987))、ならびにマウス、ラットおよびハムスターを用いた小核試験(体細胞を用いるin vivo変異原性試験))が陽性(IARC suppl.7(1987)およびIARC vol.26(1981))、Azathioprineを投与された患者のリンパ球および骨髄細胞において染色体異常が認められ(IARC suppl.7(1987))、非がん患者の末梢血リンパ球に染色体異常と姉妹染色分体交換が認められた(IARC vol.26(1981))と報告されている。なお、in vitro変異原性試験のAmes testおよびヒトリンパ球を用いた染色体異常試験が陽性であると報告されている(IARC vol.26(1981)およびNTP DB(access on Oct. 2009))。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 区分1A


危険
H350 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
既存分類においてIARCではGroup 1(IARC suppl.7(1987)およびIARC vol.100A(2008))、NTPではKnown to be Human Carcinogen(NTP ROC, 11th(2004))に分類されていることに基づき区分1Aとした。なお、動物試験ではラット経口投与で耳管の扁平上皮がん、およびマウス皮下、腹腔内または筋肉内投与でリンパ腫が増加したと報告されている(IARC vol.26(1981)、NTP ROC, 11th(2004))。また、Azathioprineを投与された患者において非ホジキンリンパ腫、皮膚扁平上皮がん、肝胆嚢がん、間葉細胞腫、肺がん、結腸がん、乳がんなどが認めらたと報告されている(IARC vol.26(1981)、NTP ROC, 11th(2004))。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分1A


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ヒトの症例で、投与された妊娠女性に出生児の低体重(2500 g以下)および流産が見られた(IARC vol.26(1981))、妊娠中に暴露した新生児に免疫異常や他の異常が見られた(PIM 053(1996))と報告があり、また発生毒性を有する物質としてCalifornia Proposition 65に記載されている(Birth Defects(3 rd, 2000))ことに基づき区分1Aとした。なお、動物試験においてもウサギの妊娠期間中に経口投与した試験において種ーの骨格奇形が誘発されたとの報告、マウスに経口、腹腔内、皮下投与した試験において、脳ヘルニア、口蓋裂、椎骨異常、乏指症、小下顎症など種ーの奇形が誘発された(何れもIARC vol.26(1981))との報告がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(骨髄)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
ヒトへの影響として、本物質は免疫抑制剤であり、重大な副作用とし骨髄抑制から血液障害を起こす(医療用医薬品集(2010))との記載から区分1(骨髄)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(骨髄)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ラットの試験(投与量45 mg/kg bw/day、投与経路および投与期間不明)において骨髄抑制が認められたとの報告(IARC vol.26(1981))および患者への投与により骨髄抑制が起り、白血球減少症、血小板減少症、貧血、出血として表れる(EHC 180(1996)およびIARC vol.26(1981))との報告に基づき区分1(骨髄)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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