NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 51-03-6
名称 5-プロパン-1-イル-6-(2,5,8-トリオキサドデカン-1-イル)-1,3-ベンゾジオキソール(別名:ピペロニルブトキシド)
物質ID m-nite-51-03-6_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火点が179℃(密閉式)(ECHA(Accessed Aug. 2020))である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は265℃ (ECHA (Accessed Aug. 2020))であり常温で発火しないと考えられる。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:約 5,630 mg/kg(4,570 mg/kg(雄)、7,220 mg/kg(雌))(OECD TG 401)(EU CLH提案文書 (2019))
(2)ラット(雌)のLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 423)(EU CLH提案文書 (2019))
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 402)(EU CLH提案文書 (2019))
(2)ウサギのLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 402)(EU CLH提案文書 (2019))
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度(0.27 mg/L)を超えるため、ミストと判断した。

【根拠データ】
(1)ラットのLC50(4時間):> 5.2 mg/L(OECD TG 403)(EU CLH提案文書 (2019))
(2)ラットのLC50(4時間):> 5.9 mg/L(EU CLH提案文書 (2019))


令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、72時間観察)において、4例でごく軽微な紅斑がみられたが、24時間以内に完全回復した(紅斑・痂皮スコア:0/0/0/0/0/0、浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(EU CLH提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(2)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、半閉塞、4時間適用、3日観察)において全例で浮腫はみられなかった。24時間後にごく軽微な紅斑がみられたが、72時間後には皮膚反応がみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0.7/0.3/0.3)との報告がある(EU CLH提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
【分類根拠】
(1)より、区分2Bとした。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、5日観察)において、みられた症状はすべて5日以内に完全に回復した(角膜混濁スコア:0/1.7/1.7、虹彩炎スコア:0/0.7/0.7、結膜発赤スコア:0.3/1/1、結膜浮腫スコア:0/0.3/0.7)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。

【参考データ等】
(2)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、7日観察)において、みられた症状はすべて72時間以内に完全に回復した(角膜混濁スコア:0/0/0/0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0/0/0/0、結膜発赤スコア:0/0/0.7/0.3/0/0、結膜浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(EU CLH提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)モルモット(n=10)を用いた改変Buehler試験(OECD TG 406、GLP、惹起:100%溶液)において、惹起24、48時間後の陽性率はともに0%(0/10例)であったとの報告がある(EU CLH提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(2)モルモット(n=10)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:10%溶液)において、惹起24、48時間後に全例で陽性反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)マウスの末梢血赤血球を用いた小核試験(強制経口投与、2日間)で陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed on May 2020)、CLH Report (2019))。
(2)細菌の復帰突然変異試験で陰性の結果が得られている(CLH Report (2019))。
(3)ほ乳類培養細胞(CHO)を用いた遺伝子変異試験で陰性の結果が得られている(CLH Report (2019))。
(4)ほ乳類培養細胞(CHO)を用いた染色体異常試験で陰性の結果が得られている(CLH Report (2019))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(5)より、区分2とした。

【根拠データ】
(1)国内外の分類機関による既存分類では、IARCでグループ3に(IARC Suppl. 7 (1987))、EPAでグループC(Possible Human Carcinogen)に分類されている(EPA Cancer Annual Report 2018 (Accessed Aug. 2020):1995年分類)。ただし、IARC分類は初期のNCI (1978)報告までのデータでの古い評価であり(IARC 30 (1983))、本分類には利用できない。
(2)ラットの2年間慢性毒性/発がん性試験(混餌投与)では、10,000 ppm(500 mg/kg/day)までの用量で、発がん性の証拠は認められなかった(JMPR (1996)、CLH Report (2019))。
(3)ラットの2年間慢性毒性/発がん性試験(混餌投与)では、6,000 ppm以上で肝臓の腫瘍性病変の発生頻度と重篤度に用量相関性が認められ、中及び高用量群(12,000及び24,000 ppm)で肝細胞腺腫と肝細胞がんの増加が認められた。ただし、全投与群に胃と盲腸の出血、腎臓病変、貧血など全身毒性がみられた(JMPR (1996)、CLH Report (2019))。本物質は全身毒性を生じる用量で発がん性を示すと結論された(JMPR (1996))。
(4)マウスの78週間発がん性試験(混餌投与)では、100 mg/kg/day以上の雌雄に肝臓の好酸性巣及び好酸性細胞を有する腺腫が高頻度に認められた(JMPR (1996))。
(5)マウスの12カ月間発がん性試験(混餌投与)では、中及び高用量群(6,000及び12,000 ppm)で用量依存的な体重低下と高用量群では死亡率増加もみられたが、これらの用量で肝細胞腺腫及び肝細胞がんの発生頻度増加が認められた(JMPR (1996)、CLH Report (2019))。肝細胞腺腫とがんの合計発生率は対照群、6,000及び12,000 ppm群で1.9、24.5及び75%であり、12,000 ppm群には肝臓の血管内皮肉腫(42% vs 対照群0%)も認められている(CLH Report (2019))。JMPRは本試験結果に関して、本物質は肝臓に毒性を示し、全身毒性を生じる用量で発がん性を示すと結論した(EPA(1995)、JMPR (1996))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(OECD TG416)において、500 mg/kg/dayで親動物及び児動物に体重減少及び体重増加抑制のみがみられたとの報告がある(CLH Report (2019)、JMPR (1996))。
(2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG414)において、発生毒性がみられなかったとの報告がある(CLH Report (2019)、JMPR (1996))。
(3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG414)において、発生毒性がみられなかったとの報告がある(CLH Report (2019)、JMPR (1996))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(4)より、経口、経皮経路では区分に該当しない。(5)、(6)より、区分3(気道刺激性)とした。なお、(1)は症状がみられた用量は不明であるが、報告されたNOELより、2,010 mg(区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったと判断した。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による単回投与試験(OECD TG 401、GLP)において、2,010~11,250 mg/kgで投与した結果、肛門性器の黄色の汚れ、立毛、嗜眠状態、鼻・眼の暗色の汚れ、皮膚の波状がみられ、また、肉眼的病理検査では主に高用量群の死亡例で下部消化管への暗色液とガスの貯留、鼻と口の周りの汚れ、肺出血、性器の黄色の汚れ、肝臓・腎臓の淡色化がみられたとの報告がある。なお、NOELは2,010 mg/kgと報告されている。(EU CLH 提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(2)ラットを用いた強制経口投与による単回投与試験(OECD TG 423、GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の上限)で影響がみられなかったとの報告がある(EU CLH 提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(3)ラットを用いた経皮投与による単回投与試験(OECD TG 402、GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の上限)で影響がみられなかったとの報告がある(EU CLH 提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(4)ウサギを用いた経皮投与による単回投与試験(OECD TG 402、GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の上限)で軽度な紅斑・浮腫がみられたが、2日目以降回復したとの報告がある(EU CLH 提案文書 (2019)、JMPR (1996)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(5)ラットを用いた吸入(ミスト)ばく露による単回投与試験(OECD TG 403、GLP、4時間)において、5.2 mg/L(区分に該当しない範囲)で軽度の運動性減少、運動失調、呼吸困難がみられたとの報告がある(EU CLH 提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(6)ラットを用いた吸入(ミスト)ばく露による単回投与試験(GLP、4時間)において、5.9 mg/L(区分に該当しない範囲)で鼻の分泌物・過剰流涎・眼閉・自発運動減少、投与後1週間に過剰な流涙・流涎・鼻汁分泌・努力呼吸、剖検時に肺の赤色巣(雌2例)がみられたとの報告がある(EU CLH 提案文書 (2019)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、経口経路では肝臓影響が認められたことから、区分2(肝臓)とした。(3)より経皮経路では区分に該当しない。吸入経路は、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)イヌを用いた混餌投与による8週間経口投与試験(OECD TG 409)において、2,000 ppm(63 mg/kg/day(雄)、61 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で体重増加抑制、肝臓(絶対・相対重量増加、肝細胞肥大、ALP増加)、精巣重量減少がみられたとの報告がある(CLH Report (2019))。
(2)イヌを用いた混餌投与による1年間経口投与試験(OECD TG 452)において、2,000 ppm(53 mg/kg/day(雄)、71 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で肝臓影響(肝臓/胆嚢重量増加、肝細胞肥大、ALP増加)がみられたとの報告がある(CLH Report (2019))。
(3)ウサギを用いた21日間経皮投与試験において、100 mg/kg/day(90日換算値:23.3 mg/kg/day、区分2の範囲)で皮膚影響 (紅斑、浮腫、剥離、亀裂、赤色隆起部)が認められたが、全身毒性は1,000 mg/kg/day(90日換算値:233.3 mg/kg/day、区分に該当しない範囲)で認められなかったとの報告がある(CLH Report (2019))。

【参考データ等】
(4)マウスを用いた90日間混餌投与による試験(OECD TG 408)において、102.6 mg/kg/day(雄)、103.5 mg/kg/day(雌)(区分に該当しない範囲)で肝臓相対重量増加(雄)、肝細胞肥大がみられたとの報告がある(CLH Report (2019))。
(5)ラットを用いた91日間混餌投与による試験において、1,200 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で腎臓相対重量増加がみられたとの報告がある(CLH Report (2019))。
(6)ラットを用いた3ヵ月間吸入ばく露(ミスト)による試験(OECD TG 413、6時間/日、5日/週)において、0.512 mg/L(区分に該当しない範囲)で局所影響として、赤色の鼻分泌物、喉頭の組織変化(過角化(軽微)や炎症(中程度)を伴う扁平上皮化生など)が、全身影響として、肝臓影響(相対重量増加、肝由来酵素活性の減少)がみられたとの報告がある(CLH Report (2019))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(ミシッドシュリンプ)96時間EC50 = 0.49 mg/L(EU CLP CLH, 2019)であることから、区分1とした。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.03 mg/L(EU CLP CLH, 2019)から、区分1とした。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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