NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 527-60-6
名称 2,4,6-トリメチルフェノール
物質ID m-nite-527-60-6_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットに2000 mg/kgを投与した試験(OECD TG423、GLP)で、死亡例はなく、LD50値は >2000mg/kg(USEPA/HPV(2003)、List1相当)により、区分外とした。

なお、健康有害性に関しては、異性体の2,3,6-トリメチルフェノール(CAS 番号 2416-94-6)も参照のこと。
平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギに2000 mg/kgを投与した試験(OECD TG402、GLP)で、死亡例はなく、LD50値は >2000mg/kg(USEPA/HPV(2003))により、区分外とした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギを用いた急性経皮毒性試験(OECD TG402、GLP)において、本物質2000 mg/kgを24時間の閉塞適用した結果、パッチ除去後10匹中6匹に壊死が観察され、14日間の観察期間中認められた。他の4匹は軽度から中等度の紅斑と浮腫が認められたが観察期間11日目までに消失した(USEPA/HPV(2003))。以上の報告により、24時間の適用により10匹中6匹に壊死が認められたが、適用量(2000 mg/kg)も多く、かつ、4時間以上(24時間)の適用であることから区分2とした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、皮膚、眼、粘膜を強く刺激し、炎症や薬傷を引き起こすことが報告されている(経産省生殖試験(Access on Sep. 2012)試験結果要約、List2相当)との記載があるが、詳細不明である。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウスに腹腔内投与により、骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG474、GLP)(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性(USEPA/HPV(2003))の報告により区分外とした。なお、in vitro試験では、エームス試験で陰性(JECFA 1156(2011))、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陽性(USEPA/HPV(2003))の報告がある。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - ラットを用いた反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422、GLP)で、性周期、交尾率、受胎率、分娩率などの生殖の指標および哺育の観察において、被験物質に起因する変化は認められず、新生児の検査においても出産児数、出産生児数、性比、出生率など発生の指標、および一般状態に影響は見られなかった(経産省生殖試験(Access on Sep. 2012))。さらに、別の生殖毒性試験(HPVIS(2006))においても生殖および発生の指標に影響がなかったとの報告があり、性機能・生殖能に及ぼす悪影響は認められていないが、仔の発生に対する影響に関してはデータ不十分であり、「分類できない」とした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - ラットの急性経口毒性試験(OECD TG423、GLP)およびウサギの急性経皮毒性試験(OECD TG402、GLP)において、いずれも2000mg/kgの投与で死亡例はなく、一般症状、剖検所見に異常が見られなかった(USEPA/HPV(2003))との報告があることから、経口と経皮の経路では区分外に相当するが、吸入経路に関する報告がないため分類できないとした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットの経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422、GLP)(用量:10、60、300 mg/kg/日)において、300 mg/kg群で流涎と一過性の歩行異常が散見されたが死亡はみられず、病理学的検査により、60 mg/kg以上の群で前胃扁平上皮の過形成、300 mg/kg群では腺胃の変化として胃小窩上皮の過形成とびらんが認められたが、本物質の胃への刺激性を示唆するものと考えられ(経産省生殖試験(Access on Sep. 2012))、分類の根拠としなかった。その他、行動検査、体重、血液学検査、血液生化学検査、尿検査などでは本物質に起因する変化は認められなかった(経産省生殖試験(Access on Sep. 2012))。以上より、ガイダンス値範囲を超える300 mg/kg/日(90日換算:142 mg/kg/日)で悪影響が認められなかったことから、経口投与においては区分外に相当するが、他の投与経路による報告がないため、本項の分類としては「分類できない」とした。
平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)での48時間EC50 = 3.3 mg/L(AQUIRE, 2013)であることから、区分2とした。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:7%(既存点検, 1982))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC=0.1 mg/Lである(AQUIRE, 2013)ことから、区分1となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:7%(既存点検, 1982))、魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50 = 13 mg/L(AQUIRE, 2013)であることから、区分3となる。
以上の結果から、区分1とした。
平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成24年度(2012年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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