項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 53-70-3 |
名称 | ジベンゾ[a,h]アントラセン |
物質ID | m-nite-53-70-3_v2 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性との情報(ICSC (2016))がある。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)In vivoでは、チャイニーズハムスターの骨髄細胞を用いた姉妹染色分体交換(SCE)試験で陽性、染色体異常試験で陰性の報告がある。ラットの末梢血リンパ球を用いたSCE試験では陰性であったが、骨髄及び脾臓細胞を用いた小核試験では陽性であった。また、ラットの肺を用いたDNA付加体形成/小核形成/SCE試験、マウスの皮膚を用いたDNA結合試験、及びDNA付加体形成/小核形成/不定期DNA合成試験でいずれも陽性の報告がある(EHC 202 (1998)、DFG MAK (2012))。 (2)In vitroでは、細菌(ネズミチフス菌TA98、TA100)を用いた復帰突然変異試験で陽性、チャイニーズハムスター肺由来(V79)細胞を用いた遺伝子変異試験で陽性の報告がある(EHC 202 (1998)、DFG MAK (2012))。 (3)多環芳香族炭化水素化合物のうち、本物質を含む15物質は明らかな遺伝毒性物質と考えられている(EFSA (2008))。 【参考データ等】 (4)DFGでMuta. 3Aに分類されている(List of MAK and BAT values 2020)。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 発がん性 | 区分1B |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より動物種1種(マウス)ではあるが独立した複数の試験で悪性腫瘍を含む腫瘍の発生増加がみられることから実験動物で十分な証拠があると考えられること、及び(2)の作用機序についての情報から区分1Bとした。 【根拠データ】 (1)マウスを用いた複数の長期経皮投与試験の結果、皮膚の乳頭腫及びがんの用量依存的な発生増加が認められた。また、マウスを用いた経口(飲水)投与試験では小腸の腺がんと肺腫瘍の発生率増加が認められたが、発生率はマウスの系統により差異がみられた。他のマウスを用いた経口投与による試験でも肺腫瘍(腺腫・肺胞がん)がみられたほか、血管内皮種、乳腺腫瘍(乳がんを含む)がみられたとの報告がある(IARC 92 (2010))。 (2)多環芳香族炭化水素化合物(PAHs)の中で本物質がグループ2Bではなく、グループ2Aに分類された根拠は、PAHsの中で比較的強い発がん性を有することと、作用機序として代謝活性化により生じるジオール体が変異原性と発がん性を有することが証明されており、ヒト発がんに関連性のある機序と考えられたことである(IARC 92 (2010))。 (3)国内外の評価機関による既存分類として、IARCでグループ2A(IARC 92 (2010))、EPAでB2に(IRIS (1990))、NTPでRに(NTP RoC 15th (2021))、日本産業衛生学会で第2群Aに(産衛学会発がん性物質の提案理由書 (2016))、EUでCarc. 1Bに(CLP分類結果 (Accessed Sep. 2022))、DFGでカテゴリー2に(List of MAK and BAT values 2020)、それぞれ分類されている。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分1Bとした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた皮下投与による発生毒性試験(妊娠1~8日又は妊娠1~18日、5 mg/匹)において、母動物に著しい膣出血(妊娠10日及び12日)と胎盤内出血(妊娠14日)、胎児に死亡及び吸収増加がみられたとの報告がある(DFG MAK (2012))。 【参考データ等】 (2)本物質はナフタレン、ベンゾ[a]アントラセンと同様にラットを用いた皮下投与による試験において、膣及び胎盤内出血を生じた。これらの物質とクリセンはラット及びマウスを用いた試験において、F1世代の胎児死亡及び肝内ベンゾ[a]ピレンヒドロキシラーゼの誘導を生じた(DFG MAK (2012))。 (3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠19日、60 mg/kg)において、F1児動物の肝臓にベンゾ[a]ピレンヒドロキシラーゼの誘導(15単位 vs 対照群< 0.2 単位)がみられたとの報告がある(DFG MAK (2012))。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 > 0.0013 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 > 0.016 mg/L、魚類(ヒメダカ)96時間LC50 > 0.014 mg/L(いずれも環境省既存点検結果, 2002)であることから、区分に該当しないとした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分4 |
- |
H413 | P273 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC > 0.00033 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC > 0.016 mg/L(いずれも環境省既存点検結果, 2002)から、分類できないとなる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、魚類(ヒメダカ)の96時間LC50 > 0.014 mg/L(環境省既存点検結果, 2002)であるが、難水溶性であり(水溶解度 = 0.00249 mg/L (PHYSPROP Database (SRC, 2005)))、急速分解性がなく、生物蓄積性があると推定される(Log Kow = 6.75(PHYSPROP Database (SRC, 2005), 2022))ことから、区分4となる。 以上の結果を比較し、区分4とした。 |
令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 令和4年度(2022年度) | ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
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