NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 56-93-9
名称 塩化トリメチルベンジルアンモニウム
物質ID m-nite-56-93-9_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であり、この塩素が炭素及び水素以外の元素 (N) とイオン結合しているが、これは酸化性に寄与しない。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値として、250 mg/kg (NTP TOX 57 (2000)) との報告に基づき、区分3とした。なお、急性毒性試験ではないが、ラットの16日間経口投与試験で、125 mg/kg投与群は初回投与後に全例が死亡したが、63 mg/kg投与群は試験終了時まで全例が生存したとの報告がある (NTP TOX 57 (2000))。この結果からはLD50値は63 mg/kgと125 mg/kgの間に存在することが示唆され、やはり区分3に該当する。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における固体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。なお、ヒトに対して本物質の溶液は皮膚刺激性を示すとの記述 (HSDB (Access on June 2017)) があるが、詳細は不明のため分類できないとした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。なお、ヒトに対して本物質の溶液は眼刺激性を示すとの記述 (HSDB (Access on June 2017)) があるが、詳細は不明のため分類できないとした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 区分2


警告
H341 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
In vivoでは、マウスの末梢血を用いた小核試験で陽性 (NTP DB (Access on July 2017)、NTP TOX 57 (2000))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で弱い陽性である (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on July 2017)、NTP DB (Access on July 2017))。以上より、ガイダンスに従い区分2とした。なお、旧分類では、マウスの小核試験の陽性結果について否定的であり、区分を分類できないと結論したが、NTP TOX 57 (2000) はこの陽性結果を妥当と判断していることから、今回陽性結果を採用し区分を変更した。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - ラットを用いた経口投与による簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) において、親動物には50 mg/kg/day 以上で流涎、紅涙がみられ、100 mg/kg/day では死亡 (雄2/12例、雌10/12例)、体重増加抑制、摂餌量減少がみられた。100 mg/kg/day 群は生存例数が少ないため本項の評価対象とできないが、50 mg/kg/day以下の群では生殖発生影響は認められなかった (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2017))。しかし、本試験はスクリーニング試験のため、この結果のみで区分外とできず、他に分類に利用可能な情報がなく、データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
本物質のヒトでの単回ばく露のデータはない。実験動物では、ラットの単回経口投与試験で、区分1の範囲の175 mg/kg以上で死亡例がみられたのに加えてムスカリン様コリン作動性症状である流涎と色素涙が認められたとの報告及びこれらの症状はアトロピン注射により軽減したとの報告がある (NTP TOX 57 (2000))。また、ラットの16日間経口投与試験 (16~250 mg/kg) の初回投与後に125 mg/kg以上で全例が死亡し、臨床症状として呼吸異常、運動失調、鼻と眼の分泌物、振戦が認められたとの報告がある (NTP TOX 57 (2000))。本物質はニコチン性およびムスカリン性受容体を刺激し、アセチルコリンと同じ神経節部位に作用すると記載されている (NTP TOX 57 (2000))。以上より区分1 (神経系) とした。実験動物での影響がガイダンスの区分1の範囲の用量でみられていることから、旧分類から区分を変更した。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(神経系)


警告
H373 P260
P314
P501
ヒトに関する情報はない。
  実験動物については、ラットを用いた28日間反復経口投与毒性試験において、区分2のガイダンス値の範囲である60 mg/kg/day (90日換算: 19 mg/kg/day) 以上で流涎、120 mg/kg/day (90日換算: 37 mg/kg/day) で流涙、被毛の汚れ、立毛、死亡 (1/5例)、体重増加抑制、摂餌量減少、軽度のヘモグロビン量・平均赤血球容積・平均赤血球ヘモグロビン量増加、死亡例で軽度の肝細胞腫脹・好酸性小体がみられている (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2017))。また、ラットあるいはマウスを用いた13週間反復経口投与毒性試験において、ラットはマウスより感受性が高く、ラットでは区分1のガイダンス値の範囲である12.5 mg/kg/day (90日換算: 9 mg/kg/day) 以上で流涙、区分2のガイダンス値の範囲である50 mg/kg/day (90日換算: 36 mg/kg/day) 以上で縮瞳、最高用量の100 mg/kg/day (90日換算: 72 mg/kg/day) で死亡 (心血管系への薬理学的影響の結果)、振戦、色素涙、流涎、歩行異常、姿勢異常等がみられ、マウスでは最高用量の100 mg/kg/day (90日換算: 72 mg/kg/day) で死亡、投与直後の活動性の亢進がみられている (NTP TOX 57 (2000))。また、当該物質はニコチン性及びムスカリン性受容体を刺激し、アセチルコリンと同じ神経節部位に作用すると述べられている (NTP TOX 57 (2000))。
  以上のうち区分1のガイダンス値の範囲内では流涙のみであったため、明確な影響のみられた区分2のガイダンス値の所見を分類根拠とした。また、軽度の血液系への影響、死亡例1例での軽度の肝臓への影響は分類根拠としなかった。したがって、区分2 (神経系) とした。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - 信頼性のある急性毒性データが得られていない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - データなし 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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