NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 61788-32-7
名称 水素化テルフェニル
物質ID m-nite-61788-32-7_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
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- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない
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-
- - ICSC(1995)による引火点は157℃(密閉式)であり、区分外に該当する。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点374℃(ICSC,1995))。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
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- - ラットを用いた経口投与試験のLD50値として、6,600 mg/kg(PATTY(5th, 2001))、17,500 mg/kg、10,200 mg/kg(ACGIH(7th, 2001))があるが、低値でかつ新しいデータである6,600 mg/kgから、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた経皮投与試験(OECD TG 402、GLP)のLD50値>2,000 mg/kg(IUCLID(2000))から、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義上の液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
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- - 本物質は25℃の飽和蒸気圧濃度が1.3 mg/L(128 ppm)の液体である。ラットを用いた4時間吸入暴露試験のLC50値>4.7 mg/L(ACGIH(7th, 2001))との記述、ラットを用いた4時間エアロゾル吸入暴露試験(OECD TG 403、GLP)のLC50値>4.3 mg/L(IUCLID(2000))との記述があり、いずれも飽和蒸気圧濃度を超えているため、ミスト基準を適用したが、区分を特定できないので、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
List2の情報源に、2件のウサギを用いた24時間Draize試験で、「moderately irritating、PII値=3.01」、「not irritating、PII値=0.04」(IUCLID(2000))との記述があるが、List1の情報源に、ウサギの皮膚に「moderately」な刺激あり(ACGIH(7th, 2001))と記述されているため、本物質による刺激性が否定できない。よって区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
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- - ウサギの眼に対し「nonirritating」(ACGIH(7th, 2001))とあり、また、ウサギを用いた眼刺激性/腐食性試験(OECD TG 405、GLP)で、「Draize score:0.3/110」(IUCLID(2000))の記述から、区分外とした。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
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-
- - データがないので、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
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- - 50人及び51人による2件のヒトパッチテストで、「感作性なし」(ACGIH(7th, 2001)1件、IUCLID(2000)2件)との記述があるので、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 体細胞in vivo変異原性試験(ラット骨髄細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG 475、GLP))で「陰性」(ACGIH(7th, 2001)、IUCLID(2000))との記述から、区分外とした。
なお、in vitro変異原性試験として、ネズミチフス菌を用いたAmes試験、CHO培養細胞を用いたHGPRT試験及びラット肝培養細胞を用いる不定期DNA合成試験で、いずれも「陰性」((ACGIH(7th, 2001)、IUCLID(2000))との記述あり。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
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- - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データ不足のため、分類できない。
なお、雌雄マウスを用いた37週間経皮投与試験で、「not carcinogenic」(ACGIH(7th, 2001))、「投与量50 mg/Lで、影響ない」(IUCLID(2000))旨の記述がある。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
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- - ラットを用いた出生前発達毒性試験(OECD TG 414、GLP)において、「母動物に対する有害影響がない用量で、催奇形性なし」(ACGIH(7th, 2001)、IUCLID(2000))との記述がある。また、ラットを用いた催奇形性試験(Bio dynamics, Inc., method、GLP)において「母動物の摂餌量減少がみられた用量で、児に影響がない」旨(IUCLID(2000))の記述がある。また、ラットを用いた二世代生殖毒性試験(OECD TG 416、GLP)で「本物質を30、100、300、1000 ppm(換算値:1.8-2.5、6.1-8.3、18.5-24.4、62.0-81.2 mg/kg)で混餌投与した親動物の交配、繁殖力に用量依存性の影響は見られず、投与に関する生殖器官の組織病理学的変性も見られなかった」(USCh(2004))旨の記述がある。以上より、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ヒトについて、エアロゾルを吸入すると「上気道を刺激及び吐き気症状」(ACGIH(7th, 2001))との記述、また、ラットを用いた急性吸入暴露試験で「気道を刺激する」(ACGIH(7th, 2001))との記述から、区分3(気道刺激性)とした。
なお、ラットを用いた急性経口毒性試験(OECD TG 401、GLP)において、10,000 mg/kgで、「一般所見で、自発運動の抑制、下痢、糞尿による被毛の汚れが見られたが、剖検所見は全ての動物で正常である」(USCh(2004))旨の記述がある。また、「短期暴露の影響: 眼、皮膚、気道を刺激する」(ICSC(1995))との記述がある。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
ウサギを用いた21日間経皮投与試験(International Research and Development Corp. method、GLP)で、「2,000 mg/kgで、全身毒性なし」(ACGIH(7th, 2001)、IUCLID(2000))との記述があり、ラットを用いた90日間経口投与試験(OECD TG 408、GLP)において「肝臓、腎臓及び副腎(雌のみ)重量増加、雌動物の体重減少、組織病理学的検査では本物質投与に関わる毒性影響なし」(USCh(2004)、IUCLID(2000))との記述がある。また、ラットを用いた90日間エアロゾル吸入暴露試験(OECD TG 413、GLP)で、「体重減少、肝重量増加及び色素涙」(IUCLID(2000))との記述、ラットを用いた182日間エアロゾル吸入暴露試験(Industrial Biotest Laboratory, Inc. method)で、「SGOT、SAP及びSGPTの上昇、BUNの減少、及び肝重量増加」(IUCLID(2000))の記述がある。これらの影響は区分2のガイダンス値の範囲内でみられたので、区分2(肝臓)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - 本物質は炭化水素である。粘度70mPa・s(20℃)(15107の化学商品)及び密度1.011g/cm3(15℃)(IUCLID(2000))より推定した動粘性率は69.2 mm2/s(20℃)であり、40℃での動粘性率69.2 mm2/s以下となると考えられるが、基準値の20.5 mm2/sより低値なのか不明なので、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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