NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 627-13-4
名称 硝酸ノルマル-プロピル
物質ID m-nite-627-13-4_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(硝酸エステル類)を含むが、UNRTDGにおいてUN 1865 クラス3 PGⅡに分類されていることから、優先評価項目の爆発物には該当しないため、区分に該当しない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点20℃(closed cup)、沸点110℃(ICSC (2004))に基づいて区分2とした。なお、UNRTDGにおいてUN 1865 クラス3 PGⅡに分類されている。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 タイプG
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(硝酸エステル類)を含むが、UNRTDGのおいてUN 1865 クラス3 PGⅡに分類されていることから、優先評価項目の自己反応性化学品には該当しないと考えられるので、タイプGとした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は175℃(ICSC (2004))との情報より、常温で発火しないと考えられるため、区分に該当しない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素(N)と結合しているが、UN 1865 クラス 3 PG II に分類されており、副次危険に5.1が付されていないことからクラス5.1には該当しないと考えられるため、区分に該当しない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(硝酸エステル類)を含むが、UNRTDGにおいてUN 1865 クラス3 PGⅡに分類されていることから、優先評価項目の爆発物には該当しないため、区分に該当しない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、LD50は区分外であると考えられることから、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットの概略の致死量:7,500 mg/kg(Patty (6th, 2012))
(2)ラットの概略の致死量:5,000 mg/kg(Patty (6th, 2012))
(3)ラットのLDLo:> 1,000 mg/kg(Patty (6th, 2012))
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、LD50は区分外であると考えられることから、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギのLDLo:11,000 mg/kg(Patty (6th, 2012)、DFG MAK (2011))
(2)ウサギのLDLo:17,000 mg/kg(Patty (6th, 2012)、DFG MAK (2011))
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
【分類根拠】
(1)より、区分4とした。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度の90%(21,317 ppm)より低いため蒸気と判断し、ppmVを単位とする基準値より判断し、分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)ラットのLC50(4時間):9,000~10,000 ppmの間(ACGIH (7th, 2001)、DFG MAK (2011)、Patty (6th, 2012)、HSDB in PubChem (Accessed Aug. 2022))
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、動物知見の経口及び吸入経路では区分が特定できず、経皮経路ではデータ不足のため分類できない。なお、ガイダンスに基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた単回経口投与試験において、衰弱、協調運動低下、チアノーゼがみられ、LDLoは1,000 mg/kg(区分に該当しない範囲)であったとの報告がある(Patty (6th, 2012))。
(2)ラットを用いた単回吸入ばく露試験(4時間、蒸気)において、40 mg/L(9,300 ppm、区分に該当しない範囲)でチアノーゼ、メトヘモグロビン血症、死亡例がみられたとの報告がある(ACGIH (7th, 2001)、HSDB in PubChem (Accessed Aug. 2022))。
(3)ラットを用いた単回吸入ばく露試験(4時間、蒸気)において、LC50は39~40 mg/L(区分に該当しない範囲)であり、LC50以下の濃度でチアノーゼと嗜眠がみられたとの報告がある(DFG MAK (2011))。
(4)マウスを用いた単回吸入ばく露試験(4時間、蒸気)において、LC50は30~31 mg/L(区分に該当しない範囲)であり、LC50以下の濃度でチアノーゼと痙攣がみられたとの報告がある(DFG MAK (2011))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(血液系)


警告
H373 P260
P314
P501
【分類根拠】
(1)より、区分2(血液系)とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)イヌを用いた6ヵ月間吸入ばく露試験(蒸気、6時間/日、5日/週)において、1.1 mg/L(ガイダンス換算:0.786 mg/L、区分2の範囲)で血色素尿、軽度貧血、メトヘモグロビン産生、一時的な酸素運搬機能の低下、一時的な軽度の抑制状態がみられたとの報告がある(ACGIH (7th, 2001)、Patty (6th, 2012)、HSDB in PubChem(Accessed Aug. 2022))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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