項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 630-20-6 |
名称 | 1,1,1,2-テトラクロロエタン |
物質ID | m-nite-630-20-6_v1 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類ガイダンス等(外部リンク) | ガイダンス一覧へ |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書へ |
FAQ(よくある問い合わせ) | よくある問い合わせへ |
情報源のリスト(Excelファイル) | 情報源のリストへ |
用語のリスト(Excelファイル) | 用語のリストへ |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortalへ |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性である (HSDB (Access on July 2015))。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性である (HSDB (Access on July 2015))。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性である (HSDB (Access on July 2015))。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素及びフッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、670 mg/ kg (雄)、780 mg/ kg (雌) (IARC 41 (1986)) との報告に基づき、区分4とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、約20,000 mg/kg (IARC 41 (1986)) との報告に基づき、区分外とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分3 |
危険 |
H331 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 P501 |
ラットのLC50値 (4時間) として、2,100 ppm (雄)、2,500 ppm (雌) との報告 (IARC 41 (1986)) に基づき、区分3とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (15,789 ppm) より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 本物質はウサギの皮膚に対して軽度の刺激性を有するとの記載がある (HSDB (Access on July 2015))。また、具体的な情報はないが、本物質は皮膚刺激性を有する (HSDB (Access on July 2015)) との記載があるが詳細不明である。以上、ウサギの報告から区分外 (国連分類基準の区分3) とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
本物質はウサギの眼に対して軽度の刺激性を有するとの記載や、イヌの眼に本物質の蒸気をばく露した結果、虹彩に影響はみられず、反復ばく露によっても影響はみられなかったとの報告がある (HSDB (Access on July 2015))。また、具体的な情報はないが、本物質は眼刺激性を有する (HSDB (Access on July 2015)) との記載があるが詳細不明である。以上、ウサギの報告から区分2Bとした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
In vivoでは、マウス骨髄細胞の腹腔内投与による小核試験、染色体異常試験で陽性 (NTP DB (Access on August))、ラット及びマウスの腹腔内投与による肺、肝臓、腎臓、胃のDNA結合試験で陽性 (IARC 106 (2014)) である。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞のマウスリンフォーマ試験、染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験で陽性、陰性の結果で陰性である (IARC 106 (2014)、NTP DB (Access on August))。以上より、ガイダンスに従い、区分2とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
本物質の発がん性に関して、ヒトで利用可能な情報はない。実験動物では、ラット又はマウスを用いた経口経路 (強制経口) での2年間発がん性試験において、ラットでは肝臓腫瘍の増加傾向 (雄: 生存率が低く、感度が低下したが、傾向検定で有意差あり)、及び乳腺の線維腺腫の頻度の増加 (雌、低用量のみ)、マウスでは肝臓腫瘍 (肝細胞腺腫、肝細胞がん) の頻度増加 (雌雄) が認められた (IARC 106 (2014)、NTP TR 237 (1983))。NTPはラットでは生存率低下により統計解析 (Mantel-Haenszel法、Cochran-Armitage法、Fischer の直接確率法) の感度が低下し、発がん性の証拠を示せなかったが、マウスでの肝臓腫瘍の頻度増加は発がん性の明白な証拠であると報告した (NTP TR 237 (1983))。一方、IARCは異なる統計解析法 (Life table 検定) により、雄ラットの肝臓腫瘍も有意な増加傾向ありとし、雌ラットの乳腺腫瘍 (線維腺腫、低用量のみ)、雌雄マウスの肝臓腫瘍とともに、実験動物では発がん性の十分な証拠があると結論した (IARC vol. 106 (2014))。 国際機関による分類結果としては、米国EPAがクラスC (possible human carcinogen) に (IRIS Summary (1991))、IARCがグループ2Bに分類している (IARC 106 (2014))。以上より、本項は区分2とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3 (気道刺激性) |
警告 |
H335 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
本物質は気道刺激性がある (HSDB (Access on July 2015))。実験動物では、モルモットの500 mg/kg経口投与で、投与24時間から11日後に肝臓傷害の形態学的変化を示した (IARC 41 (1986)) との記載があるが、その詳細は不明であるため、この知見は分類に採用しなかった。 以上より、区分3 (気道刺激性) とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2 (肝臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物では、ラットを用いた2週間経口投与毒性試験において、区分2の範囲である300 mg/kg/day (90日間換算:33 mg/kg/day) で脂肪肝がみられている (IARC 41 (1986))。 このほか、肝臓に対する影響として、ラットを用いた10ヶ月間強制経口投与毒性試験で300 mg/kg/day、ラットを用いた12ヶ月間吸入毒性試験及びウサギを用いた6ヶ月間吸入毒性試験において3430 mg/m3 (ガイダンス値換算:2.29 mg/L) で肝臓の小空胞・小葉中心性壊死がみられている (IARC 41 (1986))、これらは単一用量のみの試験であった。 また、マウスを用いた103週間強制経口投与による発がん性試験において、区分2を超える範囲であるが、最低用量である250 mg/kg/dayで肝臓の炎症・脂肪変性・壊死・巨大肝細胞がみられている (NTP TR 237 (1983))。 以上のように、短期の試験で肝臓に対する影響がみられ、より長期の試験では、区分2を超える範囲であるが、その試験での最低用量で肝臓への影響が認められおり影響のみられる最低用量は確定できていない。 したがって、区分2 (肝臓) とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | デ-タ不足のため分類できない。なお、HSDB (Access on July 2015) に収載された数値データ (粘性率: 1.50 mPa・s (20 ℃)、密度: 1.5406 g/cm3 (20 ℃)) より、動粘性率は0.97 mm2/sec (20 ℃) と算出される。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 | P273 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)24時間LC50 = 32 mg/L(ECETOC TR91, 2003)であることから、区分3とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分3 |
- |
H412 | P273 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BioWin)、急性毒性区分3であることから、区分3とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
|