NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 64741-44-2
名称 軽油
物質ID m-nite-64741-44-2_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない
-
-
- - 国連分類クラス3(No.1202)に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
国連分類クラス3、PG3に基づき区分3とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 国連分類クラス3(No.1202)に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が177℃以上(>70℃)である。(EHC171(1996)) 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 国連分類クラス3(No.1202)に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない
-
-
- - 国連分類クラス3(No.1202)に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない
-
-
- - 国連分類クラス3(No.1202)に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 国連分類クラス3(No.1202)に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラット経口LD50 > 5000 mg/kg bw((EHC(1996))に基づき区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - ラット経皮LD50 > 2000, >5000 mg/kg(EHC(1996))により区分3より低毒性の区分となるが確定できないので、分類できないとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
軽油の吸入試験は蒸気とエアゾールの混合した状態で実施されているが、エアゾールが主と考えられるため、ラット吸入LC50値の低い方の値4.6 mg/L(IUCLID(2000))に基づき区分4とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギ皮膚刺激性試験でhighly irritatingであるが、非可逆的病変の記載が認められない(IUCLID(2000), EHC(1006))ことに基づき区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギ眼刺激性試験でslightly irritating(IUCLID(2000))の記載に基づき、区分2Bとした。この区分は人での症例報告(眼刺激性は24時間後に、充血は4日後には回復)でも裏付けられる。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - モルモットを用いた皮膚感作性試験で感作性は認められていない(IUCLID(2000), EHC(1996))ことに基づき区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウス優性致死試験で陰性、ラット骨髄細胞染色体異常試験で陰性(IUCLID(2000))に基づき区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ACGIHによる分類A3に基づき区分2とした。
【特記】EUはディーゼル燃料に対してカテゴリー3(技術指針に従えば区分2)、脱硫ガスオイルに対してカテゴリー2(技術指針に従えば区分1B)に分類している。これらは何れも軽油に対応する分類と考えられる。他方、IARCはDistillate(light)diesel fuelに対してグループ3と分類し、これは技術指針に従えば区分外となる。その結果、軽油に対する区分は1B、2、区分外に分布する。本分類では日本における軽油の性状も考慮して区分2とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - ラットで交配前、受精、妊娠期間中の雌への投与、及び雄への投与によっても性機能および生殖能、仔の発生に有意の影響は認められていない(ACGIH(2003))ことに基づき区分外とした。この分類は、ラットの妊娠期間中に投与した他の試験でも発生毒性は認められていない(EHC(1996))ことからも支持される。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(腎臓)、区分3(気道刺激性、麻酔作用)



危険
警告
H370
H335
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ヒトで軽油を大量に暴露した症例において進行性の乏尿、急性の尿細管壊死の報告(EHC(1996), ATSDR(1995))に基づき区分1(腎臓)、ヒトでケロシン経口摂取による嗜眠、昏睡の調査報告(ATSDR(1995))に基づき区分3(麻酔作用)とした。また、気道を刺激する(ICSC(2004))との記載に基づき区分3(気道刺激性)とした。
なお、吸引による肺障害は吸引呼吸器有害性の項目で分類した。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(腎臓)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ヒトで頻回暴露により急性の腎尿細管壊死(EHC(1996)、ATSDR(1995))や貧血、血小板減少症を伴う急性腎障害等が報告されている(EHC(1996))ので、区分1(腎臓)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 区分1


危険
H304 P301+P310
P331
P405
P501
ヒトで誤嚥による化学性肺炎が多数報告(ATSDR(1995))されていることに基づき区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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