NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 66230-04-4
名称 エスフェンバレレート
物質ID m-nite-66230-04-4_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - 可燃性(ICSC(J), 2004)であるが、試験データがなく分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 用途が農薬であり、常温の空気と接触しても自然発火しない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素および塩素を含む有機化合物であるが、これらが炭素以外の元素と化学結合していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットにおける経口LD50 = 90(JMPR(2002))から、区分3とした。

【注】本物質の光学異性体であるフェンバレレート(α-シアノ-3-フェノキシベンジル=2-(4-クロロフェニル)-3-メチルブチラート)(ID269, CAS: 51630-58-1)も参照のこと。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - ウサギにおける経皮LD50 > 2 g/kg(JMPR(2002), HSDB(2003), RTECS(2004))、もしくはラットにおける経皮LD50 > 5 g/kg(JMPR(2002), RTECS(2004))との報告があるが、区分を特定できないため、分類できない(区分5あるいは区分外)とした。政府による分類では「分類できない[但し、区分5または区分に該当しない]」という条件付きである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、有害性の高い区分を採用し、区分2とした。旧分類からEUでGHS区分が追加されたことに伴い、急性毒性(吸入)の項目を見直したが、分類結果に変更はない(2022年)。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLC50:480 mg/m3(0.48 mg/L)(OECD TG 403、GLP)(CLH Report (2018)、EFSA (2014)、 JMPR (2002))
(2)ラット(雌)のLC50:570 mg/m3(0.57 mg/L)(OECD TG 403、GLP)(CLH Report (2018))

【参考データ等】
(3)本物質はEU CLHにおいて、区分2に分類されている。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3
-
警告
- - ヒトの皮膚を軽度に刺激するとの記述があること(ICSC(J)(2004))、ならびに、ウサギを用いた試験においてわずかに刺激性が示されている(JMPR(2002))ことから、区分3とした。なお、フェンバレレート(ID269, CAS: 51630-58-1)も参照のこと。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ヒトの眼を軽度に刺激するとの記述があること(ICSC(J)(2004))、ならびに、ウサギを用いた試験において、眼に対する軽度な刺激が認められている(JMPR(2002))ことから、区分2Bとした。なお、フェンバレレート(ID269, CAS: 51630-58-1)も参照のこと。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
ヒトへの反復または長期の接触により、皮膚感作性を引き起こすことがあるとの記述(ICSC(J)(2004))があり、モルモットを用いたmaximization試験では、各反応は軽微であるものの高い感作率が見られる(JMPR(2002))ことから、区分1とした。なお、モルモットBuhler試験や別の皮膚感作性試験(試験法不明)では陰性と報告されている(JMPR(2002))。また、フェンバレレート(ID269, CAS: 51630-58-1)は皮膚感作性区分1とされている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウス骨髄細胞を用いたin vivo小核試験で陰性、in vitro変異原性試験(培養細胞を用いた遺伝子突然変異試験および染色体異常試験)において陰性の結果(いずれもJMPR(2002))が見られることから、区分外とした。なお、フェンバレレート(ID269, CAS: 51630-58-1)は区分外とされている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - ラット2年間投与試験で腫瘍原性ありとされる(RTECS(2004))が、データ不足で分類できない。なお、フェンバレレート(ID269, CAS: 51630-58-1)は区分外とされている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - ラットを用いた2世代生殖毒性試験や、ラットおよびウサギを用いた催奇形性試験において、仔への明確な生殖・発生毒性は認められず(いずれもJMPR(2002))、区分外とした。なお、フェンバレレート(ID269, CAS: 51630-58-1)は区分外とされている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(神経系)、区分3(気道刺激性)



危険
警告
H370
H335
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ラットにおいて、ガイダンス値で区分1に相当する投与量で、異常な痙攣、筋肉細動、運動失調、振せん、四肢麻痺等、神経系への影響が見られている(JMPR(2002))こと、ならびにヒトの神経系に影響を与える、気道を軽度に刺激するとの記述がある(ICSC(2004))ことから、区分1(神経系)、区分3(気道刺激性)とした。なお、フェンバレレート(ID269, CAS: 51630-58-1)も参照のこと。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(神経系)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットあるいはマウスにおいて、ガイダンス値で区分2に相当する投与量で、流涎、振せん、嘔吐、四肢の攣縮等、神経系への影響が見られたとの記述がある(JMPR(2002))ことから、区分2(神経系)とした。なお、フェンバレレート(ID269, CAS: 51630-58-1)も参照のこと。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.0012 mg/L(幾何平均値、EU CLP CLH, 2018)であることから、区分1とした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.0000018 mg/L(EU CLP CLH, 2018)から、区分1とした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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