項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 693-13-0 |
名称 | 1,3-ジイソプロピルカルボジイミド |
物質ID | m-nite-693-13-0_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体(MSDS(東京化成)(Access on Nov. 2010)である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体(MSDS(東京化成)(Access on Nov. 2010)である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体(MSDS(東京化成)(Access on Nov. 2010)である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点31℃ [密閉式](MSDS(Sigma-Aldrich)(Access on Nov. 2010))は ≧ 23℃ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体(MSDS(東京化成)(Access on Nov. 2010)である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体(MSDS(東京化成)(Access on Nov. 2010)である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素および塩素を含んでいない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体(MSDS(東京化成)(Access on Nov. 2010)である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、List 3の情報として、マウスの皮膚に24時間開放適用し、刺激性は軽度(mild)との報告(RTECS(2007))がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
【分類根拠】 (1)より、蒸気による影響と考えられる遅延性の角膜損傷が見られ、液体で試験を行うと不可逆な影響が予想されることから区分1とした。 【根拠データ】 (1)容器の破損により1L容器から机上や床に漏洩した本物質液体を、呼吸用保護具、実験用上着、不浸透性手袋を着用して45分から1時間かけて拭き取った作業員1名が、約12~18時間後に目のぼやけが見られ、その4時間後には眼に軽度の痛みが起こり始め、ばく露後34時間で痛みは最大となり、角膜損傷は上層に限定されていたが、一時的な失明と20/200の初期視力(視力0.1)を発生させ、視力は2週間かけて徐々に回復したとの報告があり、報告者は当該影響を本物質の蒸気によるものとしている(NTP TR523(2007)、C&EN, Nov., No.5, 2(1990))。 【参考データ等】 (2)作業者が本物質の製造実験を行ったのち、保護メガネ等適切な保護具を着けずに床のU字溝を清掃したところ、角膜潰瘍と角膜アルカリ化学熱傷が生じたが、これは汚泥の周辺に本物質と思われる蒸気が漂いばく露したためと報告されている(厚生労働省職場のあんぜんサイト(Accessed 2019))。 (3)(1)を踏まえて、本物質の蒸気へのばく露による影響は、軽度から中等度のマスタードガスによる影響と類似しているとの報告がある(NTP TR523(2007)、C&EN, Jan. 14, 2(1991))。また、マスタードガスの分子メカニズムを踏まえると、全てのアルキルジイミド構造を有する物質は、脱アルキル剤として機能することで発疱や発がんを引き起こすと考えるのが妥当と指摘されており、当該物質の使用者はグローブボックス、ヒュームフード、フルフェイスマスクの着用が必要とされている(C&EN, Jan. 14, 2(1991))。 (4)本物質に類似した構造を持っているジシクロヘキシルカルボジイミド(CAS:538-75-0)も同様に、角膜上皮への影響やその後の回復を伴った特筆すべき遅延性の角膜症を有することが指摘されている(Grant & Schuman(1993))。 |
平成30年度(2018年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
本物質は感作性物質としてContact Dermatitis(Frosch)(4th, 2006)に掲載されていることから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | マウスに3ヵ月または4ヵ月間経皮投与による赤血球を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陽性結果(NTP TR 523 10(2007))の報告があるが、再現性が認められるもののその反応の程度は2倍程度である。マウスの単回腹腔内投与による末梢血小核試験でも陽性結果(体細胞in vivo変異原性試験)(NTP DB(1995))が得られているが、その反応は対照の2倍弱であり、明確な用量反応性もない。雄マウスおよび雄ラットへの3回腹腔内投与骨髄小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)においては陰性である(NTP DB(1995))。以上から得られた陽性結果は明確な陽性反応ではなく、他に区分2とするには十分な知見が得られていないため分類できないとした。また、in vitro試験として、エームス試験では陰性(NTP DB(1994))および曖昧な結果(NTP DB(2007))が報告されている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、ラットおよびマウスに2年間経皮投与した試験において、両動物種とも本物質投与に起因する腫瘍発生率の増加は認められなかった(NTP TR 523(2007))と報告されているが、その他の経路による試験の報告はない。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(中枢神経系、視覚器) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、本物質蒸気を経皮吸収若しくは吸入することにより視覚器への遅延性の影響が見られているが、本物質は神経系への影響が知られており、これにより一時的な失明等が生じたと考えられる。また、角膜損傷が上層に限定されていたことから、角膜への直接的な影響があったと考え、区分1(中枢神経系、視覚器)とした。 【根拠データ】 (1)容器の破損により1L容器から机上や床に漏洩した本物質液体を、呼吸用保護具、実験用上着、不浸透性手袋を着用して45分から1時間かけて拭き取った作業員1名が、約12~18時間後に目のぼやけが見られ、その4時間後には眼に軽度の痛みが起こり始め、ばく露後34時間で痛みは最大となり、角膜損傷は外層に限定されていたが、一時的な失明と20/200(視力0.1)の初期視力を発生させ、視力は2週間かけて徐々に回復したとの報告があり、報告者は当該影響を本物質の蒸気によるものとしている(NTP TR523(2007)、C&EN, Nov. 5, 2(1990))。 【参考データ等】 (2)(1)を踏まえて、本物質の蒸気へのばく露による影響は、軽度から中等度のマスタードガスによる影響と類似しているとの報告がある(NTP TR523(2007)、C&EN, Jan. 14, 2(1991))。また、マスタードガスの分子メカニズムを踏まえると、全てのアルキルジイミド構造を有する物質は、脱アルキル剤として機能することで発疱や発がんを引き起こすと考えるのが妥当と指摘されており、当該物質の使用者はグローブボックス、ヒュームフード、フルフェイスマスクの着用が必要とされている(C&EN, Jan. 14, 2(1991))。 (3)本物質に類似した構造を持っているジシクロヘキシルカルボジイミド(CAS:538-75-0)も同様に、角膜上皮への影響やその後の回復を伴った特筆すべき遅延性の角膜症を有することが指摘されている(Grant & Schuman(1993))。 |
平成30年度(2018年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(中枢神経系) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
ラットおよびマウスに3ヵ月間経皮投与した試験において、痙攣、運動失調、呼吸異常、嗜眠などの症状がラットで80 mg/kg/day以上、マウスでは140 mg/kg/day以上で観察された(NTP TR 523(2007))。また、ラットに2年間経皮投与した試験では、40 mg/kg/dayで運動失調、興奮、歩行障害、筋緊張低下、呼吸異常、嗜眠、発声、痙攣が観察され、重度の神経症状を示したと述べられ、主な脳の病理学的所見として、神経壊死、出血、線維素様壊死が記載され(NTP TR 523(2007))、発現用量の40 mg/kg/dayはガイダンス値範囲区分2に相当することから、区分2(中枢神経系)とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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