NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 74-96-4
名称 臭化エチル
物質ID m-nite-74-96-4_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - (GHS定義による)液体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - (GHS定義による)液体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - (GHS定義による)液体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点が-20℃(closed cup)(ICSC(2001)(J))、-20℃(GESTIS(Accessed Jan. 2019))かつ沸点が38.4℃(ICSC(2001)(J))、38℃(GESTIS(Accessed Jan. 2019))であるため、区分2とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - (GHS定義による)液体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性および自己反応性に関わる原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点511度というデータがあり、常温では発火しないと考えられる。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - (GHS定義による)液体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体に対する試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素、塩素を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - (GHS定義による)液体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 金属腐食性の試験データがなく、分類できない。アルミニウム粉末と速やかに反応するとの情報があり(IARC 52(1991))、金属腐食の懸念がある。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットの経口LD50:1350mg/kg(CICADS 42(2002))というデータから「区分4」とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - 定量的な実験データがなく、分類できない。ウサギの皮膚に6時間接触させて、毒性影響が見られなかったとの報告があるが(CICADS 42(2002))、ACGIHはSkinのNotationを付しており、長期・反復の皮膚暴露による悪影響は考えられる。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - (GHS定義による)液体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分5
-
警告
- - ラットの吸入で、4時間換算8273ppmというデータがあり、他の2データも13500ppm付近と、区分4の上限5000ppmの2.5倍を少し超える程度(CICADS 42(2002), IARC 52(1991))なので「区分5」とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - ミストについての急性吸入致死データがなく、分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3
-
警告
- - ウサギについて、irritant および non-irritant の試験結果があるが(CICADS 42(2002))、ヒトについて skin irritant の記載がある(PATTY(5th. 2001))ので「区分3」とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
政府による分類では以下の理由により「区分2A-2B」であるが、NITEにおいて区分2Aとした。

定量的な実験報告は得られなかったが、ヒトについて eye irritant の記載がある(ICSC(2001), CICADS 42(2002), ACGIH(2001), PATTY(5th. 2001))ので「区分2A-2B」とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 呼吸器および皮膚感作性について、試験データ、疫学情報とも得られず、分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 試験データ、疫学情報とも得られず、分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - In vivoの試験結果はショウジョウバエの実験(CICADS 42(2002))しか見つからなかった。In vitroでは、Ames試験の1つで強い陽性結果(0.185 revertants/nmol(祖父尼先生原典調査結果))となっているが、染色体異常試験で陰性であり(IARC 52(1991)、複数の陽性結果とはいえない。専門家コメントに従い「分類できない」とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
NTPでラット、マウスを用いて発がん試験を行い(TR-363(1989)), この結果に基づき ACGIHはA3と評価している。EUは Car.Cat.3に分類している。これらから「区分2」とした。IARCは複数の試験報告がないので、3に分類したと見られる。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
NTP TR363(1989)の報告で、牡ラットの睾丸萎縮が報告されており、これを牡の生殖能への影響と考えている(CICADS 42(2002))ことから「区分2」とした。妊娠中の女性労働者への悪影響の疫学報告がある(ACGIH(2001))が、他の溶媒との混合暴露なので、判定根拠から外した。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(神経系、呼吸器系)、区分3(麻酔作用)



危険
警告
H370
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ヒトの症例で、麻酔から末梢神経、中枢神経への影響が報告されている(ACGIH(2001))。またPATTY(5th. 2001)には、呼吸器刺激、肺刺激も記述されているので「区分1(神経系、呼吸器系)、区分3(麻酔作用)」とした。
動物吸入実験でも麻酔が認められている。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(中枢神経系)


警告
H373 P260
P314
P501
HSDB(2005)にヒトの中枢神経系への慢性影響を示唆する記述があること、ACGIH・TVL勧告値に「CNS impair」の記載があることから「区分2(中枢神経系)」とした。TLV勧告値には「肝臓傷害」も挙げられているが、根拠となるラット吸入暴露の試験が583ppm*4時間/日と、区分2のガイダンス値を超えるところで行われているので、分類への採用を保留した。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - 情報がなく、分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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