NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 7440-32-6
名称 チタン(粉末)
物質ID m-nite-7440-32-6_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分1


危険
H228 P370+P378
P210
P240
P241
P280
機械的に製造された粒径53ミクロン未満の粉末又は化学的に製造された粒径840ミクロン未満の粉末は、水で湿性としたものであってもUN1352 クラス4.1IIであり、区分1となる。乾性のものはより燃焼性がよいので、すべて区分1とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性および自己反応性に関わる原子団を含まない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分1


危険
H250 P302+P335+P334
P231+P232
P370+P378
P210
P222
P233
P280
政府による分類では以下の理由により「区分1または区分に該当しない」であるが、NITEにより区分1とした。

乾燥した粉末は試験の結果で、UN2546 クラス4.2 I、II、IIIに分けられる。
等級Iのものは区分1。等級II、IIIのものは区分外。
(水で湿性としたものUN1352は区分外)
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 区分1


危険
H251 P235
P280
P407
P410
P413
P420
政府による分類では以下の理由により「区分1または区分2」であるが、NITEにより区分1とした。

乾燥した粉末は試験の結果で、UN2546 クラス4.2 I、II、IIIに分けられる。
等級I、IIのものは区分1。等級IIIのものは区分2
(水で湿性としたものUN1352は区分外)
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 水で湿性化できるので、水に対して安定であると判断し、区分外とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、ハロゲンを含まない無機物質である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 無機物である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 分類できない
-
-
- - 本物質に関するデータはなく分類できない。
なお、二酸化チタンの国の分類では、ラットでのLD50:>10000mg/kg(IUCLID, 2000)に基づき区分外に分類されている。
また、EHC24(1982)に、ラットでのチタン酸カルシウムなどのチタン化合物(トウモロコシ油に懸濁)の経口投与LD50は12g/kgを上回った、との記述がある。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - 本物質に関するデータはなく分類できない。
なお、二酸化チタンの国の分類では、ウサギでの概算のLD50:>10000mg/kg(IUCLID, 2000)に基づき区分外に分類されている。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 本物質に関するデータはなく分類できない。
なお、二酸化チタンの国の分類では、ラットでのLC:>6.82mg/L(ダスト、4時間)(IUCLID, 2000)に基づき区分外に分類されている。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - 本物質に関するデータはなく分類できない。
なお、二酸化チタンの国の分類では、ウサギでは皮膚刺激性はほとんど認められない(IUCLID, 2000)ことから、区分外に分類されている。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - 本物質に関するデータはなく分類できない。
なお、二酸化チタンの国の分類では、ウサギでは軽度の眼刺激性が認められた(IUCLID, 2000)ことから、区分2Bに分類されている。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 本物質に関するデータはなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 本物質に関するデータはなく分類できない。なお、二酸化チタンの国の分類では、ヒトでのパッチテストで陰性であるとの記述(IUCLID, 2000)に基づき、区分外に分類されている。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - HSDB(2003)に、純チタンおよび2種のチタン合金の生体適合性を評価するため、モルモットの背部皮下に12週間埋め込み、牛血清またはリンゲル液を8週間浸した試験では表面に明らかな変化はなかった。検体を浸漬した液を用いた遺伝子突然変異試験(ネズミチフス菌TA98、同TA100、大腸菌WP2uvrA)および不定期DNA合成試験ではいずれも陰性であり、これらの試験では変異原性は陰性であるとの記述はあるが、他に適切な試験データはなく、分類できない。
なお、二酸化チタンの国の分類では、マウス小核試験で陰性、及びマウス染色体異常試験で陰性の記載がある(NTP DB, 2005)ことから、区分外に分類されている。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
6 発がん性 分類できない
-
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- - チタンの発がん性については、いずれの評価機関においても評価されていないため、分類できない。
なお、二酸化チタンはIARCでグループ3、ACGIHでA4に分類しており、いずれもヒトに対する発がん性について分類できないと評価しており(IARC V47, 1989, ACGIH-TLV, 2005)、国の分類では区分外に分類されている。
チタン粉末(at least 200mesh)を雌雄各25匹のラットに1回6mgをトリオクタノインに懸濁して毎月1回6か月間筋肉内投与した試験で、2例に線維肉腫、3例(雄のみ)にリンパ肉腫が認められたと報告されている。(EHC 24, 1982)
生理食塩水にチタン酸鉛を懸濁した液をモルモットの気管内に3か月に1回の頻度で6回投与した試験、マウスの生涯に亘ってチタノシュウ酸カリウム水溶液を5mgTi/Lの濃度で飲水投与した試験ではいずれも発がん性はなかった。(EHC 24, 1982)
一方、チタノセンをトリオクタノインに懸濁して1か月に1回の頻度で合計200mg筋肉内投与した試験では、投与局所筋肉に線維肉腫が認められたほか、肝細胞癌、脾臓に悪性リンパ腫が認められた。二酸化チタンでは50匹中の3匹のみに線維肉腫が3箇所認められた。(EHC 24, 1982)
以上のデータから、概してチタンは、発がん性の可能性の低いグループに属する金属であるとみなされている。(EHC 24, 1982)
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 分類できない
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-
- - 本物質に関するデータはなく分類できない。
なお、EHC24(1982)にチタノシュウ酸カリウム水溶液(5mgTi/L)を飲水投与した三世代繁殖試験では、チタン投与群でF3世代の生存仔数の著しい減少、雄/雌比の低下が認められ、F1、F2、F3世代とも胎児の矮小化傾向が認められた、との記述がある。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
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- - 本物質に関するデータはなく、分類できない。
なお、二酸化チタンの国の分類では、ヒュームは気道を刺激するとの記述(HSDB, 2005)に基づき、区分3(気道刺激性)に分類されている。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - 本物質に関するデータはなく、分類できない。
なお、二酸化チタンの国の分類では、20年以上職業暴露した作業者のごくわずかであるが、肺機能に変化を伴わないがX線検査でじん肺症変化が明らかになったとの記述(DFGOT vol.2, 1991)に基づき、区分1(肺、吸入)に分類されている。
EHC24(1982)に、二酸化チタンの急性および亜急性投与試験では肺には有害性を示さないとの記述、および二酸化チタンをモルモット、ウサギ、ネコ、イヌに390日間混餌投与した試験では、有害作用はなかった、との記述がある。また、マウスの生涯に亘ってチタノシュウ酸カリウム水溶液を5mgTi/Lの濃度で飲水投与した試験では、影響はなかったとの記述がある。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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