NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 75-57-0
名称 テトラメチルアンモニウム=クロリド
物質ID m-nite-75-57-0_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性である(ISCS(J)(2003))。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性である(ISCS(J)(2003))。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性である(ISCS(J)(2003))。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない
-
-
- - フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物である。塩化物イオンとして含まれており、塩化物イオンは酸化性に寄与しない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
【分類根拠】
(1)は区分2、(2)(3)は区分3に該当し、件数の多い区分3とした。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:47 mg/kg(雌、雄)(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))
(2)ラットのLD50:55 mg/kg(雌)(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))
(3)ラットのLD50:171.9 mg/kg(雌)(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 区分3


危険
H311 P302+P352
P361+P364
P280
P312
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、区分3とした。

【根拠データ】
(1) ウサギのLD50:200~500 mg/kg(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体である。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分2とした。

【根拠データ】
(1)In vitro皮膚刺激性試験(OECD TG439、GLP)で細胞生存率が50%以下(28%)の結果が得られたことから、刺激性ありと判定されたとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
(2)In vitro皮膚腐食性試験(OECD TG431、GLP)で3分間及び1時間のばく露後の細胞生存率はそれぞれ95%及び92%であり、それぞれ50%及び15%の基準を超えていることから、腐食性なしと結論付けられたとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分外とした。

【根拠データ】
(1) ウサギを用いたin vivo眼刺激性試験(OECD TG405、GLP、n=3)において、結膜発赤スコア:1.1、結膜浮腫スコア:0.3で7日間で回復したとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
(2) ウシの角膜を用いたin vitro腐食性/刺激性試験(OECD TG437、GLP)でIVIS(刺激スコア)値が55未満であり(平均7.4)、腐食性又は重度の刺激性なしと結論付けられたとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)が得られているが、ヒトのデータがなく、動物のデータも限定的であり、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1) マウスを用いたLLNA試験(OECD TG429、GLP)で本物質5%及び10%溶液(プロピレングリコール)を適用した結果、Stimulation Index(SI;刺激指数)は0.5及び1.1であり共に3.0未満であることから、本物質は感作性なしと判定されたとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
In vivoのデータがなく、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)細菌を用いた復帰突然変異試験(OECD TG 471, GLP)で、陰性との報告がある(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(中枢神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、鎮静、痙攣、昏睡等の症状に基づき中枢神経系が標的と考えられ、影響は区分1の範囲内で生じていることから、区分1(中枢神経系)とした。また、参考データ(3)、(4)からも中枢神経系症状がみられるが、その他の標的臓器を示唆する症状はみられない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた単回経口投与試験で、鎮静、間代性痙攣、流涙過多、昏睡(高頻度)がみられた。本試験のLD50値は47 mg/kgであり、30, 36, 43, 52, 62 mg/kgの各用量群における死亡率は各々0/10, 1/10, 4/10, 7/10, 7/10であったとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
(2)ラットを用いた単回経口投与試験で、死亡前に痙攣、振戦、眼瞼下垂、鼻口部湿潤、筋緊張低下、虚脱、嗜眠、攣縮、運動失調、眼閉がみられたとの報告がある。本試験のLD50値は55 mg/kgであり、投与量55 mg/kgで1/2、175 mg/kgで2/2の死亡例が見られている。(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。

【参考データ等】
(3)ラットを用いた単回経口投与試験で、死亡前に衰弱、嗜眠、生存例では嗜眠、糞量減少、肛門-生殖器周囲の湿潤がみられたとの報告がある。本試験のLD50は171.9 mg/kgであった(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
(4)ウサギを用いた単回経皮投与試験で、死亡前に嗜眠、鼻口周囲の湿潤、生存例で嗜眠、糞量減少、下痢がみられたとの報告がある。本試験のLD50値は200 mg/kgと500 mg/kgとの間とされた(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(中枢神経系)、区分2(肝臓)


危険
警告
H372
H373
P260
P264
P270
P314
P501
【分類根拠】
(1)より、区分2の用量で肝臓への影響が認められており、区分2(肝臓)に分類できる。また、区分1の用量から嗜眠が見られていることから区分1(中枢神経系)に分類できる。この他、胸腺萎縮は全身状態を反映した非特異的影響と考えられることから、区分1(中枢神経系)、区分2(肝臓)とした。

【根拠データ】
(1) ラットを用いた90日間強制経口投与試験において、区分2の範囲内である30 mg/kg/dayで肝臓への影響(相対及び絶対重量の増加、AST・ALT・ALP・ビリルビン値・胆汁酸の増加、肝細胞肥大(雌))が認められた。肝細胞肥大は雌では3及び10 mg/kg/day群でもみられたが、血清中肝由来酵素活性の増加はみられておらず、これらの用量での肝臓の所見は適応性変化の範囲と考えられた。また、区分2の範囲内である30 mg/kg/day群で死亡(雄2例)、胸腺重量減少及び胸腺萎縮(雌)、嗜眠・立毛・眼瞼下垂などの症状がみられた。嗜眠・立毛・眼瞼下垂などの症状は、区分1の範囲内である10 mg/kg/dayでもみられたが、30 mg/kg/dayの群と比べ、頻度及び程度が低かったと報告されている。(REACH登録情報(Accessed Oct. 2018))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
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-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
-
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- - 魚類(ファッドヘッドミノー)96時間LC50 = 462 mg/L(NLM HSDB: 2018, EPA AQUIRE: 2018、Geiger DL et al. (1988))であることから、区分外とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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-
- - 慢性毒性データが得られていない。急速分解性はないが、蓄積性がないと予測され(LogKow: -4.18 (EST, PHYSPROP Database: 2018))、急性毒性区分外であることから、区分外とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - データなし 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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