NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 75-77-4
名称 クロロトリメチルシラン
物質ID m-nite-75-77-4_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点-28℃(C.C)(ホンメル(1996))、引火点-18℃(Chapman(Ver.17:1, 2009)ほか)、初留点57℃(Chapman(Ver.17:1, 2009))は区分2(>35℃)に相当する。なお、UNRTDG(UN1298)はクラス3PGIIである。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は395℃であり(ICSC(J)(2002))、70℃を超える。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 半金属Siを含み、水に触れると爆発的に分解する(IUCLID(2000))が、発生ガスは不燃性の塩化水素(ICSC(J)(2002))であるので区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない
-
-
- - 酸素、フッ素を含まず、塩素を含んでいるが、この塩素が半金属と結合しており、「酸化剤ではない(Not oxidising agent)」(IUCLID(2000))という報告があるので区分外とした。
平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。なお、水の存在下で多くの金属を侵す(ICSC(J)(2002))という情報がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値:100-300 mg/kg bw(媒体:オリーブオイル)(IUCLID(2000))に基づき区分3とした。なお、媒体にシリコンL-45を使用した試験では4868 mg/kgおよび5700 mg/kg(HSDB(2007))との結果がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分4


警告
H312 P302+P352
P362+P364
P280
P312
P321
P501
ラットLD50値 .1500-2000 mg/kg bw(IUCLID(2000)に基づき区分4とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分3


危険
H331 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P311
P321
P405
P501
ラットLD50値 1498 ppm/4hr(OECD TG403)(IUCLID(2000)に基づき区分3とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度(307895 ppm)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しない蒸気として気体の基準値を適用した。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
ウサギの皮膚に0.5 mLを4時間適用後、1時間以内に重度の紅斑と中等度の浮腫およびを落屑を伴う壊死が見られ、1週間の観察期間中には回復せず、皮膚一次刺激指数は2.2/8.0であった(HSDB (2007))が、ウサギを用いた別の試験では強い腐食性(highly corrosive)と報告され(IUCLID (2000))、また、本物質は皮膚に腐食性があると記載されている(HSDB (2007))ので、区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギの眼に試験物質原液を0.005 mLを適用した試験で、角膜傷害、虹彩炎、壊死を伴う中等度~重度の結膜炎が認められ、平均ドレイズスコアの最大値は 31.5/110であった(HSDB (2007))が、ウサギを用いた別の試験では強い腐食性(highly corrosive)との報告(IUCLID (2000))があり、また、本物質は眼に腐食性があると記載されている(HSDB (2007))ので、区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - ラット骨髄を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陰性結果(IUCLID(2000))により、区分外とした。なお、in vitro試験では、Ames testが概ね陰性(NTP DB(access on Aug. 2009))、マウスリンパ腫を用いる染色体異常試験の結果は曖昧であった(IUCLID(2000))。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性、呼吸器系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ラットに172~688 mg/kgを経口投与後、不活発、呼吸困難、虚脱などの症状を示し、30分~2日に死亡が発生し、剖検では胃腸の赤~黒色化、肝臓の白色化、黒色の胃内容物、胸腔に赤色液体が観察された(HSDB(2007))。ラットに10.414~16.840 mg/Lの蒸気ばく露により、高濃度群では動物の死亡、生存動物では鼻の痂皮、被毛の乱れ、体重増加抑制などが見られ、主要な剖検所見として角膜混濁、肺にび慢性または限局性黒色域が認められた(HSDB(2007))。ウサギに860~3440 mg/kgを経皮投与により、全身影響として不活発、不安定歩行、下痢などを呈し、30分~8日に死亡が発生し、剖検で肝臓に桃色~暗赤色の領域が見られた(HSDB(2007))。以上の経口、吸入、経皮の3経路ともガイダンス値区分2に相当する用量で毒性症状および剖検による変化が認められているが、標的臓器を特定できないので区分2(全身毒性)とした。一方、ヒトへの影響として、蒸気吸入が粘膜を刺激し、咽喉に重度の刺激を起こすこと(HSDB(2007))、さらに、本物質およびその蒸気は気道に腐食性があり、肺水腫を起こす可能性があるとも記述され、吸入ばく露による症状として、灼熱感、咳、咽頭痛、努力性呼吸、息切れの記載(HSDB(2007))があり、List2の情報であることから区分2(呼吸器系)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - ラットに34 ppm(0.151 mg/L)の濃度を2週間吸入ばく露により、毒性影響を示さなかったとの結果(IUCLID(2000))があるが、区分1ガイダンス値の上限値(50 ppm)未満の低濃度ガイダンス値範囲に相当する低濃度の試験であり、データが不十分で分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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