NITE統合版 政府によるGHS分類結果

English



一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 75-98-9
名称 2,2-ジメチルプロパン酸
物質ID m-nite-75-98-9_v1
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類ガイダンス等(外部リンク) ガイダンス一覧へ
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書へ
FAQ(よくある問い合わせ) よくある問い合わせへ
情報源のリスト(Excelファイル) 情報源のリストへ
用語のリスト(Excelファイル) 用語のリストへ
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortalへ

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は>500℃であり(GESTIS(Access on June. 2011))、常温で発火しないと考えられる。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。なお、鋳鉄、銅および亜鉛は腐食される(ホンメル(1996))という情報がある。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットのLD50値として3件のデータ:900-1800 mg/kg(IUCLID(2000))、500-5000 mg/kg(IUCLID(2000))、および2000 mg/kg(HPVIS(2009)、List2相当)があり、それぞれ区分4、区分4~区分外、区分4に該当する。最も該当数が多い区分4とした。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分4


警告
H312 P302+P352
P362+P364
P280
P312
P321
P501
ラットでは2件のLD50値:1800-3600 mg/kg(IUCLID(2000))および1900 mg/kg(HSDB(2008))があり、それぞれ区分4~区分外および区分4に該当しており、該当数の多い区分4となる。ウサギの場合は2件のLD50値:350-2880 mg/kg(IUCLID(2000))および3160 mg/kg(HPVIS(2009))がそれぞれ区分3~区分外、および区分外に該当し、該当数の多い区分外となる。以上より、ラットとウサギで危険性の高い方のラットの区分を採用し、区分4とした。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラットに飽和蒸気濃度を4時間のばく露により死亡はなく、LC50値は飽和蒸気濃度以上と報告され、さらにラットに4 mg/Lを6時間のばく露により10匹中2匹が死亡し、LC50値は >4 mg/L/6h(>4.9 mg/L/4h)と報告されているが、これらの結果のみでは区分を特定できないので分類できない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギに本物質0.5 mLを24時間の閉塞適用によるドレイズ試験で、24、48時間の平均スコアは紅斑および浮腫についてそれぞれ2.8および2.6であり、4匹中2匹が7日間の観察期間を通してスコア4の最大値を示した結果から、強い刺激性(highly irritating)と評価され(IUCLID(2000))、また、ウサギに本物質0.5 mgを24時間の閉塞適用による別のドレイズ試験では、中等度の刺激性(moderately irritating)との評価(IUCLID(2000))により、区分2とした。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギに未希釈の本物質0.2 mLを適用したドレイズ試験で、24、48および72時間の平均スコアは結膜発赤 2.0、結膜浮腫 2.8、角膜混濁 2.0、虹彩炎 1.8であり、7日間の観察期間終了時に結膜浮腫のみが消失した結果から、強い刺激性(highly irritating)との評価され(IUCLID(2000))、さらに、ウサギの結膜嚢に本物質0.1 mLを適用した別の試験で中等度の刺激性(moderately irritating)との評価結果(HPVIS(2009))もあり、区分2Aとした。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - モルモットのマキシマイゼーション試験(OECD TG 406)において、惹起処置による陽性率は0%(0/20)であり、感作性なし(not sensitizing)との評価結果(IUCLID(2000))に基づき、区分外とした。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験としては、エームス試験、およびラット肝細胞を用いた染色体異常試験でいずれも陰性の結果(IUCLID(2000))が報告されている。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、マウスに100 μg/匹を週1回47週間にわたる経皮投与試験で、皮膚腫瘍発生率の増加は認められなかった(IUCLID(2000))と報告されているが、全身性の腫瘍については統計学的な分析は行われず、結論は記載されていない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(中枢神経系)、区分3(麻酔作用)



警告
H371
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ラットに経口投与後の症状として、おおよそ450 mg/kg以上で、嗜眠、立毛(IUCLID(2000))、1450 mg/kg以上で抑制状態、呼吸困難、反射低下、協調欠如が現れ(HSDB(2008)、HPVIS(2009))、ウサギに経皮投与後の症状として、794 mg/kg以上で、抑制状態、呼吸困難、不安定歩行が観察されている(HPVIS(2009)。また、ラットまたはマウスに飽和蒸気(4 mg/L)を6時間吸入投与(4時間換算値:4.9 mg/L/4h)後、呼吸困難、活動性亢進、虚脱の症状が記載されている(HSDB(2008))。以上から投与量は経口投与ではガイダンス値区分2の範囲にあり、経皮および吸入投与はガイダンス値区分1に相当するが、List 2のデータであり、判定基準1b3)(OECDTG & GLP試験)を満たさないため区分2(中枢神経系)とした。それに加え別のラットの飽和蒸気(4 mg/L)を4時間吸入投与した試験では抑制状態が見られたが、投与終了後直ちに回復したと記載されており(IUCLID(2000))、一過性であると判断し区分3(麻酔作用)とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットに10~300 mg/kg/dayを28日間経口投与した試験において、一過性で軽度の鼻刺激、および臓器重量と臨床検査値の適応性変化を除き、高用量の300 mg/kg/day(90日換算:93.3 mg/kg/day)まで投与に関連する影響は認められなかった(IUCLID(2000))。また、ウサギに30または300 mg/kg/dayを2週間経皮投与した試験では、軽度で一過性の体重減少が観察されたが、剖検で投与に関連する影響は見られず、肝臓および腎臓の病理組織学的所見にも変化は認められなかった(HPVIS(2009))。したがって、経口経路では区分外相当と言えるが、他経路のデータがないため、特定標的臓器毒性(反復ばく露)の分類としては「分類できない」とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
-
-
- - 魚類(メダカ)の96時間LC50 >100 mg/L(環境省生態影響試験, 2009)から、区分外とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。難水溶性ではなく(水溶解度:21700mg/L、PHYSPROP Database, 2012)、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

GHS関連情報トップページに戻る