項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 764-41-0 |
名称 | 1,4-ジクロロ-2-ブテン |
物質ID | m-nite-764-41-0_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点59℃ [密閉式](Gangolli(2nd, 1999))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 分子内に自己反応性に関わる原子団(不飽和結合)を含んでいるがデータがなく分類できない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素を含まず塩素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と結合していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットLD50値は89 mg/kg bw(ACGIH(2001), SIDS(2006)), 220 mg/kg bw(SIDS(2006))及び120 - 300 mg/kg bw(SIDS(2006))のデータにより、いずれも区分3に該当することから区分3とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
ウサギLD50値は735 mg/kg bw(ACGIH(2001), SIDS(2006))であるとの報告に基づき区分3とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 |
危険 |
H330 | P304+P340 P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットLC50値は0.45 mg/L/4h(86 ppm/4h)(SIDS(2006), ACGIH(2001))及び1.35 mg/L/4h(264 ppm/4h)(SIDS(2006))とのデータがあり、それぞれ区分1と区分2に該当するが、危険性の高い方の区分を採用し区分1とした。なお、試験濃度(86 ppm)は飽和蒸気圧濃度(3950 ppm)の90%より低いので「ミストがほとんど混在しない蒸気」として気体の基準値を適用した。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ヒトボランティアの試験で、前腕部に無希釈液体を0.5-1時間接触させたところ強度の紅斑、浮腫、水泡の発生が認められた(SIDS(2006))との報告、及び本物質の液体及び蒸気はヒトに対して強度の皮膚腐食性を示す(SIDS(2006))との記載に基づき、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
ウサギの眼に1滴の適用により、重度の角膜熱傷と永続的損傷を引き起こし、重度の眼刺激物であるとの報告(ACGIH(2001))に基づき、区分1とした。なお、本物質の液体および蒸気はヒトに対して強度の眼刺激性を示すと記載されている(SIDS(2006))。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットの吸入ばく露による骨髄を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)で、陽性結果の報告がある(SIDS(2006))。一方、ラットに2.5ヶ月間経口投与または吸入投与した優性致死試験(生殖細胞in vivo変異原性試験)でも陽性結果(SIDS(2006))の報告があるが、試験法や結果の詳細が不明である。従って体細胞への影響は明確であるが、生殖細胞に対する評価可能な知見が他にないため、上記ラットの染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陽性結果から区分2とした。なお、ラットに2週間吸入投与した小核試験(OECD TG474、GLP準拠)(体細胞in vivo変異原性試験)は陰性と報告されている(SIDS(2006))。in vitro試験では、エームス試験及びCHO細胞を用いた遺伝子突然変異試験はいずれも陽性と報告されている(SIDS(2006), NTP DB(Access on Jan. 2011))。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 区分1B |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
発がん性分類はACGIHでA2(ACGIH-TLV(2006))、EUでCategory 2(EUAnnex 1(2006))に分類されていることに基づき区分1Bとした。なおIARCではGroup 3(IARC 71(1994))に分類されている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットの器官形成期に吸入ばく露した発生毒性試験において、母動物が有意な体重増加抑制を示した高濃度群でも妊娠指標および仔の発生に悪影響はみられず、本物質は胎仔毒性も催奇形性もないと判断されている(SIDS(2006))。一方、雄ラットに2.5ヶ月間経口または吸入投与した試験において、精子形成上皮細胞の異常や壊死等に加え、無処置雌との交配後に着床前胚死亡の増加が報告されている(SIDS(2006))が、試験方法や結果の詳細について記述がなく、評価のための証拠資料として不十分であると記載されている(SIDS(2006))。したがって、性機能・生殖能に及ぼす影響についてデータ不十分であり、また、雌動物のばく露データもないことから、「分類できない」とした。なお、ラットの妊娠期間中に吸入ばく露した別の試験で着床後死亡の増加が報告されているが、評価するには不十分なデータである(SIDS(2006))としている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系、神経系、全身毒性)、区分3(麻酔作用) |
危険 警告 |
H370 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ラットの急性経口毒性試験において、119および297 mg/kgの用量で死亡の発生に加え、毒性症状として全例に攣縮、食欲不振及び脱力、また、ラットの急性吸入(蒸気)ばく露試験では、47 mg/Lの濃度で喘ぎを伴う痙縮、弛緩性麻痺の症状が観察され(SIDS(2006))、ばく露量がいずれもガイダンス値区分1に相当していることから、区分1(神経系)とした。さらに、ラットの急性吸入(蒸気)ばく露試験で、0.364 mg/L以上の濃度で死亡例の発生、不規則呼吸、流涎、流涙が観察され、病理組織学的所見として肺の病変と出血、気管炎の記載(SIDS(2006))があり、別のラット吸入(蒸気)ばく露試験では0.15 mg/L以上で呼吸数の顕著な低下、2.13 mg/L/30min(0.75 mg/L/4h)以上で気管支上皮の損傷が観察され(SIDS(2006))、用量はいずれもガイダンス値範囲区分1に相当していることから、区分1(呼吸器系)とした。さらに、上記の吸入ばく露試験において、同時に、肝臓、脾臓、胸腺、リンパ節の細胞変性、腎臓障害などが観察され(SIDS(2006))、投与による影響が複数の臓器にわたり全身に及んでいる可能性もあることから、区分1(全身毒性)とした。さらに、ヒトで経口および低濃度の吸入ばく露で中枢神経抑制、高濃度の吸入ばく露では急速に昏睡に至るおそれがあるとの記載(HSDB(2009))に基づき、区分3(麻酔作用)とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
ラットの4週間の蒸気による吸入ばく露試験で、気道上皮への影響が用量依存的に見られ、8および12 ppm/6h(90日換算:0.014および0.021 mg/L/6h)の投与群で鼻腔や気道、気管支粘膜に炎症および巣状性の潰瘍が認められた(SIDS(2006)、ACGIH(2001))。また別のラットの19ヶ月を最長期間とした蒸気による吸入ばく露試験でも、1 ppm/6h(0.0052 mg/L/6h)投与群で、投与開始3ヶ月後に鼻腔の基底細胞過形成や鼻腔粘膜の巣状性の萎縮が見られた(SIDS(2006))。以上の報告から、いずれも用量は区分1のガイダンス値内であることから区分1(呼吸器系)とした。なお、ラットの26週間の経口投与で肝臓への影響の記載があるがリスト3(RTECS(2009))の情報であると共に詳細も不明であるため分類の根拠に採用しなかった。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
魚類(ブルーギル)の96時間LC50=0.42mg/L(IUCLID, 2000)から、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がないと推定される(OECD TG305Dによる28日での分解度=0%(IUCLID, 2000))ことから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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