NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 78-34-2
名称 1,4-ジオキサン-2,3-ジイルジチオビス(チオホスホン酸)O,O,O',O'-テトラエチル【ジオキサチオン】
物質ID m-nite-78-34-2_v1
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性[ICSC(1998)、Sax(11th, 2004)、HSDB(2005)]である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性[ICSC(1998)、Sax(11th, 2004)、HSDB(2005)]である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性[ICSC(1998)、Sax(11th, 2004)、HSDB(2005)]である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 半金属(P)を含むが、水溶解度として1.55 mg/L(25℃, 推定値)[Howard(1997)]というデータが得られており、水と急激な反応はないと考えられる。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - リンと結合した酸素を含むが、データがないために分類できない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分2


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値:43 mg/kg(雄)および23 mg/kg(雌)(ACGIH(2002))に基づき、区分2とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分2


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
ラットについては、LD50値:235 mg/kg(雄)および63 mg/kg(雌)(ACGIH(2002))より、危険性の高い雌のデータに基づき区分2となる。ウサギについてはLD50値:85 mg/kg(ACGIH(2002)、PATTY(5th, 2001))に基づき区分2となる。以上の両動物種のデータから区分2とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラットLC50値:1.398 mg/L/1h(= 0.349 mg/L/4h)(ACGIH(2002))に基づき区分2とした。なお、LC50値(1.398 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(2.15E-06 mg/L)より高いので粉塵/ミストの基準値を適用した。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギを用いた試験において、軽度で一過性の結膜炎を起こしたが角膜に損傷はなかったとの記載(ACGIH(2002))に基づき、区分2Bとした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivoの試験データがなく分類できない。なお、in vitroではAmes試験で陽性(NTP DB(2005))、マウスリンパ腫を用いた遺伝子突然変異試験およびCHO細胞を用いた染色体異常試験で陰性(NTP DB(2005))が報告されている。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - ACGIHでA4と分類されている(ACGIH(2002))ことに基づき「分類できない」とした。なお、ラットおよびマウスに78週間混餌投与後、ラットで33週間、マウスで12~13週間の観察期間経過後の検査において、両動物種とも稀な腫瘍の発生、または統計学的に有意な腫瘍発生率の変化は見られず、試験物質には当該試験条件下では発がん性はなかった(NTP TR 125(1978))と報告されている。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - ラットの3世代生殖試験において、生殖能力、受胎、授乳、同腹仔数に悪影響は見られず、子孫の生存に影響なく、同腹仔数および形態学的所見も正常であり、各世代において全試験動物の所見は全ての指標について対照群と同様であった(JMPR 125(1968))。しかし、催奇形性を含む仔の発生に及ぼす影響について、分娩前の胎仔検査によるはデータが不十分なため「分類できない」とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
本物質21%を含む製剤を誤飲した5歳の男児に嘔吐と下痢が発生し、2時間以内に精神的鈍麻、起立不能となり、次いで浅速呼吸、筋攣縮、流涙、縮瞳を呈したとの症例報告(ACGIH(2002))があり、かつ、ヒトにおいて本物質0.075 mg/kg以上の経口摂取は一定のコリンエステラーゼ阻害を引き起こす(NTP TR 125(1978))と記述されていることから、区分1(神経系)とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(神経系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
イヌに8 mg/kg/dayを2週間経口投与後、過流涎、振戦、運動失調などの症状が現れ、0.8 mg/kg/day以上で血漿コリンエステラーゼ、2.5 mg/kg/dayおよび8 mg/kg/dayで赤血球コリンエステラーゼの有意な阻害が認められた(ACGIH(2002))。また、ラットに13週間混餌投与により、雌のみ100 ppmで僅かに副交感神経刺激症状が見られたが、雌雄共に脳、血漿および赤血球のコリンエステラーゼ活性の著しい低下を示した(JMPR 125(1968))ことが報告されている。以上より、ガイダンス値区分1に相当する用量で神経系に対する影響が見られていることから区分1(神経系)とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=0.35μg/L(HSDB, 2009, 他)から、区分1とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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