NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 79-39-0
名称 メタクリルアミド
物質ID m-nite-79-39-0_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 分子内に自己反応性に関わる原子団(不飽和結合)を含むがデータがなく分類できない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 自然発火性なし[product zeigt keine selbstentzundung](IUCLID(2000))という情報により区分外とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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- - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素以外の元素と化学結合していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
対象とした7件のラットLD50値(1789 mg/kg、1774 mg/kg(以上厚労省報告(Access on July 2010))、459 mg/kg(環境省リスク評価 第7巻(2009))、1938 mg/kg、1653 mg/kg、1580-1950 mg/kg、1750 mg/kg(以上SIDS(Access on July 2010)))の全てが区分4に該当する。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラットのLDLo値として>1600 mg/kg(SIDS(Access on July 2010))が得られているが、区分を特定できないので「分類できない」とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラットを飽和蒸気圧濃度で8時間ばく露により毒性影響は見られなかったとの報告(SIDS(Access on July 2010))があるが、データ不足で分類できない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - OECD TG 404およびGLPに準拠した2つの試験データがあり、最初の試験は、ウサギでパッチ除去後3匹全例に軽微な紅斑を認めたが24時間後には回復、皮膚一次刺激指数は0で刺激性なし(not irritating)の評価(SIDS(Access on July 2010))であった。また、2番目の試験ではウサギ3匹にパッチ除去後軽微~明確な紅斑、3匹中1匹に軽微な浮腫を認めたが7日までには回復し、皮膚刺激指数は1.11で軽度の刺激性(slightly irritating)の評価(SIDS(Access on July 2010))であった。以上の2つの試験結果に基づき区分外とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギの眼に試験物質0.1 gを適用した試験(OECD TG 405; GLP)で3匹中3匹にグレード1の角膜混濁、1匹にグレード1の虹彩炎、3匹にグレード2の結膜発赤と結膜浮腫を認めたが7日後には完全に回復、一次刺激スコアは3.83/13で中等度の刺激性(moderately irritating)との結果(SIDS(Access on July 2010))に基づき、区分2Bとした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - モルモットの皮膚感作性試験について2件のデータがあり、一方が感作性あり(slightly sensitizing)で他方が感作性なし(not sensitizing)と相反する結果(SIDS(Access on July 2010))である。また、ヒトで当該物質の1%溶液と接触した患者5人中2人が陽性反応を示したが、反応が刺激性に因るものか感作性に因るものか区別されていないと述べられている(SIDS(Access on July 2010))。当該物質の皮膚感作性について結論できるデータがないことから「分類できない」できないとした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウスに飲水投与による優性致死試験(生殖細胞in vivo経世代変異原性試験)において、早期胚死亡および着床後死亡を認めず陰性の結果(SIDS(Access on July 2010))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験としては、エームス試験(OECD TG 471; GLP)およびCHL/IU細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG 473; GLP)でいずれも陰性(厚労省報告(Access on July 2010))が報告されている。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
妊娠マウスの器官形成期に経口投与した試験において、母動物が体重増加抑制を示した用量で着床後胚死亡の増加が認められ(SIDS(Access on July 2010))、また、マウスの妊娠11~15日に腹腔内投与した試験においても母動物が体重増加抑制を示した用量で吸収胚の増加と流産の増加が認められた(SIDS(Access on July 2010))ことから、区分2とした。なお、以上の試験では投与に起因する形態異常の発生は見られず、また、ラットの一世代またはマウスの二世代にわたり経口投与した試験において、性機能および生殖能に対する影響は認められていない(厚労省報告(Access on July 2010)、SIDS(Access on July 2010))。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(神経系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ラットの単回経口投与毒性試験において、1512 mg/kg以上の投与群で、よろめき歩行、振戦、流涎、座位などの症状とともに、病理組織学検査で雌雄生存例に中枢の神経細胞に変性・壊死、末梢の神経線維に変性が認められた(厚労省報告(Access on July 2010))ことから区分2(神経系)とした。なお、ラットに経口投与による別の試験では1000 mg/kg以上で鎮静、立毛、2000 mg/kg以上で運動失調、腹臥位、傾眠などの症状が報告されている(SIDS(Access on July 2010))。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(神経系)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットを用いた28日間反復経口投与試験において、300 mg/kg/day(90日換算:93.3 mg/kg/day)で神経症状を呈し、病理組織学的には坐骨神経の神経線維の変性および小脳脚における軸索膨化が認められ、この神経毒性は14日間の回復期間終了後に回復性は認められなかった(厚労省報告(Access on July 2010))。また、ラットまたはマウスに12ヵ月間飲水投与した試験で、両動物種とも800 ppm(19.5 mg/kg/day)以上でロータロッド能力の低下、ラットで1200 ppm(31.6 mg/kg/day)およびマウスで800 ppm(120 mg/kg/day)以上で末梢神経障害、ラットで1200 ppm(31.6 mg/kg/day)およびマウスで400 ppm(49.6 mg/kg/day)以上で後肢麻痺がそれぞれ認められ、病理組織学的検査では坐骨神経の有髄線維の縮小と喪失が両動物種とも800 ppm(19.5~120 mg/kg/day)以上で観察されている(SIDS(Access on July 2010))。以上より、複数の試験において神経毒性の発現がガイダンス値範囲区分2に相当する用量で認められていることから、区分2(神経系)とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 魚類 (メダカ) の96時間LC50 > 100 mg/L、甲殻類 (オオミジンコ) の48時間EC50 > 1000 mg/L、藻類 (セレナストラム) の72時間EC50 > 1000 mg/L (いずれも環境庁生態影響試験, 1999) から、区分外とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 難水溶性でなく(水溶解度 = 213 g/L(PHYSPROP Database, 2011))、急性毒性区分外であることから、区分外とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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