項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 8001-35-2 |
名称 | 塩素化カンフェン(別名:トキサフェン) |
物質ID | m-nite-8001-35-2_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性(HSDB(2005))の記載がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関わる原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性(HSDB(2005))の記載がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性(HSDB(2005))の記載がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に酸素、フッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素のみと結合している。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットLD50値が7件[80, 90, 80 mg/kg(ATSDR(1996)), 293, 220 mg/kg(IARC 79(2001)), 60, 120 mg/kg(EHC 45(1984))]あり、いずれも区分3に相当する。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
ラットではLD50値が雄1075mg/kg、雌780mg/kg(ATSDR(1996))より危険性の高い方の区分3となり、ウサギではLD50値が1025-1075 mg/kg(EHC 45(1984))より区分4となる。したがって、危険性の高いラットの区分に基づき区分3とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分3 |
危険 |
H331 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 P501 |
ラットLC50値(粉塵)3.4mg/L /1h = 0.85 mg/L/4h(ATSDR(1996))に基づき区分3とした。なお、試験条件は出典中に粉塵と記載されている(ATSDR(1996))。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギに500 mgを4時間適用した試験でごく軽微な刺激(only mildly irritated.)と報告され(ATSDR(1996))、かつ、ヒト皮膚の急性ばく露で刺激を生じなかったとの報告もあることからJIS分類の区分外(国連分類の区分3)とした。なお、EU分類はXi; R37/38(EU-Annex 1(Access on May 2009))である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、モルモットの眼に14回適用後、眼瞼における軽度の刺激のみで眼には影響がなかったとする報告(ATSDR(1996))があるが、未公表の要約データしかなくプロトコールおよびデータを含め試験の妥当性を評価できないと記述されている(ATSDR(1996))ので分類の根拠としなかった。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | マウスに経口または腹腔内投与による優性致死試験(生殖細胞in vivo 経世代変異原性試験)で陰性の結果(DFGMAK-Doc. 19(2003))に基づき、区分外とした。なお、本物質を航空散布した地域で作業していた8人の女性の末梢血リンパ球で、染色体異常の発生率が対照群の1.6%に対し13.1%であった(IARC 79(2001))との報告があるが、本物質の直接的影響か不明である(ATSDR(1996))。また、in vitro試験では、エームス試験で陽性、チャイニーズハムスターのV79細胞を用いたHPRT試験で陰性の結果(IARC 79(2001))がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
IARCによりグループ2B(IARC 79(2001))、ACGIHによりA3(ACGIH(2001))、EUによりカテゴリー3(EU-Annex 1(Access on May 2009))に分類されていることに基づき区分2とした。なお、ラットおよびマウスに80週間混餌投与した試験において、ラットで甲状腺腫瘍の発生率の増加、マウスでは肝細胞癌の発生率の増加が報告されている(NTP TR37(1979))。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットを用い3世代(EHC 45(1984))または2世代(DFGMAK-Doc. 19(2003))にわたり経口投与した試験において、親動物の一般毒性が示された用量でも性機能、生殖能、受胎、授乳に影響はなく、また、マウスに5世代にわたり経口投与した試験(IARC 79(2001))でも胎児毒性および催奇形性は見られなかった。さらに、ラットまたはマウスの器官形成期に経口投与により、ラットで過剰肋骨、マウスで脳ヘルニアの発生率の増加が報告されている(IARC 79(2001))が、いずれも一部母動物の死亡をもたらした高用量群でのみ認められた所見のため分類の根拠としなかった。これらの器官形成期投与試験では催奇形性を含むその他の影響に関しては記述されていない(IARC 79(2001))。以上より、ラットまたはマウスを用いた世代試験および発生毒性試験において重大な影響が報告されていないことから区分外とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(中枢神経系) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ヒトにおける本物質摂取後の急性中毒では手足や四肢の痙動、筋痙攣、嘔気、嘔吐などを生じ(DFGMAK-Doc. 19(2003))、生死を問わず全て痙攣の発症(ACGIH(2001)、DFGMAK-Doc. 19(2003))が見られ、かつ、全身性の中枢神経系の刺激を引き起こす(ACGIH(2001))との記述もある。また、マウスに20 mg/m3を2時間以上(4時間換算: 0.01mg/L)吸入ばく露により、間代強直性痙攣、流涎、嘔吐、反射亢進などの症状が報告されている(ACGIH(2001))。以上の知見に基づき、区分1(中枢神経系)とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、腎臓、甲状腺)、区分2(中枢神経系) |
危険 警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
ラットを用いた13週間の混餌試験(4, 20, 100, 500 mg/kg diet; 4, 2, 10, 50 mg/kg bw)の病理学的検査において、腎臓での強い変化が見られ、肝臓、甲状腺での適応性の変化が用量依存的に見られている。これらの腎臓での近位尿細管の限局性の強い傷害(核大小不同、壊死)はGHS分類区分1に該当する2mg/kg bwの用量でみられ、甲状腺の多発性の乳頭増殖による上皮高の増加、コロイド量の減少がGHS分類区分1に該当する雄の2mg/kg bwの用量、GHS分類区分2に該当する雌の50 mg/kg bwの用量で見られている(IARC vol.79(2001))。また、イヌを用いた13週間の経口投与試験(0.2, 2, 5 mg/kg bw)において、GHS分類区分1に該当する5 mg/kg bwの用量でアルカリフォスファターゼ値の増加と肝臓、甲状腺、腎臓での弱~中等度の病理学的変化が見られていることから区分1(腎臓)とした。また、肝臓の所見においては、他にラットに50~200 ppmを2~9ヵ月間混餌投与(換算:5~20 mg/kg/day)により肝臓での小葉中心性肥大および脂肪の細胞質内封入体(DFGMAK-Doc. 19(2003))、ラットに100~400 ppmを生涯混餌投与(換算値:5~20 mg/kg/day)により小葉中心性肝細胞肥大、好酸性細胞増加と好塩基性顆粒の末梢性辺縁趨向(EHC 45(1984))が区分1の用量範囲でみられることから区分1(肝臓)とした。また、甲状腺については、ラットに100mg/kg bwを3日、75mg/kg bwを25日間、経口投与した試験において、TSH(甲状腺刺激ホルモン)の有意な増加が見られ(IARC vol.79(2001))、甲状腺の多発性の乳頭増殖による上皮高の増加、コロイド量の減少がGHS分類区分1に該当する雄の2mg/kg bwの用量で見られている(IARC vol.79(2001))ことから区分1(甲状腺)とした。一方、ラットに高用量(1080~1112 ppm)を80週間混餌投与(換算値:約55 mg/kg/day)はガイダンス値区分2に相当し、毒性症状として全身性振戦、脚麻痺、運動失調などの記載がある(NTP TR37(1979))ことから、区分2(中枢神経系)とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
魚類(シープスヘッドミノー)での96時間LC50=0.0011mg/L(EHC45、1984)であることから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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