項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 8032-32-4 |
名称 | リグロイン(低沸点ナフサ) |
物質ID | m-nite-8032-32-4_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 水素化精製過程で炭化水素からの窒素・酸素のアンモニア・水としての解離、不飽和結合の飽和、さらに金属分の触媒上への沈着分離が起こるため爆発性に関わる原子団を含まない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
6 | 引火性液体 | 区分2 |
危険 |
H225 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点が-17.8℃以下(安全性DB, 1997)であり、初留点が40~120℃(Merck 14th, 2006 ; Sax 11th, 2004 ; 安全性DB, 1997)であるため、区分2とした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 水素化精製過程で炭化水素からの窒素・酸素のアンモニア・水としての解離、不飽和結合の飽和、さらに金属分の触媒上への沈着分離が起こるため爆発性・自己反応性に関わる原子団を含まない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が550°F(換算値288℃)(Sax 11th, 2004), 288℃(安全性DB, 1997)である。分類指針において発火点70℃以上は区分外である。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 水素化精製過程で金属分の触媒上への沈着分離が起こるため金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 水素化精製過程で炭化水素からの酸素の水としての解離、さらに金属分の触媒上への沈着分離が起こるため酸素又はハロゲンを含まない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 水素化精製過程で炭化水素からの酸素の水としての解離が起こるため分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットにおけるLD50値 >25.0 ml/Kg (比重 0.635 (Sax 11th, 2004)より換算値 >15875 mg/kg 体重)(いずれもEHC 20, 1982) に基づき、区分外とした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギにおけるLD50値(4h) >5.0 mL/Kg (比重 0.635 (Sax 11th, 2004)より換算値 >3175 mg/kg 体重)(いずれもEHC 20, 1982) に基づき、区分外とした。なお、国連分類の区分5に該当するかどうかは不明である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 常温で液体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
ラットにおけるLC50値(4h)14000-16000 ppm(EHC 20, 1982)が得られた。飽和蒸気圧濃度(蒸気圧40 mmHg(20℃)(HSDB, 2005)より換算)は約 52632 ppmで、得られたLC50値は飽和蒸気圧濃度の90%以下であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」としてppmV濃度基準値で区分した。よって、LC50値(4h)14000-16000 ppmに基づき、区分4とした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | ラットにおけるLC50値(4h)73680 ppm(EHC 20, 1982)が得られた。飽和蒸気圧濃度(蒸気圧40 mmHg(20℃)(HSDB, 2005)より換算)は約 52632 ppmで、得られたLC50値は飽和蒸気圧濃度以上であるため、「ミスト」として区分した。しかし、分子量が特定できないため、mg/Lに単位換算できず、分類できないとした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
男性3人の前腕皮膚に本物質を10~30分適用したところ、深刻な刺激をもたらした(EHC 20, 1982 ; HSDB, 2005)との記載がある。また、本物質の毒性について、紅斑、浮腫、角質層の損傷、皮膚剥離の原因として知られている(PATTY 5th, 2001)との記載がある。ウサギを用いた2つの試験(いずれもEHC 20, 1982)では、ドレイズスコア値 1.92より区分外(国連分類の区分3)に相当するものと、ドレイズスコア値1.13より区分外に相当するものがあるが、ヒトへの影響を重視して区分2とした。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
ウサギを用いた2つの試験(いずれもEHC 20, 1982)において、最小限の刺激性(minimally irritating)がみられる。また、接触は眼と皮膚を刺激する(HSFS, 2007)との記述があることから、区分2とした。眼の回復性に関するデータが無いため、細区分は行わなかった。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 本物質のデータは無いが、石油系溶剤としての評価において、皮膚への接触が繰り返しおこなわれると極めてまれにアレルギー性接触皮膚炎になる可能性がある(EHC 20, 1982)との記述がある。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivoのデータがなく、in vitro変異原性試験(Ames試験、CHO細胞を用いた染色体異常試験)の陰性結果(IARC vol.47, 1989)のみで分類できないとした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | IARCにおいて、「石油系溶剤全体の評価として」はグループ3(区分外に相当)に分類されている(IARC vol.47, 1989)。EUリスク警句はカテゴリ-2;R45(区分1Bに相当)であるが、ベンゼンが0.1%以上含まれる場合との記述がある(EU-Annex I, access on Sep. 2008 ; GESTIS, access on Sep. 2008)。現在ではほとんどベンゼンを含まない(IARC vol.47, 1989)との記載から、IARCの評価に従い区分外とした。 なお、アメリカの5箇所のゴム製造労働者(男性6678人)を対象としたケースコントロール研究において、白人男性で本物質の暴露により前立腺癌とリンパ性白血病の相対危険度が増加したとあるが、これについて、それぞれのカテゴリーの症例数が小さく、複数の暴露が他の暴露とは無関係に評価され、意味のある関連性は示されない、との記述がある(IARC vol.47, 1989)。カナダでのケースコントロール研究(IARC vol.47, 1989)は、暴露物質に本物質以外の物質が含まれるため、分類において考慮しなかった。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた吸入試験において、特定の発達異常(Specific Developmental Abnormalities)が筋骨格系でみられ、新生児の行動に影響がみられた(RTECS, 2007元文献:GISAAA Gigiena I Sanitariya. For English translation, see HYSAAV.(V/O Mezhdunarodnaya Kniga, 113095 Moscow, USSR)V.1- 1936- 56(9), 35, 1991)との記述があるが、詳しい試験内容や試験物質についての記載が無く、この他に試験データも無いことから、情報不足により分類できないとした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性、麻酔作用) |
警告 |
H335 H336 |
P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
ヒトでは、一般的な中毒症状として、末梢神経障害と中枢神経系抑制、皮膚と呼吸器への刺激(PATTY 5th, 2001)との記述がある。過剰暴露または吸入暴露時の症状としても中枢神経系抑制と気道の刺激性(HSDB, 2005)が記載されており、急性神経毒性作用として麻酔作用、陶酔感、めまい、手足のしびれ(HSDB, 2005)などが記載されている。また、誤って麻酔剤として使用した場合、可逆的な脳水腫(reversible cerebral edema)の原因となる(PATTY 5th, 2001)との記述がある。動物試験においても、動物種は不明であるが、吸入試験により麻酔作用と気道刺激性がみられる(EHC 20, 1982)。以上の結果より、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
工場での労働者の暴露において、空気中濃度2.25~5.625 mg/Lで多発性神経障害がみられ、労働者らが不眠症、興奮性、明確ではない中枢神経系症状を訴えた(EHC 20, 1982)との記述がある。また、作業環境の不十分な換気による長期吸入暴露で、労働者に多発性神経障害がみられ、食欲不振、筋力の低下、運動機能の障害、知覚障害などの症状(PATTY 5th, 2001)が記載されている。さらに慢性神経毒性作用として運動性多発性神経障害(motor polyneuropathy)があげられている(HSDB, 2005)。ラットを用いた24週間吸入暴露試験においては、正確な暴露濃度は不明だが、末梢神経機能のわずかな低下がみられる(IARC vol.47, 1989)。以上の結果より、区分1(神経系)とした。 ラットを用いた1-6ヶ月間吸入暴露試験においては、神経関与の影響(伝達速度の減少、不応期の増加、興奮性の減少)がみられるが、実験方法が十分に厳密ではない(EHC 20, 1982)との記述から、考慮しなかった。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
10 | 誤えん有害性 | 区分1 |
危険 |
H304 | P301+P310 P331 P405 P501 |
ヒトにおいて、家具の艶出し剤またはライターオイルに含まれる可能性のある本物質を子供が摂取すると、化学肺炎と気瘤(pneumatoceles)の原因となる(PATTY 5th, 2001)、および、液体の誤嚥は化学肺炎を引き起こす可能性がある(HSDB, 2005)との記述に加え、EUリスク警句がR65(EU-Annex I, Sep. 2008)であることから、区分1とした。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - | - | - |
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