NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 822-36-6
名称 4-メチルイミダゾール
物質ID m-nite-822-36-6_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が555℃ (HSDB (Access on July 2015) であり、常温で発火しないと考えられる。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値として、173 mg/kg (NTP TR535 (2007)) に基づき、区分3とした。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギを用いたドレイズ試験において、皮膚に熱傷がみられたとの報告があるが回復性についての記載はない (HSDB (Access on July 2015))。また、本物質は皮膚に対して刺激性を有するとの記載がある (HSDB (Access on July 2015))。以上の結果から区分2とした。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギを用いたドレイズ試験において、眼に刺激性がみられたとの報告があるが回復性についての記載はない (HSDB (Access on July 2015))。また、本物質は眼に対して刺激性を有するとの記載がある (HSDB (Access on July 2015))。以上の結果から区分2とした。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。
平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - ガイダンスの改訂により区分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、ラット及びマウスの骨髄細胞を用いた腹腔内投与による小核試験、マウスの末梢血赤血球を用いた混餌投与による小核試験でいずれも陰性である (IARC 101 (2012)、NTP TOX067 (2004))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (IARC 101 (2012)、NTP TOX067 (2004))。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 区分1B


危険
H350 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、信頼性のある試験でマウスの雌雄に共通して肺の悪性を含む腫瘍の発生増加が認められたこと、(3)からはマウスの肺腫瘍がヒトへの関連性のある腫瘍と判断され、(4)の既存分類の結果を踏まえ、区分1Bとした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた2年間混餌投与による発がん性試験において、雄では2,500 ppmまで発がん性の証拠はなく、雌では単核細胞白血球病(MNCL)の発生増加に基づき、曖昧な証拠と判断された(NTP TR535 (2007))。その後、雌の最高投与(5,000 ppm)群では統計的に有意なMNCLの発生頻度増加が確認された(IARC 101 (2012)、EU CLP CLH (2021))。
(2)マウスを用いた2年間混餌投与による発がん性試験において、細気管支-肺胞腫瘍(細気管支-肺胞の腺腫・がん又は両者の組合せ)の発生率増加に基づき、最大1,250 ppmまで雌雄とも発がん性の明らかな証拠があると判断され(NTP TR535 (2007))、雄は最高用量で、雌は低用量から統計学的に有意な腫瘍の発生増加が確認された(IARC 101 (2012)、EU CLP CLH (2021))。
(3)雌ラットに認められたMNCLは使用したラットの系統(F344/N)において自然発生率が高く、また発生率が変動しやすい腫瘍であることから、ヒトへの関連性は疑わしい。一方、マウスの肺腫瘍(細気管支-肺胞の腺腫とがん)はヒストリカルコントロールの範囲を超えており、投与による影響と考えられる。また、前がん病変の過形成(雌、高用量)から良性(腺腫)、悪性腫瘍(がん)へと腫瘍の進行における連続性も示唆される。作用機序として、データから遺伝毒性の機序は考えにくく、作用機序は不明である。マウスの細気管支-肺胞の良性及び悪性腫瘍は本物質の発がん性の明らかな証拠であり、ヒトへの関連性があると考えられる。これがECHA RACの結論である(EU CLP CLH (2021))。
(4)国内外の既存分類結果として、IARCでグループ2Bに分類されている(IARC 101 (2012))。なお、EUがCarc. 1Bに分類予定である(EU CLP CLH (2021))。

【参考データ等】
(5)EUでは本物質の発がん性機序は不明である(遺伝毒性は否定的)が、信頼性の高いNTP試験においてラットの雌で単核細胞白血病、マウスの雌雄で肺に良性及び悪性腫瘍が認められたことに基づき、Carc. 1BへのCLP分類を提案している(EU CLP CLH (2021))。

令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 -
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- - - 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3 (気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
本物質は吸入により気道及び粘膜の組織に重篤な傷害を与えるとの情報 (HSDB (Access on July 2015)) から、区分3 (気道刺激性) とした。

平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2 (肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
ヒトに関する情報はない。
実験動物では、ラットを用いた2年間混餌投与毒性試験 (混餌) において、区分2の範囲内である1,250 ppm (雄:55 mg/kg/day、雌:60 mg/kg/day) で肝臓の組織球症・慢性炎症・限局性肝細胞脂肪化がみられている (NTP TR535 (2007))。
したがって、区分2 (肝臓) とした。
なお、ラットを用いた14週間混餌投与毒性試験 (混餌) において、血液系、神経系、肝臓、精巣、前立腺への影響がみられ(NTP TOX067 (2004))、マウスを用いた2年間反復経口投与毒性試験 (混餌) において、肺への影響 (肺胞上皮過形成) がみられている (NTP TR535 (2007))。しかし、これらは区分2を超える範囲であった。
平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - デ-タ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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