NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 823-40-5
名称 2,6-トルエンジアミン
物質ID m-nite-823-40-5_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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3 エアゾール -
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4 酸化性ガス -
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5 高圧ガス -
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- - - - -
6 引火性液体 -
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7 可燃性固体 -
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8 自己反応性化学品 -
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9 自然発火性液体 -
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- - - - -
10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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-
- - - - -
13 酸化性液体 -
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- - - - -
14 酸化性固体 -
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15 有機過酸化物 -
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16 金属腐食性化学品 -
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- - - - -
17 鈍性化爆発物 -
-
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- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、2,5-TDA、2,4-TDAは区分3である。
【注】本物質の構造異性体である2,4-TDA(2,4-トルエンジアミン、ID167, CAS: 95-80-7)、2,5-TDA(パラトルイエンジアミン、ID1324, CAS: 95-70-5)、および、TDA構造異性体の総称であるTDA(トルイレンジアミン、ID1309, CAS: 25376-45-8)の分類結果を参照のこと。本健康有害性については、必要に応じ、これら異性体の分類結果を記載している。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、2,5-TDAは分類できない、2,4-TDAは区分3である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義による固体であるため、分類対象外とした。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
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-
- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
本物質の皮膚刺激性試験データはないが、ICSC(2001)には本物質について「皮膚刺激性有」と記載されており、EHC 74(1987)には「ジアミノトルエンは皮膚を刺激する」との記載がある。程度は不明だが刺激性を有すると考えられるため、区分2あるいは区分3と考えられる。安全性の観点から、区分2とする。なお、2,5-TDA、2,4-TDAは区分3である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
本物質の眼刺激性試験データはないが、ICSC(2001)には本物質について「眼刺激性有」と記載されており、EHC 74(1987)には「ジアミノトルエンは眼を刺激する」との記載がある。程度は不明だが刺激性を有すると考えられるため、区分2とする。なお、2,5-TDAは区分2A-2B、2,4-TDAは区分2Aである。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - Priority2の情報源であるEU-Annex IでR43であり、同じくPriority2の情報源であるICSC(2001)で「反復または長期の接触により、皮膚が感作されることがある」と記載されている。しかし、具体的な疫学的調査、症例報告、動物実験のデータがないため、分類できないとした。なお、2,5-TDA、2,4-TDA、TDAは区分1である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - Priority1、2の情報源に限らず調査したところ、ラット骨髄小核試験で極めて弱い陽性知見(Carcinogenesis,12, 2233-2237, 1991)があるものの、トランスジェニックマウスを用いる突然変異試験での2つの陰性知見(Environ Health Perspect, 104(Suppl 3), 683-686, 1996; Mutat Res, 608,88-96, 2006)ならびにラット肝UDS試験での陰性(Carcinogenesis,12, 2233-2237,1991)に基づき、証拠の重みづけから、区分外とした。
また、2,4-TDAは、先の分類結果では区分外とされているが、上記トランスジェニックマウスを用いる突然変異試験において陽性の結果が得られており、区分2と考えられる。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分に該当しない
-
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- - 既存分類はない。一方、EHC 74(1987)には、NCI(1980)によるラットとマウスを用いる103週間経口投与試験が引用されている。EHCには、種ーの統計学的評価に基づき「雌雄のF344ラット、雌雄のB6C3F1マウスに対し2,6-TDAは発がん性を有しないとNCI(1980)では結論付けられている」とあり、NCIのデータの信頼性を評価できる。よって、NCIの結論を採用し、区分外とする。なお、3省GHS分類においては、2,5-TDAは区分外、2,4-TDA、TDAは区分2である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
EHC 74(1987)の記述から、ウサギを用いる経口投与試験において、母動物の体重減少が認められる用量で胚死亡が認められているので、区分2とする。なお、EHC 74(1987)に記載のラットを用いる経口投与試験においては、母動物の体重減少が認められない用量で胎児の不完全な椎骨発現の増加が認められているが、これは骨格変異に相当するので、GHSは区分2に相当すると考えられる。また、母動物の体重減少が認められる用量で、胸骨分節欠損、頭がい骨の不完全な閉鎖がみられている。2,5-TDA、2,4-TDA、TDAはいずれも区分2である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(血液系)、区分3(気道刺激性、麻酔作用)



警告
H371
H335
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ヒトについては、Priority2の情報源であるICSC(J)(2001)に、吸入暴露による急性症状として「咳、めまい、頭痛、息切れ、錯乱、痙攣、吐き気、意識喪失」との記載があり、短期暴露の影響として「気道を刺激する。血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生成することがある。」との記載があることから、気道刺激性および麻酔作用があり、また、血液系が標的臓器と考えられた。
以上より、分類は区分2(血液系)、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。
平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - データがなく分類できない。なお、2,5-TDAは分類できない、2,4-TDAは区分1(肝臓、腎臓)、区分2(血液系、脾臓、精巣)、TDAは区分1(肝臓)である。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成19年度(2007年度) マニュアル(H18.2.10 版)/技術上の指針(H17.12.6版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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