NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 84-15-1
名称 オルト-テルフェニル
物質ID m-nite-84-15-1_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットを用いた経口投与試験のLD50値1,900 mg/kg(ACGIH(7th, 2001)、PATTY(5th, 2001))から、区分4とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分3


危険
H331 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P311
P321
P405
P501
本物質は、25℃の飽和蒸気圧濃度が0.003 mg/Lの固体である。ACGIH(7th、2001)に記述されているラットを用いた吸入暴露試験についての引用文献(Toxicol. Appl. Pharmacol. 1(1959))を調査した結果、雌雄ラットを用いた2濃度(3.56 mg/L, 0.88 mg/L)による1時間吸入暴露試験で、「死亡動物は、高濃度で4/8匹、低濃度では見られなかった」旨、記述されていた。よって、LC50値は3.56 mg/Lと判断して粉塵基準を適用すると、4時間換算LC50値0.89 mg/Lから、区分3とした。
なお、この引用文献は、本物質を異性体の1つとして含むテルフェニルを対象としている。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - 異性体混合物のテルフェニルはウサギに「moderate」な刺激性あり(ACGIH(7th, 2001))との記述から、引用文献(Toxicol. Appl. Pharmacol. 1(1959))を調査したところ、オルト-テルフェニルのウサギを用いた皮膚刺激性試験(Draize法)で「Draize score=0/8」との記述があるが、区分外の情報はこの情報のみなので、分類できない。
なお、ICSC(2004)の短期暴露の影響の項に「皮膚を刺激する」との記述がある。また、有害性については、本物質を含むテルフェニル(ID847、CAS No.26140-60-3)も参照のこと。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - 異性体混合物のテルフェニルはウサギに対し「結膜に極度の刺激性あり」(ACGIH(7th, 2001))との記述から、引用文献(Toxicol. Appl. Pharmacol. 1(1959))を調査したところ、オルト-テルフェニルのウサギを用いた眼刺激性試験(Draize法)において「影響なし」との記述があるが、区分外の情報はこの情報のみなので、分類できない。
なお、ICSC(2004)の短期暴露の影響の項に「眼を刺激する」との記述がある。また、有害性については、本物質を含むテルフェニル(ID847、CAS No.26140-60-3)も参照のこと。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
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- - モルモットに対して異性体混合物のテルフェニルは高い損傷(壊死及び感作性徴候)を示す(ACGIH(7th, 2001))旨の記述があり、引用文献(Toxicol. Appl. Pharmacol. 1(1959))を調査したが、情報不足なので、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
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- - in vivo試験のデータがないので、分類できない。
なお、in vitro変異原性試験(ネズミチフス菌TM677を用いた変異試験)で「陰性」(HSDB(2005))との記述がある。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
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- - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
List1の情報源に、異性体混合物のテルフェニルについて、ヒトの短期暴露で「頭痛及び喉の痛みが見られたが、24時間以内に回復した」(PATTY(5th, 2001))との記述があり、本物質についても同様の影響が考えられるため、区分3(気道刺激性)とした。
なお、ICSC(2004)の短期暴露の影響として「気道を刺激する」との記述がある。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラットを用いた30日間経口投与試験で、「用量250 mg/kgで、わずかな体重減少、体重に対する肝重量及び腎重量の増加」(ACGIH(7th, 2001))、PATTY(2001))、病理組織学的所見は「コントロール群と類似」(ACGIH(7th, 2001))、および「投与に関する影響なし」(USCh(2003))との記述があるが、データ不足のため分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - データがないので分類できない。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
魚類(メダカ)の96時間LC50 = 0.12 mg/L(環境庁生態影響試験, 1995)から区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(BIOWIN)ことから、区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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