NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 86-54-4
名称 ヒドララジン
物質ID m-nite-86-54-4_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 分類できない
-
-
- - 爆発性に関わる原子団(隣接した窒素原子)を含むがデータがなく分類できない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - エアゾール製品でない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
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- - 爆発性に関わる原子団(隣接した窒素原子)を含むがデータがなく分類できない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 分類できない
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-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 酸素、フッ素および塩素を含んでいない有機化合物である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 分類できない
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データ不足。なお、ヒドララジンのばく露を受けた1人の薬剤師が喘息を発症し、特殊な吸入惹起により遅発性喘息反応と気管支反応増強が生じ、職業喘息の診断が確認されたとの報告(HSDB(2005))がある。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
接触性アレルギー物質として「Contact Dermatitis(Frosch)(4th, 2006)」(List1相当)に掲載されていることから区分1とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。なお、当該物質か塩酸塩か不明であるが、in vitro試験でエームス試験の陽性結果(IARC 24(1980))が報告されている。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - IARCによる発がん性評価でグループ3(IARC 24(1980))に分類されていることから、分類できないとした。なお、ヒドララジン中毒を発症した高血圧症患者では、中毒の発症のなかったヒドララジン投与患者と比べ癌の発生率が増加した報告があるが、交絡因子の検討が十分でない旨の記述があり(IARC 24(1980))、また、国家的乳房検診プログラムの過程で行われた大規模なケースコントロール研究において、ヒドララジン使用に関連して乳癌の推定相対危険度の増加が見られたが、対象集団自体によるバイアス存在の可能性も示唆されている(IARC 24(1980))。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ウサギの妊娠16日目に経口投与した試験で指の欠損を起こし、指節骨の減少、欠如または構造異常が観察された(Birth Defects(3rd, 2000)、List2相当)。さらに、マウスでも骨格奇形を引き起こし、催奇形性があることが示されており、ラットでは親動物に一般毒性が示された用量で仔の催奇形性または胎児毒性が認められたとの報告もある(PIM 264(1996)、List1相当)。以上から、ウサギ、マウスでは親動物の一般毒性の記載はなく、ラットでは親動物の一般毒性が示された用量で仔に影響が認められていることから区分2とした。なお、ヒトの情報として妊娠中に本物質を摂取した母親から生まれた児の奇形発生率は、期待発生率と比べ統計学的に有意差はなかった(IARC 24(1980))との報告、また、妊娠期間中に本物質で治療された母親から生まれた児に先天奇形増加のリスクはないことがヒトのデータから言える(PIM 264(1996))との記述がある。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(心臓血管系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
急性中毒の臨床的特徴は著しい血圧降下と反射性頻拍症を伴う低血圧であり、心血管系の変化が見られ、心悸亢進、冠動脈不全悪化、心電図による虚血性変化、狭心症、心筋梗塞および突然死の発生の可能性が記載されている(PIM 264(1996))。また、27歳女性の自殺企図によるエタノール中毒が重なった中毒症例では、軽度の低血圧と酸血症が見られ、ECGにより心筋虚血が示唆されたと報告されている(PIM 264(1996))。以上の知見に基づき、区分1(心臓血管系)とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(免疫系、血液)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
本物質の長期間使用による播種性エリテマトーデス類似症候群(リウマチ性症候群)の発症はよく知られており、本物質による治療を受けた患者では繰り返し紅斑性狼瘡細胞の存在が確認されている(IARC 24(1980)、PIM 264(1996))。また、医薬品として使用されている当該物質の塩酸塩(塩酸ヒドララジン)について、重大な副作用として、全身性エリテマトーデス様症状(発熱、紅斑、関節痛、胸部痛等)、溶血性貧血、汎血球減少などの情報もあることから(医療用医薬品集(2010)、List1相当)区分1(免疫系、血液)とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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