NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 87-62-7
名称 2,6-ジメチルアニリン
物質ID m-nite-87-62-7_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P210
P280
P403
P501
引火点91℃(ICSC(2007))より区分4とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。かつ自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が490℃(IUCLID, 2000)で、70℃を越えている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、さらに酸素も含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットLD50値は1230mg/kg bw(DFGOT 21(2005)1(2003))、630、1550、840mg/kg bw(IARC 57(1993))、705-840 mg/kg(厚労省報告(2008))は区分4の範囲にあり区分4とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた試験(OECD TG 404)刺激性なし、わずかな刺激性(適用24~72時間以内にわずかな紅斑)、刺激性(適用4~72時間以内にわずかから~明確な紅斑又はわずか~重度の浮腫)とされているが、いずれも8日以内に回復すること(IUCLID(2000))、EU分類はXi:R37/38としていることからJIS分類基準の区分外(国連分類の区分3)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギを用いた試験(OECD TG 405)において4時間適用で刺激性なし、刺激性、中等度の刺激性とあるが、中等度の刺激性で結膜の発赤、わずかな虹彩の浮腫、角膜混濁は7日目に回復、または結膜の発赤、虹彩の深刻な浸潤は8日目に回復とあることから区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウスの精子細胞を用いる小核試験(DFGOT vol.19(2003))(生殖細胞in vivo変異原性試験)、マウスおよびラットを用いる骨髄を用いる細胞遺伝学的試験(厚生労働省(Access on Sep.2008))(体細胞in vivo変異原性試験)の陰性結果より区分外とした。なお、不定期DNA合成試験において陰性(体細胞in vivo遺伝毒性試験)、in vitro変異原性試験:Ames試験(厚労省報告(Access on Sep. 2008)),染色体異常試験(厚労省報告(Access on Sep. 2008))、マウスリンフォーマアッセイ(IUCLID(2000))で陽性の結果が得られている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
IARCがGroup 2B(IARC vol.57(1993))に分類していることから区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットを用いた強制経口投与試験(OECD TG 422)で親動物に対して黄体数の低値傾向および着床数の有意な低値が認められ、同群の仔動物において総出産仔数の低値傾向および生児数の有意な低値が認められた(厚労省試験報告Access on Sep. 2008))ことから区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(血液)、区分2(神経系)


危険
警告
H370
H371
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
ヒトにおいてリドカインの投与によりメトヘモグロビン血症を起こし、リドカインの代謝物が2.6-ジメチルアニリンであることから2.6-ジメチルアニリンの影響として記述されている(IARC vol.57(1993))また、高濃度ばく露でメトヘモグロビン血症起こすとの事(ICSC(2007))より区分1(血液)とした。なお、ラットを用いた強制経口投与試験で300 mg/kgでは、眼瞼下垂を伴った軽度な自発運動の低下が認められたが、投与後3時間以降には回復した。2000 mg/kgでは、投与後まもなく重度な自発運動の低下、横臥、歩行異常、筋弛緩および軽度な呼吸深大が認められ、投与後24時間以内に死亡した。死亡動物の膀胱内には赤色尿が認められ、腎臓、溶血などの血液毒性影響と考えられている(厚労省報告(Access on Sep. 2008))。また、ラットを用いた強制経口投与試験の620mg/kg 以上の用量で腎乳頭の赤化(NTP TR278(1990))、他のラットを用いた強制経口投与試験の生存動物で腎臓の斑状の変化が顕著とされ(NTP TR278(1990))、腎臓への影響が示唆されるが、いずれも明確な病理学的記述がなくデータ不足で分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(血液、腎臓)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットを用いた経口投与試験(用量:2、10、50、250 mg/kg)のガイダンスの区分2に相当する250 mg/kg(90日換算:83mg/kg)の用量において、一過性の流涎、自発運動低下、眼瞼下垂、握力および自発運動量の減少、メトヘモグロビン濃度の増加、雄に赤血球数および血色素濃度の減少並びに網状赤血球数の増加が認められ、雌雄に肝臓の肝細胞肥大、腎臓の好塩基性尿細管の増加傾向および乳頭壊死が、雄に近位尿細管上皮の硝子滴増加および蛋白円柱増加、雌に尿細管のびまん性拡張、雌雄に脾臓のヘモジデリン沈着増加、雄に髄外造血の増加傾向が認められている(厚労省報告(Access on Sep. 2008))。また、ラットの13週間の強制経口投与試験(用量:20、40、80、160、310 mg/kg))のガイダンスの区分2の用量に相当する40 mg/kgの用量以上で体重増加の抑制、脳及び腎臓の相対重量増加、白血球減少、80 mg/kg/day以上でリンパ球濃度低下及び分葉核好中球濃度上昇が認められ、ガイダンスの区分外に相当する160 mg/kgの用量でヘモグロビン濃度低下、310 mg/kgの用量でヘマクリット値の低下が認められている(IUCLID(2000))。さらに、マウスを用いた13週間の強制経口投与試験(用量:20、40、80、160、310 mg/kg)において、ガイダンスの区分2を超える310mg/kgの用量で体重の減少、雄の肝臓の重量増加、鼻腔の変化が認められ、雌においてはガイダンスの区分2に相当する20mg/kgの用量で白血球の減少が認められている(IUCLID(2000))。以上のことから区分2(血液、腎臓)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 20 mg/L(MOE既存点検結果, 2002、SIAP, 2012、SIDS, 2013、MOE初期評価, 2009)であることから、区分3とした。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 2.2 mg/L(MOE既存点検結果, 2002、SIDS, 2013、MOE初期評価, 2009)から、区分に該当しないとなる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、魚類(ヒメダカ)の96時間LC50 > 98 mg/L(MOE既存点検結果, 2002、SIAP, 2012、SIDS, 2013、MOE初期評価, 2009)であり、区分に該当しないとなる。
以上の結果より、区分に該当しないとした。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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