NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 88-60-8
名称 2-ターシャリ-ブチル-5-メチルフェノール
物質ID m-nite-88-60-8_v2
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項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットを用いた一つの急性経口毒性試験(OECD TG 401、GLP)において、LD50値は雄で320-800 mg/kgの間、雌では130-320 mg/kgの間にある(厚労省報告(Access on December 2008))との記述がある。これらの内、低値である雌のLD50値に基づくと、区分3、区分4の判断ができない。SIDS(2002)に、マウスを用いた経口投与試験(GLP)のLD50値は雄580 mg/kg、雌740 mg/kgとの記述があり、これらのデータも含めると、多くのデータが区分4に該当するため、区分4とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分4


警告
H312 P302+P352
P362+P364
P280
P312
P321
P501
マウスを用いた経皮投与試験のLD50値は1,200 mg/kg(SIDS(2002))と記述されているので、区分4とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
ウサギに本物質を4時間投与したDraize試験(GLP)において「皮膚一次刺激スコア5.44からsevereな皮膚刺激性」であり、「moderateな紅斑、severeな浮腫、か皮、皮膚の硬化が投与後2週間まで見られた」(SIDS(2002))と記述されており、「皮膚に対して腐食性」とSIDS(2002)において結論されているので、区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギを用いた眼刺激性試験(GLP)において、DraizeスコアとKay & Calandraの分類法に基づく24時間後の眼刺激性は「非洗浄群ではextreme irritating(MMTS 58.3)、洗浄群ではmoderate(MMTS 36.3)」(SIDS(2002))と記述されており、「眼に対して腐食性」とSIDS(2002)において結論されているので、区分1とした。この他、ウサギを用いたDraize試験で「Highly irritating(24時間後のDraizeスコア80)」(SIDS(2002))との記述もある。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 体細胞in vivo変異原性試験(マウス骨髄を用いた小核試験(OECD TG474、GLP))で「陰性」(SIDS(2002))と記述されているので、区分外とした。
なお、in vitro変異原性試験(CHL/IU細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP))において「染色体異常を誘発する(陽性)」(厚労省報告(Access on December 2008))との記述があるが、SIDS(2002)では、これらのデータと、細菌(ネズミチフス菌、大腸菌)を用いたin vitro復帰突然変異試験(OECD TG471及び472、GLP)が「陰性」(SIDS(2002))との記述から、証拠の重み付けに基づき、本物質は「in vivoでの遺伝毒性はない」と結論している。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットを用いた反復投与毒性試験と生殖/発生毒性スクリーニング試験を組み合わせた試験(OECD TG422、GLP)において、母動物に体重増加抑制、肝臓への影響がみられた60 mg/kg投与群の「生存産児数、産児体重が有意に減少し、妊娠黄体数、着床数、分娩率、生児出生率の減少傾向が認められた」(厚労省報告(Access on December 2008))旨、記述されているため、区分2とした。またこの試験では、「産児の形態に影響は認められず、催奇形作用はないと判断した」(厚労省報告(Access on December 2008))旨の記述がある。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(腎、中枢神経系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ラットを用いた強制経口投与による急性経口毒性試験(OECD TG 401、GLP)において「投与当日に自発運動の低下、腹臥位あるいは側臥位姿勢が認められ」、「観察期間終了時剖検例に前胃粘膜の白濁あるいは白色部、肥厚、腎皮質の淡色化が認められた」(厚労省報告(Access on December 2008))旨、記述されている。また、マウスを用いた経口投与試験(GLP)において「自発運動の低下、運動失調、四肢麻痺」(SIDS(2002))、マウスを用いた経皮投与試験でも「自発運動の低下、運動失調」(SIDS(2002))の記述がある。以上の症状は全て区分2のガイダンス値範囲内でみられているため、区分2(腎、中枢神経系)とした。本物質は皮膚、眼に対する腐食性物質であり、前胃の肥厚等については強制経口投与による消化器系への刺激によるものと考えられるため、標的臓器から除外した。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットを用いた反復投与毒性試験と生殖/発生毒性スクリーニング試験を組み合わせた試験(OECD TG422、GLP)において、「肝臓重量の増加、小葉中心性肝細胞肥大の発現頻度の有意な増加、肝臓における限局性の壊死あるいは線維化」(厚労省報告(Access on December 2008))が区分2のガイダンス値の範囲内で見られているので、区分2(肝臓)とした。また、この試験では「腎臓重量の有意な増加が認められたが、病理組織学的検査では投与の影響と考えられる変化はみられず、雄の尿検査でも腎機能障害を示唆する所見は認められなかった」(厚労省報告(Access on December 2008))旨、記述されている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 = 1.9 mg(MOE既存点検結果, 2002)であることから、区分2とした。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:1%(METI既存点検結果, 1998))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.241 mg/L(SIAR, 2002)から、区分2となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、魚類(ヒメダカ)の96時間LC50 = 2.66 mg/L(MOE既存点検結果, 2002)から、区分2となる。
以上の結果から、区分2とした。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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