項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 89-32-7 |
名称 | 1,2,4,5-ベンゼンテトラカルボン酸無水物 |
物質ID | m-nite-89-32-7_v2 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性との情報(GESTIS(accessed May 2021))がある。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は630℃ (GESTIS (Accessed May 2021))であり常温で発火しないと考えられる。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラット(雌)のLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 420、GLP)(REACH登録情報 (Accessed May 2021)) (2)ラットのLD50:> 2,250 mg/kg(NIOSH in PubChem (Accessed May 2021)) |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 402、GLP)(REACH登録情報 (Accessed May 2021)) |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
【分類根拠】 (1)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)本物質は皮膚に刺激性を示す(Haz-Map, Information on Hazardous Chemicals and Occupational Diseases in PubChem (Accessed May 2021))。 【参考データ等】 (2)In vitro 皮膚腐食性試験(OECD TG 431相当、GLP)において、ばく露4時間及び24時間後の細胞生存率はそれぞれ108.1%及び96.7%であったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
【分類根拠】 (1)より、区分1とした。 【根拠データ】 (1)ウサギを用いた眼刺激性試験(OECD TG 405相当、21日観察)において、重度の眼刺激性影響がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 【参考データ等】 (2)CLP分類ではEye Dam. 1に分類されている。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 呼吸器感作性 | 区分1 |
危険 |
H334 | P304+P340 P342+P311 P261 P284 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分1とした。 【根拠データ】 (1)主に本物質や無水フタル酸、無水マレイン酸及び無水トリメリット酸にばく露された92名の作業員を対象とした横断調査において、ばく露期間が1年以内の作業員の内、56名が職業性症状を示した。18名が呼吸困難を示し、8名が気管支閉塞を示した。特異的IgE抗体が15名の作業員で検出され、この内12名が症状を示したとの報告がある(CICAD (2009))。 (2)ラット(n=10/性/群)を用いた試験(感作ばく露:500μg/m3を吸入、6時間/日、5日/週、惹起ばく露:500μg/m3、6時間/日)において、対照群と比べて肺相対重量、肺の病巣数およびPMDA特異的血清IgG抗体の有意な増加がみられた。光顕による肺病変(間質性炎症、細気管支のリンパ球浸潤)は対照群でも軽微~軽度にみられたが、試験群では対照群より強く(軽度~顕著)、かつ軽度~顕著な肺胞出血、血管周囲の急性及び慢性炎症もみられた。試験群で肺病変及びPMDA特異的血清IgG抗体の有意な増加がみられたことから、本物質が呼吸器感作性を誘導することが示唆された(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 【参考データ等】 (3)ラット(n=10/性/群)を用いた試験(感作ばく露:50μg/m3を吸入、6時間/日、5日/週、惹起ばく露:50μg/m3を吸入、6時間/日)において、惹起ばく露終了18時間後に剖検し、肺重量測定及び肺病巣の計数、さらに血清IgG抗体を測定した結果、肺重量、肺病巣数ともに有意な変化はみられなかったが、ばく露群の雄で肺病巣数が多かった3例では血清IgG抗体レベルが高かったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (4)CLP分類ではResp. Sens. 1に分類されている。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分1とした。 【根拠データ】 (1)マウス(n=4)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429、GLP)において、刺激指数(SI値)は9.12(5%)、8.62(10%)、9(25%)、との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 【参考データ等】 (2)CLP分類ではSkin Sens. 1に分類されている。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 In vivoのデータはないが(1)~(4)より、異なる3つの指標で全て陰性であることから、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1)細菌復帰突然変異試験(OECD TG471、GLP)において、陰性の結果が得られている(厚生労働省 既存点検結果(2016))。 (2)ヒトリンパ球を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP)において、陰性の結果が得られている(REACH登録情報(Accessed May 2021))。 (3)ほ乳類培養細胞(CHL)を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP)において、陰性の結果が得られている(厚生労働省 既存点検結果(2016))。 (4)ほ乳類培養細胞(CHL)を用いた遺伝子突然変異試験(OECD TG476、GLP)において、陰性の結果が得られている(REACH登録情報(Accessed May 2021))。 【参考データ等】 (5)本物質製造に従事した作業者42人と35人のドナーから採取した末梢血リンパ球の染色体異常試験で、本物質ばく露群では対照群(2.29%)と比較して異常なメタフェーズの発生頻度の増加(4.47%)を認めたとする報告がある(HSDB (Accessed May 2021))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、動物2種で発がん性試験が陰性であることから区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた2年間(105週間)混餌投与による慢性毒性/発がん性併合試験において、雌雄とも15,000 ppm(1,000 mg/kg/day)まで、投与に関連した腫瘍の発生増加は認められなかった(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (2)マウスを用いた2年間(104週間)混餌投与による発がん性試験において、雄では16,346 ppm (約2,340 mg/kg/day)、雌では12,019 ppm (約1,717 mg/kg/day)まで投与に関連した腫瘍の発生増加は認められなかった(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分1Bとした。親動物に重篤な一般毒性影響がみられない用量で、繁殖能への影響(黄体数・着床痕数の低値、着床前死亡率の増加、出産児数及び出生児数の低値)がみられた。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた強制経口投与による反復投与/生殖発生毒性スクリーニング併合試験(OECD TG 422、GLP、交配14日前から交配期間を経て計42日間(雄)、交配14日前から交配・妊娠期間を経て授乳4日までの計41~46日間(雌))において、1,000 mg/kg/dayで親動物に一般毒性影響(境界縁扁平上皮の過形成及び腺胃粘膜下織の細胞浸潤(雌雄)など)、黄体数・着床痕数の低値、着床前死亡率の増加、出産児数及び出生児数の低値がみられたとの報告がある(厚生労働省 既存点検結果 (2017))。 【参考データ等】 (2)ラットを用いた強制経口投与による生殖/発生毒性スクリーニング試験(OECD TG 421、GLP、交配前から計42日間(雄)、哺育4日まで(雌))において、生殖毒性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) |
警告 |
H335 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より区分3(気道刺激性)とした。 【根拠データ】 (1)ヒトへの複数のばく露事例より、本物質は眼刺激性、皮膚刺激性、気道刺激性を引き起こすと報告されている(EU REGULATION (EC) No 1272/2008 in PubChem (Accessed May 2021))。 【参考データ等】 (2)エポキシ樹脂製造中に本物質にばく露された17歳男性が、貧血を伴う急性出血性肺胞炎と臨床診断された。血清学的分析により、患者血清の免疫ブロッティングにより、正常な血清タンパク質の自己抗体が示されたとの報告がある(HSDB in PubChem (Accessed May 2021) )。 (3)ヒトへの複数のばく露事例より、一般的に本物質のばく露により非心臓性肺水腫、免疫感作、粘膜・皮膚刺激性がみられる。ただし肺水腫、肺出血、化学性肺炎の報告のいくつかは、免疫感作を表している可能性があると報告されている(HSDB in PubChem (Accessed May 2021) )。 (4)ラットを用いた単回経口投与試験(OECD TG 420、GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (5)ラットを用いた単回経皮投与試験(OECD TG 402、GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分1(呼吸器)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた吸入ばく露試験(粉塵、14日間(内、投与10日間))において、0.021 mg/L(90日換算:0.015 mg/L、区分1の範囲)で体重増加抑制、軽度呼吸困難及び鼻刺激、軽度肺病変(巣状・多巣状間質性肺炎、気管支腔内泡沫状マクロファージの集簇、肺胞巨細胞(異物性)の出現を伴うⅡ型肺胞細胞の肥大及び過形成)が、0.035 mg/L(90日換算:0.004 mg/L、区分2の範囲)で努力呼吸が、0.091 mg/L(90日換算:0.01 mg/L、区分2の範囲)で鼻孔の赤色分泌物、呼吸困難・喘ぎ呼吸、好中球増加がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (2)ラットを用いた強制経口による経口投与試験(OECD TG422、GLP、雄:42日間、雌:41~46日間)において、100 mg/kg/day(90日換算:46.7 mg/kg/day(雄)、45.6~51.1 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で雌雄に境界縁扁平上皮の過形成、腺胃粘膜下織の細胞浸潤が、1,000 mg/kg/day(90日換算:467 mg/kg/day(雄)、456~511 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で雄に体重の低値傾向又は低値、摂餌量の高値、尿中ナトリウム・カリウムの1日排泄量の低値、無機リンの低値、雌にフィブリノゲンの高値、無機リンの低値、ALT の高値、自発運動量の低値傾向又は低値がみられたとの報告がある。(厚生労働省 既存点検結果 (2017))。 (3)ラットを用いた混餌投与による105週間経口投与試験において、7,500 ppm(500 mg/kg/day、区分に該当しない範囲)で影響がみられず、15,000 ppm(1,000 mg/kg/day、区分に該当しない範囲)で体重低値がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
本物質は無水物であり、水中で速やかに加水分解されピロメリット酸(CAS番号 89-05-4)を生じるため、ピロメリット酸のデータを分類根拠として採用した。藻類(デスモデスムス)72時間ErC50 = 8.1 mg/L(REACH登録情報, 2021)であることから、区分2とした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 分類に利用できる慢性毒性データは得られていない。 急性毒性区分2であるが、急速分解性があり、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=2.14(KOWWIN v1.68 (EPI Suite))ことから、区分に該当しない。 新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
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