項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 90-43-7 |
名称 | ビフェニル-2-オール(別名: o-フェニルフェノール) |
物質ID | m-nite-90-43-7_v2 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品ではない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が概ね70℃を超えるので、常温では自然発火しない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状物質に適した試験方法が確立していない。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットの経口LD50値、2800mg/kg(DFGOT(1991))、2600-2800mg/kg(PATTY 5th,(2001))および、3000mg/kg(IARC(1989))に基づきJIS分類基準による区分外(国連分類の区分5)とした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギ 経皮LD50 > 5000 mg/kg(PATTY 5th,(2001))に基づき区分外とした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | ラットのばく露4時間若しくは4時間換算でのLC50値、>0.24 mg/L(IUCLID(2000)が得られているが、区分を特定できないため分類できない。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
ウサギを用いた試験(OECD ガイドライン404準拠)で得られたslightly irritating(軽度の刺激性)~highly irritating(重度の刺激性)の結果(IUCLID(2000))の基づき区分2とした。 なお、ヒトまたはウサギに0.1%水溶液を24時間適用した場合に刺激性が認められなかった報告がある(DFGOT(1991)) |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
ウサギを用いた試験で得られたmoderately irritating(中等度の刺激性)~highly irritating(重度の刺激性)の結果(IUCLID(2000))に基づき区分2Aとした。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | モルモットのMaximization TestおよびBuehler Testのいずれ方法によっても皮膚感作性は見出されず(IUCLID(2000)、PATTY 5th,(2001))、またヒトで200人の被験者を用い感作性について調べた結果、感作性が認められなかった(PATTY 5th,(2001))ことから「区分外」とした。 なお、ヒトに本物質の1%ワセリン液を適用した試験で588人中7人が陽性反応を示したとの報告があるが、反応の程度については説明されていない。また、重度の接触皮膚炎を起こした2例の職業暴露に付いて、それぞれハンドクリームあるいは金属加工油中の本物質の影響とされた報告もある(DFGOT(1991))。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | マウスを用いた優性致死試験(in vivo経世代変異原性試験)、ラットの骨髄細胞を用いた染色体異常試験でいずれも陰性結果が得られている(IARC(1999)vol.73、IARC(1983)vol.30)ことに基づき、区分外とした。なお、ラットの経口投与による骨髄細胞染色体異常試験で陰性の結果が得られている(IARC(1999)vol.73)。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
6 | 発がん性 | 区分1B |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、2種の動物種で陽性であることから区分1Bとした。旧分類からDFGの分類が追加されたため、発がん性項目のみ見直した(2021年)。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた2年間混餌投与による慢性毒性/がん原性併合試験(OECD TG 453、GLP)において、4,000 ppm以上で雄に膀胱腫瘍(乳頭腫及び移行上皮がん)のわずかな増加、8,000 ppmで雄に膀胱の乳頭腫及び/又は移行上皮がんの各発生頻度の増加がみられたとの報告がある(EFSA (2008)、AICIS IMAP (2015)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021))。 (2)マウスを用いた2年間混餌投与による慢性毒性/がん原性併合試験(OECD TG 453、GLP)において、500 mg/kg/day以上で雄に肝細胞腺腫、肝細胞がん、肝芽腫の発生頻度増加がみられたとの報告がある(EFSA (2008)、AICIS IMAP (2015)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021))。 (3)国外の評価機関による既存分類結果として、EPAで2006年にラットの膀胱腫瘍とマウスの肝腫瘍を根拠とし200 mg/kg/day以上でL(EPA Pesticides (2006))に分類している。なお、200 mg/kg/day以下では、膀胱腫瘍の機序が非線形的であることに基づき、NL(EPA Pesticide (2006))に分類している。 【参考データ等】 (4)その他、国外の評価機関による既存分類結果として、DFGでは2015年にCategory 4(List of MAK and BAT values 2020 (Accessed Oct. 2021))に、IARCではグループ3(IARC 73 (1999))に分類している。 (5)EFSAは、(3)でみられた腫瘍について、マウスの肝臓腫瘍は用いた系統での自然発生頻度が高いこと、膀胱腫瘍は一般的にヒトへの外挿性がないと判断されていることから、投与による影響が不明確であると報告した(EFSA (2008))。 (6)DFGは(4)のデータ及びヒトとラットでは下部尿路上皮に対する化学物質感受性が異なることから、ラットの膀胱腫瘍はヒトには当てはまらないと報告した。ただし、(3)における肝臓腫瘍については、本物質がPPARαアゴニスト作用と酵素誘導作用の証拠や細胞増殖作用があることから、非遺伝毒性作用機序によるの可能性も否定できないため、Category 4と結論した(DFG MAK (2015))。 (7)オーストラリアは、本物質と本物質のNa塩(SOPP、CAS番号 132-27-4)はpH依存的な平衡関係にあり、体内で相互変換性を有すること、本物質の代謝物(フェニルヒドロキノン(PHQ)とフェニルベンゾキノン(PBQ))のin vitro及びin vivo遺伝毒性、腫瘍プロモーター活性を考慮して、両者の発がん性分類が同じであると判断し、同国法規における発がん性分類(Category 2)を行った(AICIS IMAP (2015))。 (8)カナダは、本物質は本物質のNa塩であるSOPPによる発がん性機序が当てはまり、DNA損傷並びに膀胱上皮における化学物質誘発性の細胞毒性作用が考えられると報告している(Canada CMP Screening Assessment (2020))。 (9)国外の評価機関による既存分類結果として、本物質のNa塩であるSOPPについてIARCではグループ2Bに分類している(IARC 73 (1999))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットを用いた2世代生殖試験において、親動物の体重増加抑制、腎臓や膀胱の組織学的変化など一般毒性が認められた用量で生殖および発生に影響がなかったこと(PATTY 5th,(2001))、かつ、ラット、ウサギおよびマウスの3種の動物の器官形成期にばく露した試験で、各動物とも高用量での体重増加抑制、死亡、腎臓など臓器の病理学的変化が報告されたが、催奇形性を含む仔の発生に悪影響が観察されていないこと(IARC(1999)Vol.73、(PATTY 5th,(2001))5th、CERIハザードデータ集(2007))から、区分外とした。なお、ラットの器官形成期のばく露で吸収胚増加の記述があるが、ラットを用いた同種の2試験の一方のみの結果のため偶発的可能性も考えられる。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた3ヵ月の経口ばく露試験において1000~1500 mg/kg/dayの用量で腎臓の病理学的所見が観察されているが、他のラットを用いた3ヵ月または6ヶ月の経口ばく露試験において500~1000 mg/kg/dayの用量で、病理学的所見は観察されていない(DFGOT(1991))。また、ラットの12あるいは13週間経口ばく露した2つの試験では、NOAELが420 mg/kg/day以上または780 mg/kg/day以上と報告されている(PATTY 5th(2001))。一方、マウスの2年間経口ばく露試験では250 mg/kg/day以上で体重増加抑制および肝臓の組織学的変化が観察され、NOELとして100 mg/kg/dayが示唆されている(PATTY 5th(2001))。ヒトでの報告はなく、動物を用いた試験結果では臓器毒性が認められるのはガイダンス値よりも高用量の場合であることから区分外(経口)に該当するが、他経路のデータがないことからデータ不足で分類できないとした。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50が0.71 mg/L(AQUIRE, 2008)から区分1とした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 急性毒性区分1であるが、急速分解性があり(BODによる分解度:47-86%(既存点検, 1980))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow= 3.09(SRC, 2005))ことから、区分外とした。 | 平成20年度(2008年度) | ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版) |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - | - | - |
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