NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 94-74-6
名称 (4-クロロ-2-メチルフェノキシ)酢酸
物質ID m-nite-94-74-6_v2
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項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関する原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(ICSC(2004))であるから、区分外に該当する。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(ICSC(2004))であるから、区分外に該当する。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(ICSC(2004))であるから、区分外に該当する。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素を含まず、塩素および酸素を含む有機化合物であるが、この塩素および酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 区分に該当しない
-
-
- - データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス6.1(国連番号3345 フェノキシ酢酸誘導体殺虫殺菌剤類、固体、毒性のもの(ICSC(2004))。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットを用いた経口投与試験のLD50=823mg/kg(農薬登録申請資料(1989))に基づき、区分4とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - ラットを用いた経皮投与試験において、LD50>1190mg/kgのデータはあるが、区分を決定できないため、分類できないとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラットを用いた吸入暴露試験のLC50=0.3mg/L(4時間)(農薬登録申請資料(1987))に基づき、区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3
-
警告
- - RTECS(2006)のウサギを用いた皮膚刺激性試験(適用時間不明)において「Mild」、IUCLID(2000)のウサギを用いたドレイズ法において「irritating」との記述、またICSC(J)(1994)では「この物質は眼、皮膚、気道を刺激する。」とされていることから、軽度の刺激性を有すると判断し、区分3とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
【分類根拠】
(1)、(2)より、ガイダンスに従い、区分1とした。なお、新たな評価に基づき、分類結果を変更した。食安委 農薬評価書(2021)及びEPA Pesticides(2004)にて眼損傷性知見が公表されたため、旧分類から眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性項目のみ見直した(2021年)。

【根拠データ】
(1)ウサギを用いた眼刺激性試験の結果、本物質は重度の眼刺激性を示した(食安委 農薬評価書 (2021))。
(2)ウサギを用いた眼刺激性試験の結果、Category 1(腐食性(眼の組織の非可逆的損傷)、角膜病変、21日間以上持続する刺激性)に分類された(EPA Pesticides (2004))。

【参考データ等】
(3)EUではEye Dam. 1に分類している(CLP分類結果 (Accessed Jan. 2022))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - モルモットを用いた皮膚感作性試験において、陰性であったことから(農薬登録申請資料(2005))区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 複数のin vitro試験で陰性とのデータはあるが、in vivo試験はエチルエステル体のデータ(マウスin vivo骨髄細胞での小核試験で陰性)、(農薬登録申請資料(1989))しかなく、分類できないとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - ラット24ヶ月およびマウス18ヶ月の発がん性試験において(農薬登録申請資料(1985、1987))、試験物質の投与に関連した腫瘍の発生がないことから、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットおよびウサギでの催奇形性試験において、親動物に体重増加抑制等の影響が見られる用量において、仔動物の死亡率増加、胎児数減少、化骨遅延が見られている(農薬登録申請資料(1988、1993))ことから、区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(神経系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
動物実験において、自発運動の減少、異常歩調、後肢麻痺、自発運動能減少等が見られている(農薬登録申請資料(1988、1989))ことから、神経系が標的と考えられた。これらの影響は区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられたことから、区分2(神経系)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(血液系、腎臓、皮膚)


警告
H373 P260
P314
P501
動物試験において、「脱毛」、「低体重」、「摂餌量低下」、「尿量増加」、「尿中ケトン体減少」、「尿比重減少」、「尿色淡色化」が見られた。血液生化学的検査では、「MCV増加」、「血小板減少」、「MCHC・Hb・RBC減少」、「ビリルビン・Cl・タンパク・アルブミン・グロブリン減少」、「リン・中性脂肪・クレアチニン・BUN増加」が認められた。また、病理検査では、「腎臓近位尿細管上皮好酸性小体減少の増加」、「石灰沈着減少」、さらに「皮膚毛嚢萎縮増加」が見られた(農薬登録申請資料(1993))。以上の症状から、血液系、腎臓、皮膚が標的と考えられた。これらの症状は区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられたことから、区分2(血液系、腎臓、皮膚)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
高等水生生物(イボウキクサ)14日間EC50(バイオマス)= 0.17 mg/L(EPA RED: 2004)であることから、区分1とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる平均分解度: 1% (化審法DB: 2001))、高等水生生物(イボウキクサ)の7日間EC10(生長速度)= 0.248 mg/L(EPA AQUIRE: 2018、Cedergreen,N. et al.(2005))であることから、区分2となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる平均分解度: 1% (化審法DB: 2001))、魚類(ニジマス)96時間LC50 = 89 mg/L(EPA AQUIRE: 2018、EPA Pesticide Ecotoxicity Database(1992))であることから、区分3となる。
以上の結果から、区分2とした。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - データなし 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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