NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 95-14-7
名称 1,2,3-ベンゾトリアゾール
物質ID m-nite-95-14-7_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 分類できない
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団(隣接した窒素原子)を含むがデータがなく分類できない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
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-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団(隣接した窒素原子)を含むがデータがなく分類できない。なお、220℃または減圧蒸留下で爆発の可能性がある。(May detonate at 220 degC or during vacuum distillation(Sax(11th, 2004))という情報もある。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
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- - 発火点は210℃(ICSC(1998))であり常温では発火しないと考えられる。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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- - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 酸素、フッ素および塩素を含んでいない有機化合物である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットLD50の報告が3件あり(560、600、965mg/kg bw(DFGMAK-Doc. Vol.2(1991))いずれも区分4相当であるため区分4とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50値が >10000mg/k(HSDB(2003))より区分外とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
ラットLC50値 1.9 mg/L/3h(= 1.43 mg/L/4h)(PATTY(5th, 2001))より区分4とした。なお、急性毒性値(1.9mg/L)が常温での飽和蒸気濃度(0.000158 mg/L)より高いことよりミスト/粉塵の基準値を適用した。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた試験において刺激性なし(DFGMAK-Doc. Vol.2(1991))の報告があり、また、ウサギを用いた他の試験で紅斑、浮腫共に観察した時間全てでスコア:0(Keml-Riskline(2000))の報告もあり、区分外とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギを用いた試験において角膜混濁、結膜、虹彩の発赤が認められた(DFGMAK-Doc. Vol.2(1991))との報告より区分2とした。なお、ウサギを用いた他の試験で刺激性スコア:81.0、26日後のスコア:31であるが、この値はコントロールの塩、砂、砂糖の数値を超えているが、これは機械的刺激によるものである(HSDB(2003))との報告もある。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - モルモットを用いたマキシマイゼーション試験で、弱い陽性を示した(1/20)(Keml-Riskline(2000))との報告がある一方、別のモルモットのマキシマイゼーション試験で陰性(DFGMAK-Doc. Vol.2(1991))との報告もあり相反した結果であるため分類できないとした。なお、工業品を用いたモルモットのマキシマイゼーション試験では弱い陽性(3/20)を示したとの報告もあり、職業ばく露による感作性が示唆される(DFGMAK-Doc. Vol.2(1991))との記載もある。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
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- - 経口投与したマウスの骨髄細胞を用いた小核試験(OECDガイドラインに準拠)(体細胞 in vivo 変異原性試験)で陰性(KemI-Riskline(2000))の報告より区分外とした。なお、in vitro試験では、エームス試験、CHO細胞の染色体異常試験で陽性の報告がある(NTP DB(Access on Sep. 2010))。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
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- - マウスを用いた104週間の混餌投与試験において雄には腫瘍発生が認められず、雌の低投与群に肺胞気管支ガンが有意に認められたが、用量依存性がなく、同試験機関の背景データ内であるため投与による影響とはいえない。またラットを用いた78週間の混餌投与試験において雄の高投与群の肝臓小結節に新生物が有意に認められたが、同試験機関の背景データと比較すると投与による影響とはいえない。雄の全投与群に脳腫瘍が見られたが発がん性と結論付けるには充分ではない。雌の子宮内膜間質ポリープは用量依存性が認められず投与による影響とはいえない(NTP TR 88(1978))。(DFGMAK-Doc. Vol.2(1991))との報告があるが、ラットの試験は78週間の試験でありデータ不足により分類できない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - ラットの雄、雌に42日間経口投与した試験において、交尾率、受胎率、妊娠黄体数、着床痕数、着床率、出生仔数、生存仔数、分娩率、出生率、性比に影響はなく性機能及び生殖能に対する悪影響は認められなかった(経産省生殖試験(2007))が、仔の発生に対する影響については不十分なため分類できないとした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器)、区分3(麻酔作用)



警告
H371
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ラットを用いた吸入毒性試験(LC50: 1.43 mg/L/4h))において区分2のガイダンス値内の投与量で、深い腹式呼吸と喘ぎの症状、肺に重篤な出血が認められた(HSDB(2003))との報告より区分2(呼吸器)、またラットの経口投与試験において正向反射の抑制、痛覚欠除が認められた(HSDB(2003))との報告より区分3(麻酔作用)とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラットを用いた8週間の混餌投与試験における影響は区分2のガイダンス値外の投与量で体重増加量の減少のみであった(DFGMAK-Doc. Vol.2(1991))。ラットを用いて42日間の経口投与試験において、血液学検査、及び血液生化学検査で区分2のガイダンス値外で異常が認められた項目があったが、病理組織学検査では関連する異常が認められなかった(経産省生殖試験(2007))。以上の報告より、経口投与では区分外に相当するが、他の投与経路による報告が無いため分類できないとした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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