NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 95-95-4
名称 2,4,5-トリクロロフェノール
物質ID m-nite-95-95-4_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない
-
-
- - 「Not flammable」(Weiss,1986)との記述がある。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 「Not flammable」(Weiss,1986)との記述がある。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 「Not flammable」(Weiss,1986)との記述がある。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50値が820 mg/kg(EHC 93, 1979)、2460-2960mg/kg (EHC 93,1979, DFGOT 12, 1999)、>2500mg/kg (DFGOT 12, 1999)、 2960 mg/kg (DFGOT 12, 1999, IARC 20,1979)であり、区分外(国連分類では区分5)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - ラットLD50値1000 mg/kg 以上(DFGOT vol.12(1999))であり、区分できないため分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギを用いた試験で軽度~重度の紅斑が観察され、軽微~重度の刺激性と判定された(EHC(1999)、DFGOT vol.12(1999))。また、ヒトで紅斑、浮腫および重度の腐食がばく露量不明ながら1例報告されている(DFGOT vol.12(1999))。EUによるR36/38への分類(EU-Annex 1(access on 7, 2008))も勘案し、区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギ眼に適用した試験で紅斑、浮腫、軽度の角膜混濁がみられ、紅斑、角膜混濁は7日後にも回復しなかった(DFGOT vol.12,1999)とあり、かつEU分類においてはR36/38であることから区分2Aとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - マウスの局所リンパ節増殖試験で観察された陽性反応はおそらく刺激によるもの(DFGOT vol.12(1999))とされ、ヒトでは200人の工場労働者に長期間適用によりで感作性はみられなかった(DFGOT vol.12,1999)と報告されているが、積極的に皮膚感作性を否定し得る結果ではないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 暴露を受けたヒトのリンパ球を用いた姉妹染色分体交換試験と染色体異常試験(IARC vol.71,1999、DFGOT vol.12,1999)が陰性であるが、ばく露用量が不明である(IARC vol.71,1999、DFGOT vol.12,1999)。他に判断する適切なin vivo変異原性試験のデータがなく分類できないとした。なお、in vitro変異原性試験において(エームス試験(IARC 71(1999))、CHO、CHL細胞を用いる染色体異常試験(IARC 71(1999)、DFGOT 19(1991))において陽性の結果が得られている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 2,4,5-トリクロロフェノールを生産している工場において、ヒトにおいて発がん性がみられるが(IARC vol.71,1999、EHC,1989)、製造過程で他の物質を扱うことによりがんが発生したのか、本物質の影響で発生したのか判断できない(IARC vol.71,1999)としている。IARC(vol.71,1999)はポリクロロフェノール類の複合暴露でヒトに発がん性の限定的証拠、実験動物に対して2,4,5-トリクロロフェノールの発がん性の証拠が不十分としているため分類できないとした。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
マウスを用いた試験(DFGOT,1999、HSDB,2003、BUA,1992)において、仔には軽度の出生前死亡率の増加との記述があり、EHC 93i(1989)に仔または胎仔への毒性影響との記述があることから区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性、麻酔作用)


警告
H335
H336
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ヒトにおいてクロルアクネの症例報告(EHC,1989)があるが、不純物として含まれる2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシンの影響にマスクされ、評価できない。ラット、マウス、ウサギ、モルモット、ネコを用いた試験(DFGOT vol.12,1999)においては、呼吸困難、麻酔作用と粘膜への刺激性とあり、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ヒトにおいてポルフィリン症、クロルアクネの症例報告があるが、不純物として含まれる2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシンの影響にマスクされ、評価できないとしている(DFGOT vol.12,1999)。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50が0.98 mg/L(環境省生態影響試験, 2002)から区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性区分1であり、急速分解性が無い(難分解性、BODによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ, 1979))ことから区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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