NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 99-99-0
名称 4-ニトロトルエン
物質ID m-nite-99-99-0_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない
-
-
- - UNRTDG クラス6.1に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - エアゾール製品ではない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 分類できない
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-
- - 引火点、発火点の情報はあるが(ICSC(J)(2000)ほか)、規定試験法によるデータなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない
-
-
- - UNRTDG クラス6.1に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
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-
- - 発火点が450℃である。(ICSC(J)(2000)) 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 試験温度の140℃において、液体状である物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に金属または半金属を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない
-
-
- - UNRTDG クラス6.1に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 区分に該当しない
-
-
- - UNRTDG クラス6.1に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分5
-
警告
- - ラットLD50値:1960mg/kg、7100mg/kg(CERIハザードデータ集, 2000)、3200mg/kg(SIDS, 2002、IARC 65, 1996)、2144mg/kg(SIDS, 2002、IARC 65, 1996、NTP TR 498, 2002)および>2250mg/kg(SIDS, 2005)に基づき、計算を適用した。計算値は2014mg/kgであったことから、区分5とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - SIDS(2005)のラットを用いた試験において16000mg/kgの6時間暴露、ウサギを用いた試験において20000mg/kgの24時間暴露でいずれも死亡が認められなかったとの記述から、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - CERIハザードデータ集(2000)にラットLC50(1時間)値:>758ppm(4時間換算値1.06mg/L)との記述、SIDS(2005)にラットを用いた試験において4.167mg/Lの1時間暴露(4時間換算値1.042mg/L)および152ppmの4時間暴露(換算値0.851mg/L)で死亡が認められなかったとの記述があるが、これらのデータからは区分が特定できないことから、データ不足のため分類できないとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - SIDS(2005)のウサギの皮膚に適用した試験においてDraize scoreが0で刺激性が認められなかったとの記述から、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - SIDS(2005)のウサギの眼に適用した試験において角膜および虹彩に影響が認められず、Draize scoreは1と2の間であったとの記述から、刺激性の判定基準に該当しないと判断し、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - SIDS(2005)のモルモットを用いたsingle injection adjuvant testおよびBuehler testにおいて感作性は認められなかったとの記述から、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるラットおよびマウス赤血球を用いた小核試験において陰性の結果(SIDS, 2005、NTP DB, 2005)があることから、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3)より、2種の動物種で腫瘍の発生がみられているものの、いずれも明確な証拠でないことから区分2とした。新たな知見に基づき、分類結果を変更した。旧分類からDFGの分類が追加されたため、発がん性項目のみ見直した(2021年)。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた2年間混餌投与による発がん性試験において、2,500 ppmで雌に陰核腺の腺腫とがんを合わせた発生の有意な増加、雄で皮下の線維腫と線維肉腫を合わせた発生の有意な増加がみられ、本物質の発がん性について、雄では不確かな証拠、雌ではある程度の証拠が得られたとの報告がある(NTP TR498 (2002))。
(2)B6C3F1マウスを用いた105~106週間混餌投与による試験において、5,000 ppmで雄に細気管支-肺胞上皮腺腫とがんを合わせた発生の有意な増加がみられ、本物質の発がん性について、雄で不確かな証拠が得られた。なお、雄にみられた肺腫瘍に関連した前腫瘍性病変として、肺胞上皮の細気管支化と過形成が雌雄でみられたとの報告がある(NTP TR498 (2002))。
(3)国外の分類機関による既存分類では、DFGが(1)、(2)のデータを踏まえ、Category 3(DFG MAK (2007))に分類している。

【参考データ等】
(4)その他、国外の分類機関による既存分類では、IARCでグループ 3(IARC 65 (1999))に分類している。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - SIDS(2005)のラットを用いた経口投与繁殖試験において全身毒性が認められる用量で繁殖性に影響が認められなかったとの記述、CERIハザードデータ集(2000)、IARC 65(1996)およびSIDS(2005)のラットを用いた経口投与繁殖試験において精細管の壊死を伴う精巣の萎縮がみられたが繁殖性および胎児に影響はみられなかったとの記述から、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(血液)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
CERIハザードデータ集(2000)のヒトへの急性影響としてメトヘモグロビン血症が発生するとの記述から、区分1(血液)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(血液、肝臓、免疫系)


警告
H373 P260
P314
P501
CERIハザードデータ集(2000)、ACGIH(7th, 2001)、IARC 65(1996)、SIDS(2005)およびNTP TR 498(2002)のラットを用いた混餌経口投与試験において血液への影響を示唆する変化が区分2のガイダンス値範囲の用量で認められたとの記述、ならびにCERIハザードデータ集(2000)、SIDS(2005)、NTP TR 498(2002)およびNTP DB(2005)のマウスを用いた14日間経口投与による免疫毒性試験において肝細胞の腫脹および免疫機能障害が区分2のガイダンス値範囲の用量で認められたとの記述から、区分2(血液、肝臓、免疫系)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50(遊泳阻害)= 4.2 mg/L(OECD SIDS: 2003)であることから、区分2とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度: 0.8%(化審法DB: 1974))、甲殻類(オオミジンコ)の 21日間NOEC(繁殖) = 0.7 mg//L(OECD SIDS: 2003)であることから、区分2とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - データなし 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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