化学物質管理

(1)家庭用衣料品について

1.この冊子で扱う繊維製品の範囲

繊維製品には衣料品、アクセサリー、寝具、インテリア製品(カーテン等)、おもちゃ、タオル・手ぬぐい、テント、手芸用素材、工業資材、医療用品などいろいろありますが、この冊子では、家庭用の衣料品に限定して解説します。

※衣料品は他に、衣服、衣料、被服、衣類、アパレル製品などと呼ばれることがあります。

「6.家庭用衣料品」表紙画像

また、繊維素材自体も、天然、合成に関わらず、すべて化学物質でできていますが、Ⅱ章以降の解説については、繊維の素材は対象外とし、染色及び種々の加工とそれに用いる化学物質について記載します。

家庭用衣料品の説明イラスト

ページトップへ

2.繊維とは

繊維とは、"糸、織物などの構成単位で、太さに比して十分の長さをもつ、細くてたわみやすいもの"(JIS L 0204-3)と定義されています。

繊維は、天然繊維と化学繊維に大別されます。一般の家庭用衣料品に使用される繊維の分類は以下のとおりです。

繊維の分類(太字は家庭用品品質表示法による指定用語)
天然繊維 植物繊維 種子毛繊維 綿(木綿)
靭皮繊維 (亜麻、苧麻)、大麻、黄麻
葉脈繊維 マニラ麻、サイザル麻
その他 やし繊維、バナナ繊維 など
動物繊維 獣毛繊維 毛(羊毛、カシミヤ、モヘヤ、アルパカ、アンゴラ、らくだ、ビキューナ など)
まゆ繊維 (家蚕、野蚕)
化学繊維 再生繊維 セルロース系 レーヨン(ビスコースレーヨン、ポリノジック)
キュプラ(銅アンモニア法レーヨン)
リヨセル(精製セルロース)
半合成繊維 セルロース系 アセテート、トリアセテート
タンパク質系 プロミックス
合成繊維 ポリアミド系 ナイロン(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12 )、芳香族ナイロン(アラミド
ポリエステル系 ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ乳酸
ポリアクリロニトリル系 アクリル、アクリル系
ポリビニルアルコール系 ビニロン
ポリ塩化ビニル系 ポリ塩化ビニル(PVC)
ポリ塩化ビニリデン系 ビニリデン(ポリ塩化ビニリデン)
ポリオレフィン系 ポリエチレン、ポリプロピレン
ポリウレタン系 ポリウレタン(スパンテックス)
ポリフルオロエチレン系 ポリテトラフルオロエチレン(テフロン)
フェノール系 耐火性フェノール繊維

天然繊維は、植物由来のものと動物由来のものに分けられます。

天然繊維について植物由来と動物由来の説明イラスト

化学繊維は、以下のものに分けられます。

再生繊維
天然原料を化学薬品で溶かし、細い穴から押し出して紡糸することで、繊維状にしたもの。もとの天然樹脂は化学変化していない。
半合成繊維
天然の原料を使って合成した繊維。
天然原料を化学薬品で溶かし、酢酸等の化学薬品で性質を変化させてから、紡糸することで、繊維状にしたもの。もとの天然樹脂は化学変化している。
合成繊維
石油、石炭などから合成された化学物質を高分子化して得られた樹脂を紡糸することで繊維状にしたもの。
高分子化する前の化学物質をモノマーといいます。高分子化した樹脂をポリマーと言います。モノマーの組み合わせにより多種多様な樹脂が合成され、繊維が作られます。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター
TEL:03-3481-1977  FAX:03-3481-2900
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
お問い合わせフォームへ