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■ 細菌
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自己増殖(じこぞうしょく)することができる最も小さな単細胞原核生物(たんさいぼうげんかくせいぶつ)。球状(球菌)、円筒(えんとう)形(かん菌)、らせん状(らせん菌)などの特有の形態があり、大きさはだいたい0.5〜2μm程度。一部の細菌は胞子を形成する。胞子(ほうし)は休眠状態(きゅうみんじょうたい)にあり、菌体に比べて加熱、放射線や薬品などに対する抵抗性(ていこうせい)が強いので、食品や缶詰(かんづめ)の殺菌の際は注意が必要である。
納豆菌:バチルス属細菌の仲間で、納豆作りに欠かせない細菌。生育温度は40℃程度が適温だが、70℃でもおう盛な繁殖力(はんしょくりょく)があり、タンパク質や脂肪(しぼう)、炭水化物など様々なものを強力な分解力で分解する。
乳酸菌:糖から乳酸を作り出す細菌。乳酸飲料、ヨーグルト、漬(つ)け物、バター、チーズの製造に用いられている。
酢酸菌(さくさんきん):エタノールを酸化して酢酸を作る細菌。食酢(しょくす)を作るのに用いられる。
下水処理場〔活性汚泥法(かっせいおでいほう)〕:活性汚泥の微生物の中で、汚水浄化(おすいじょうか)に最も貢献(こうけん)しているのは細菌である。ズーグレア属、バチルス属、シュードモナス属、フラボバクテリウム属など多くの種類がいる。環境汚染物質(かんきょうおでいぶっしつ)の分解:石油やダイオキシン、PCBなどの環境汚染物質を細菌により分解除去する研究が進んでいる。シュードモナス属、デクロロモナス属、アルカニボラックス属などが知られている。