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微生物いろいろ/糸状菌

 

糸状菌(しじょうきん)(filamentous fungi)
糸状菌類とは、糸状の菌糸(きんし)で生活する微生物で、一般的に「カビ」と呼ばれている生物である。単細胞性(たんさいぼうせい)で生活する酵母(こうぼ)や肉眼で見えるほどの大きな繁殖器官(はんしょくきかん)を作るキノコとともに真菌類(しんきんるい)に属する。
1)糸状菌類の有用性
糸状菌類は、お酒やしょう油作り〔発酵(はっこう)食品〕、医薬品の生産(発酵工業)などに使われる有用微生物としての一面があり、人々の日常の暮らしになくてはならない存在である。

 

発酵食品:微生物の働きを利用した発酵食品で、糸状菌類が製造に関わるものは多数ある。特に日本では、2000年以上も前から、みそやしょう油が作られていたほか、日本酒や焼ちゅう、かつお節など多くの発酵食品が作られている。微生物に関する知識が全くなかった時代は、発酵食品の製造は長い間受け継(つ)がれてきた経験によって知り、微生物は天然に存在するものを利用していた。今では、発酵食品から有用な糸状菌を分離培養(ぶんりばいよう)し、その菌が製造に利用されるようになっている。

 

発酵工業:有用な微生物は、微生物の純粋培養法(じゅんすいばいようほう)が確立してから次々と発見され、それらが作り出す有益な物質を利用、応用した発酵工業は、産業の重要な一部分を占(し)めるようになった。その中で糸状菌類は、抗生物質(こうせいぶっしつ)をはじめ、アルコール、有機酸、各種酵素(こうそ)、植物ホルモンであるジベレリンなどの物質生産に貢献(こうけん)している。

 

糸状菌から作られる代表的な抗生物質
糸状菌から作られる代表的な酵素
抗生物質名 生産菌
ペニシリン ペニシリウム属菌
セファロスポリン

セファロスポリウム属菌

アクレモニウム属菌

酵素名 作用 生産菌
セルラーゼ セルロースの加水分解 トリコデルマ属菌
プロテアーゼ

たんぱく質の加水分解

アスペルギルス属菌
ペクチナーゼ ペクチンの分解 ペニシリウム属菌
ラクターゼ 乳糖の分解 アスペルギルス属菌
2)糸状菌類の多様性

糸状菌類が属する真菌類は現在のところ約8万種知られているが、実際には150万種存在するともいわれている。糸状菌類は真菌類の大部分を占めていることから、未知の糸状菌類は相当数存在すると予想される。地球上の様々な環境(かんきょう)に適応し生活している糸状菌類は、非常に多様である。

Troposporella monospora落葉より分離
Troposporella monospora
落葉より分離

Penicillium sp.のコロニー落葉より分離
Penicillium sp.のコロニー
落葉より分離
Pestalotiopsissp.の分生子落葉より分離
Pestalotiopsissp.の分生子
落葉より分離
Helicomasp.の分生子落葉より分離
Helicomasp.の分生子
落葉より分離
Bactridiumsubglandis
(青色の染色液で染色)腐朽木より分離
Bactridiumsubglandis
(青色の染色液で染色)
腐朽木(ふきゅうぼく)より分離
Bipolarissp.の分生子落葉より分離
Bipolarissp.の分生子
落葉より分離

Entomosporiummespiliの分生子生葉より分離

Entomosporiummespiliの分生子
生葉より分離

Cystothecawrightiiの子嚢胞子生葉上
Cystothecawrightii
子のう胞子(しのうほうし)生葉上

 

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