使い方を誤ると破裂のおそれ
~鍋の季節はカセットボンベの事故に注意~
公表日
平成29年12月21日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成29年12月21日(木)
- タイトル:
- 使い方を誤ると破裂のおそれ
~鍋の季節はカセットボンベの事故に注意~ - 発表者名:
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
- 資料の概要:
- 今年の4月、宮崎県で花見の最中にカセットボンベが破裂して負傷者が出るという事故があり、大きなニュースとなりました。また最近でも11月に東京都内にあるビルの一室でカセットボンベの破裂事故があり、爆風で窓ガラスが割れ、路上に飛び散った事故も報道されました。カセットボンベの破裂事故は大きな被害が発生するおそれがあります。
平成24年度から平成28年度の5年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報※1 では、カセットボンベを使用する製品※2 の事故(以降、カセットボンベ使用製品の事故)は136件※3 ありました。中でも一般家庭に広く普及しているカセットこんろによる事故は84件と最も多く、カセットボンベ使用製品の事故全体の約62%を占めています。その他、ガストーチ32件、ガスストーブ12件の事故が発生しています。事故の被害状況をみると、136件のうち、74件(54%)が火災を伴っており、また、死亡事故1件、重傷事故5件発生しています。
カセットボンベ使用製品の事故は毎年10月頃から増加し、年末から年始にかけて事故の件数はピークを迎えます。事故発生件数が最も多くなる1月を前に、カセットボンベとそれを使用する製品の事故の注意喚起を行います。カセットボンベが過熱するような使い方をしない、装着時にはガスが漏れないよう正しく装着するなど、使い方に注意して事故を未然に防ぎましょう。
加えて、リコール製品による事故も発生しているため、リコール情報を確認してください。
■事故事例- カセットボンベをファンヒーターの温風吹出口付近に置いていたため、破裂し、使用者がやけどを負った。【平成25(2013)年2月、北海道】
- カセットこんろをIH調理器の上に置いた状態で、誤ってIH調理器を作動させたため、カセットボンベが加熱され破裂し、使用者が軽傷を負った。【平成25(2013)年5月、千葉県】
- ガストーチのボンベを固定する部品が破損しており、装着位置も間違えたため、漏れたガスに引火し、手にやけどを負った。【平成28(2016)年9月、長野県】
- ガスストーブのガスを通す部品が製造段階で変形していたため、変形部分からガスが漏れ、ストーブの火が引火して大きな火炎が生じた。【平成24(2012)年12月、和歌山県】
■カセットボンベ使用製品の事故を防ぐポイント- カセットボンベは機器に正しく装着する。
- カセットボンベが異常に熱くなるような使い方はしない※4。
- 古くなった製品の部品劣化、破損、緩みなどに注意する。
- 最後まで使い切ってから廃棄する。
- 室内に保管する。
- お手持ちの製品がリコール対象かどうか確認する。
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- (※1) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
- (※2) カセットこんろ、ガストーチ、ガスストーブ(カセットボンベ式)及びカセットボンベ単体の事故。
- (※3) 重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※4) カセットこんろはカセットボンベを適度に温めて火力を保つヒートパネル(右図)という部品があります。ヒートパネルにより温かくなるのは異常ではありません。カセットこんろはボンベが過熱し内部の圧力が規定値を超えた場合は、安全装置が作動しガスを遮断する構造になっています。
発表資料
映像資料
関連リンク
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お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
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