5年で157件、電子レンジで発生する事故
~取扱説明書をよく読んで正しく使いましょう~
本件の概要
- 発表日:
- 令和2年2月27日(木)
- 発表資料:
- 5年で157件、電子レンジで発生する事故~取扱説明書をよく読んで正しく使いましょう~
- 映像資料:
- 電子レンジ「6.生卵の破裂」
電子レンジ「7.肉まんを加熱し過ぎて発火」
電子レンジ「8.アルミパウチのスパーク」 - 資料の概要:
- 4月から新生活を迎える方々の準備がいよいよ本格的に始まります。家電量販店などではそういった方々に向け、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機及び炊飯器がひとまとめとなった新生活用セットが販売され、盛り上がりを見せていますが、生活で役に立つこれらの製品による事故が毎年発生しています。
2014年度から2018年度の5年間にNITE(ナイト)に通知のあった製品事故情報※1では、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機及び炊飯器の事故は538件※2ありました。その中で、電子レンジの事故は157件あり、使用者の誤使用や不注意による事故が他の製品よりも多く発生しています。
電子レンジは、汚れを放置したり、庫内に入れた物を加熱し過ぎたりすると、発火などの事故に至ります。取扱説明書に記載されている使用上の注意点をきちんと把握し、こまめに掃除するなどして、事故を未然に防ぎましょう。
■事故事例- ・電子レンジの庫内に食品かすなどの汚れが付着した状態で使用したため、食品かすが加熱され、炭化してスパークが発生し、出火した。
- ・使用者が食品を長時間加熱したため、炭化し発煙に至り、周辺を汚損した。
- ・ゆで卵を加熱した際、加熱されたゆで卵が破裂し、衝撃で庫内のガラスプレートが破損した。
- ■注意するポイント
- ○庫内の汚れが発火の原因となるので、庫内をこまめに掃除する。
- ○ターンテーブルが回らない、タイマーが作動しないなど故障が認められたときは使用を中止する。
- ○取扱説明書や食品に記載されている加熱時間を確認し、これを守る。加熱時間がわからないものは温まり具合を確認しながら少しずつ加熱する。
- ○温める前に電子レンジに使用することが可能な食品や容器※3かを確認する。
- ○加熱する食品によっては、取り出した際の振動などで突然沸騰する事象※4が発生するため、加熱前によくかき混ぜ、加熱時間を短くして少しずつ加熱する。
- ○リコール対象の電子レンジを所有している場合は、直ちに使用を中止し、事業者や販売店に連絡を取る。
- ■庫内で発火した場合の対処
- ○ドアを開けると火が大きくなるので、電源プラグを抜き、火が消えるまでドアを開けない。
- ○ドアのガラスは高温になっているので、水をかけない。急激にガラスの温度が下がることでガラスが割れる場合がある。
-
- (※1) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
- (※2) 重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※3) 本文資料P.8の「電子レンジに使用できるものとできないもの」参照。
- (※4) かくはんや振動が少ない状態で加熱されると、液体が沸点を超えても沸騰しないことがある。これらは衝撃などをきっかけに突然激しい沸騰をしたりする。
発表資料
映像資料
- 電子レンジ
- 1.真水の突沸
- 2.インスタントコーヒーを入れて突沸
- 3.食品が過加熱で発火
- 4.庫内の汚れが発火
- 5.ゆで卵の破裂
- その他映像資料はこちら
地方版
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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
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