製品安全

誤った使い方で大けがを負うことも
~はしご・脚立の事故に注意~

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本件の概要

発表日:
令和2年10月22日(木)
発表資料:
誤った使い方で大けがを負うことも~はしご・脚立の事故に注意~
映像資料:
はしご「4.はしごの使い方」
脚立「6.脚立の使い方」
資料の概要:
  11月から年末にかけて、庭木の剪定や果実の収穫、大掃除などの場面ではしごや脚立が活躍します。今年は新型コロナウイルスの影響で外出を控えるため、DIY※1に挑戦する方も増え、これらの製品の使用頻度が増加すると考えられます。また、帰省などが控えられることにより、普段は子や孫に作業を任せている高齢者が自ら脚立などを使用する機会が増えることが想定されます。
 これらの製品では不適切な取り扱いや不注意による転倒・転落事故が多く、重傷に至る事故が発生しています。はしご・脚立の事故は10月から12月にかけて増加し、12月は年間で最も多く発生します。製品の正しい取り扱い方法を確認し、注意して使用することで事故を未然に防ぎましょう。
 NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※2において、はしご・脚立※3の事故は2010年度から2019年度の10年間に合計398件※4(はしご111件、脚立287件)あります。そのうち365件(92%)が人的被害※5を伴っており、死亡事故3件、重傷事故154件と重篤な被害も多く発生しています。10年前と比較し、直近の5年間の事故は減少していますが、依然として毎年重傷事故が発生しているため、注意喚起を行います。
 はしご・脚立の事故では、198件(約50%)が使用上の不注意によって発生していますので、適切に取り扱うことで多くの事故を防ぐことができます。
 その他、リコール対象製品による事故も発生しているため、お持ちの製品がリコール対象かどうかを確認してください。


  ■事故事例
  • ○傾斜した地面の上に脚の左右の高さと角度が揃わない状態ではしごを設置し、補助者を付けず使用したため、バランスが崩れ、転落する事故が発生した。【2018年7月、長崎県】
  • ○床を傷つけないために脚の先端に布を巻いたはしごを、養生シートの上で使用したため、滑りやすくなり、転落する事故が発生した。【2018年12月、宮崎県】
  • ○看板を下ろす際に、脚立の天板をまたいで(左右の踏ざん【段】に足を乗せた状態で)重い看板を下ろそうとしたため、脚立が傾き、身体のバランスを崩して転落する事故が発生した。【2018年7月、埼玉県】

■気を付けるポイント
  • ○傾斜のある場所や滑りやすい場所で使用しないでください。
  • ○はしごで作業する際は必ず補助者をつけてください。
  • ○脚立の天板をまたいで作業しないでください。
  • ○製品の安定性を失うため、加工や改造を行わないでください。
  • ○注意表示を必ず確認し、正しい使用方法を遵守してください。
  • (※1) [Do It Yourself]の略称。専門業者でない一般消費者が作成や修繕などを行うこと。
  • (※2) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
  • (※3) ロフト用のはしごや天井収納型のはしごの事故を除く。はしご兼用脚立は、はしご状態として使用したときに発生した事故は「はしご」、脚立状態として使用したときに発生した事故は「脚立」としてカウントする。
  • (※4) 2020年8月31日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
  • (※5) 使用者が負傷したもの。

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