製品安全

自然災害時にまさかの製品事故!?
~停電時のCO中毒にも注意!~

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本件の概要

発表日:
令和3年8月26日(木)
発表資料:
自然災害時にまさかの製品事故!?~停電時のCO中毒にも注意!~
映像資料:
その他「2.浸水した家電製品から発火」
資料の概要:
2021年6月写真001
 夏から秋にかけては、台風シーズンであり、接近や上陸が懸念されます。近年は、台風の大型化や激甚化・頻発化している豪雨災害もあり、停電時における燃焼機器の使用による一酸化炭素(CO)中毒、雨漏りや浸水、落雷によりダメージを受けた家電製品による火災事故が発生しています。また、災害時以降の停電が復旧した際に事故が発生する場合もあります。今回は、これらについて注意喚起を行います。9月1日は防災の日、防災意識の高まりが期待されます。
 近年、防災意識の高まりを背景に、自然災害への備えとして携帯発電機、ポータブル電源、カセットこんろなどを購入する人が増えています。一方、2011年度から2020年度までの10年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報※1において、誤使用・不注意を原因とする携帯発電機の一酸化炭素中毒による事故が12件(うち死亡事故5件)あり、災害時に活躍が期待される製品の誤った使用による死亡事故が発生するおそれがあります。使用上注意すべき点を前もって確認し、いざというときの安全な使用に備えましょう。

災害「復旧時」の製品事故を避けるためのポイント

  • ○災害により、水がかかったり水に浸かったりしたガス・石油機器や電気製品は、そのまま使用しないでください。内部に水が残っていたり、水に混ざった泥や塩分などの異物が浸入して付着したりすることで、使用再開時に不完全燃焼や火災を引き起こすおそれがあります。
  • ○近くの落雷で、動作しなくなったり、動作に異常が生じたりした電気製品は、使用を中止し、電源プラグを抜くか、分電盤のブレーカーを切って下さい。雷による大電流が建物内の配線に流れ込むことで電気製品が損傷し、使用再開時に損傷箇所で発火に至るおそれがあります。
  • ○機器や製品の使用を再開する場合には、外観や動作の異常だけでなく、異音・異臭がないかを慎重に確認し、正常に動作しない場合や異音・異臭があった場合には、直ちに使用を中止し、メーカーや販売店にご相談ください。

災害時に活躍が期待される製品で気を付けるポイント

  • ○携帯発電機は、一酸化炭素発生による中毒のおそれが高いため、屋内では絶対に使用せず、屋外の風通しの良い場所で使用してください。
  • ○カセットこんろにカセットボンベを接続する際は、取扱説明書に従って正しく接続してください。接続が適切でない状態で使用すると、接続部からガスが漏れ、火災に至るおそれがあります。
  • ○カセットこんろ全体を覆うような大きな鍋や鉄板を使用したり、カセットこんろを2台以上並べたりして使用しないでください。カセットボンベが過熱され、破裂するおそれがあります。
  • ○モバイルバッテリー、ポータブル電源に強い衝撃を与えないでください。リチウムイオンバッテリーが内蔵されている場合、外部から強い衝撃があると内部ショートして発火するおそれがあります。
  • (※1) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。

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